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東 紗友美さんの「面白い洋画ランキング」

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更新日: 2020/10/21
東 紗友美

映画ソムリエ

東 紗友美

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ランキング結果

1バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクト

引用元: Amazon

制作年2004年
上映時間113分
監督エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー
メインキャストアシュトン・カッチャー(エヴァン)、エイミー・スマート(ケイリー)、ウィリアム・リー・スコット(トミー)、エルデン・ヘンソン(レニー)、メローラ・ウォルターズ(アンドレア)ほか
主題歌・挿入歌Stop Crying Your Heart Out / オアシス
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:なし Amazon Prime Video:なし Netflix:なし Hulu:なし

数あるタイムループ物の中でも最高傑作!映画史上もっとも美しい脚本です

過去に戻って現在、未来の出来事を変えることができる青年の姿を描いたSFスリラー。
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
このバタフライ効果をタイトルの文字通り非常に上手に使えている傑作です。

この作品はなんといっても集中力を鍛えられます。
おそらく体感時間的には40分位に感じます。あっという間!
まさしくジェットコースターに乗った気分で、
サスペンスの波に飲まれて行きます。
ありきたりなセリフですが、ザ・息もつけない展開!!
主人公が愛する女性を救うため、何度でも何度でも人生をやり直します。
タイムリープものですが、恋愛が軸になっているので、甘すぎず無骨すぎず男女問わず作品にのめり込めますし、ロマンチックな造りになっているんです。

人間はいくつもの後悔と、
あの時ああしていれば...を繰り返しますが、今ある人生こそ最良の選択だったとノスタルジックな物語の中にも希望を見出せるんですよね。
切なくて胸がギュッとなりますが、これも一つのハッピーエンドとなっています。
人生は小さな選択の繰り返し。
些細な選択で未来が大きく変わる。
毎日を大事に生きようと思いますよ。
ちなみに本作には他のバージョンのエンディングがあるので気になった方は調べてみてください。個人的にはこの本編のエンディングが最も美しいと思いますが、この映画ファンの中ではどれが好きだったか議論されていたりします。

ちなみに主人公たちが劇中で見ていた映画は『セブン』です。なぜこの映画を観ていたのか考えるとそれもまた暗喩的に奥が深いんですよね。
こちらもぜひ!

2情婦

情婦

引用元: Amazon

制作年1957年
上映時間116分
監督ビリー・ワイルダー
メインキャストタイロン・パワー(レナード・ヴォール)、マレーネ・ディートリヒ(クリスチーネ)、チャールズ・ロートン(ウィルフリッド・ロバーツ)、エルザ・ランチェスター(ミス・プリムソル)、ジョン・ウィリアムス(ブローガンムーア)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

衝撃が強すぎて、椅子から落ちそうになりました(笑)

日常生活で誰かに騙されるのは厄介ですが、映画に騙されるのって特別な快感がありますよね。
どんでん返しモノや想像を絶する人物が犯人だったりするサスペンス映画は、脳に特別な快感を与えてくれる気がしてなりません。

数あるサスペンス映画の中でも私にとって最も驚いた映画の1本をご紹介します。
1958年公開の「情婦」は、アガサ・クリスティの短編「検察側の証人」を映画化したものです。
最後まで全く展開が読めない法廷劇です。モノクロ映画ですが、物語の強烈さも、キャストたちの演技もとても深みがあり、カラーのように鮮やかに見えています。

20世紀を代表する女優の1人主演のマレーネ・デートリッヒの演技力が物語に圧倒的な説得力を持たせています。
ちなみに彼女は100万ドルの脚線美と呼ばれた美しい美脚を持つドイツの名女優で、本作でもどこまでもスラリと伸びた足が本当に美しく女性が見ても足フェチの気持ちがわかるくらい...。

そして監督にはビリー・ワイルダー。
マレーネ・ディートリヒの希望で監督に選ばれました。
ビリー・ワイルダーと言ったらなんといっても悪女の演出にたけています。
映画史上ベスト5に入ると呼ばれる悪女1944年の名作「深夜の告白」の女主人公バーバラ・スタンウィックを演出したビリー・ワイルダーは本作でも"女優の悪女としての魅力"を最大限に引き出しています。

あらすじはロンドンを舞台に巻き起こる殺人事件。
裕福な未亡人の刺殺事件が起き、容疑の疑いがかけられた男性は、敏腕弁護士に弁護を依頼する。
しかし、彼にとって唯一のアリバイを証言するはずの妻が思いもよらないことを口にしだします……。

さて事件の真相はいかに?

3マッチスティック・メン

マッチスティック・メン

引用元: Amazon

制作年2003年
上映時間116分
監督リドリー・スコット
メインキャストニコラス・ケイジ(ロイ・ウォラー)、サム・ロックウェル(フランク)、アリソン・ローマン(アンジェラ)、ブルース・アルトマン(Dr.クレイン)、ブルース・マッギル(チャック・フレシェット)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

騙すのは私たちの心。詐欺師の映画なのに、気付いたら感動してる。

『オデッセイ』などのリドリー・スコットを監督に迎え、ニコラス・ケイジやサム・ロックウェルといった実力者がキャストに揃う。

詐欺師のロイと相棒のフランクは、大きな詐欺を働こうとしていたが、そこにロイの娘だと名乗る14歳のアンジェラが加わります。
突然現れた娘に翻弄されながらも親子はおおきな仕事をこなそうとしますが...。

ポイントは脚本の素晴らしい"どんでん返し映画"のジャンルにもかかわらず、なかなか心が温まる感動系ムービーにも仕上がっていると言うこと。
詳しくはネタバレになってしまうから書けないけれど、粋な展開も見所の1つ。

個人的にはハリウッドきっての困り顔俳優の1人であるニコラス・ケイジが、もっとも困った顔をしている映画かもしれない。(『リービング・ラスベガス』より困惑気味の表情...)
葛藤を抱えた演技がとてもよく作品に似合っていて、より世界観に没入できる。

でも個人的に注目して欲しいのは14歳の娘を演じたアリソン・ローマン。
撮影当時22歳だったそうだが、思春期の少女ぶりが半端ない。
やっぱり役者ってすごいですよね。
最近は活動が少ない彼女ですが、また出演作品を見たいです。

世界中にファンが溢れるオーシャンズシリーズや『キャッチミーイフユーキャン』、また日本でも大人気の『コンフィデンスマンJP』といった詐欺師シリーズがお好きな方、この作品もとてもお勧めできますよ。

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