その日くらし太郎さんの「重岡大毅出演ドラマランキング」

節約の鬼の稲葉役の重岡のいやみのない笑顔

芸能界では先輩のカトウーンの上田を呑み込んだような重岡の演技が光っていた。ドラマの出だしでは、マキコをめぐるライバル関係かと思ったが、そうではなくて上田とマキコの破綻した関係を修復させようと、生活態度から変えようと重岡がアドバイスする姿に、笑えて、ほのぼのとした。
重岡と上田が節約の為に、エアコンの室外機の周辺の整理から、パンケーキに豆腐を混ぜたり、短くなった鉛筆の節約にも感心したが、焼き肉屋の排気口から出てくる匂いを嗅いで焼肉を食べた気分に浸る姿には一番、笑えた。
そうかと思うと、記憶障害になって、突然、浪費家のキャラになった重岡が、母親が作ったドライカレーの味を思い出して泣く場面もあって、キャラの豹変も見事に演じていた。
重岡の節約術は、あまりにもケチケチしているが、重岡の屈託のない笑顔の為に、不快感を感じなくて、マジックのように、不思議と感心させられた。