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佐藤 利明さんの「面白い洋画ランキング」

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更新日: 2020/09/01
佐藤 利明

娯楽映画研究家

佐藤 利明

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まえがき

娯楽映画研究家として、おすすめの洋画はそれほど「星の数ほど」あります。個人的にはミュージカルと怪獣映画が大好きなので、そのなかからセレクトしました。ミュージカルも怪獣も、現実には存在しない「想像の創造」です。映画黄金時代を支えた映画人の先達たちの「創意工夫」と「センス」が、この100年の映画を面白く、エキサイティングなものにしてくれました。

オールタイムの好きな洋画から選んだのがこの三本です!

ランキング結果

1ロシュフォールの恋人たち

ロシュフォールの恋人たち

引用元: Amazon

制作年1967年
上映時間127分
監督ジャック・ドゥミ
メインキャストカトリーヌ・ドヌーヴ(デルフィーヌ)、フランソワーズ・ドルレアック(ソランジュ)、ジーン・ケリー(アンディ・ミラー)、ジョージ・チャキリス(エチエンヌ)、ジャック・ペラン(マクサンス)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

ドロップのようにカラフルで楽しいミュージカル体験!

ハリウッド・ミュージカルを愛してやまない「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督が、カトリーヌ・ドゥーヴと姉・フランソワーズ・ドレルアックの「双子姉妹」をフィーチャー。

フランスの小さな街を舞台に、様々な「恋」と「愛」の物語が、唄とダンスで繰り広げられます。「巴里のアメリカ人」のジーン・ケリー、「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリスたち、ミュージカル・レジェンドが、そのスクリーンイメージのままの歌って踊る。歌声は、フランスのコーラス・グループ「スイングル・シンガーズ」が吹き替え。それもおしゃれでロマンチック。

あらゆる世代が楽しめるフレンチ・ミュージカルの大傑作です! ドヌーヴとドレルアックの「双子姉妹の歌」が最高にキュート!

2キング・コング(1933年)

キング・コング(1933年)

引用元: Amazon

制作年1933年
上映時間100分
監督メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
メインキャストフェイ・レイ(アン・ダロウ)、ロバート・アームストロング(カール・デナム)、ブルース・キャボット(ジャック・ドリスコル)、フランク・ライヒャー(エングルホーン船長)、サム・ハーディー(ウエストン)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

怪獣映画の原点!

昭和8(1933)年にハリウッドのRKO映画が製作した「キング・コング」は、ストップモーション・アニメによる特撮で、世界中の映画人、映画ファンを仰天させました。南海の孤島でのコングとティラノザウルスの死闘、ニューヨークのエンパイア・ステートビルの上で、空軍の攻撃を受けるコングの悲しみ。フェイ・レイが演じたヒロインとコングの「愛」。

わが円谷英二監督は、この映画をみて「いつか『キング・コング』のような映画を作ろう」と、21年後の昭和29(1954)年に、怪獣映画の金字塔『ゴジラ』を世に送り出しました。2021年、モンスターバース・シリーズで『ゴジラVSコング』が公開されますが、その原点という意味でも、本作と第1作『ゴジラ』、そして傑作『キングコング対ゴジラ』(1962年)を、ぜひ楽しんで頂きたいと思います!

3バンド・ワゴン

バンド・ワゴン

引用元: Amazon

制作年1953年
上映時間112分
監督ヴィンセント・ミネリ
メインキャストフレッド・アステア、シド・チャリシー、オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレー、ジャック・ブキャナン
主題歌・挿入歌By myself / フレッド・アステア
Shine on your shoes』
ジャック・ブキャナン『Oedipus Bridge / フレッド・アステア、レロイ・ダニエルズ
公式サイト-

これぞエンタテインメントの真髄!

エレガントなフレッド・アステアと、美脚のシド・チャリース。MGMミュージカルのレジェンドがコンビを組んだ最高のミュージカル・エンタテインメント。「夢の工場」と呼ばれたハリウッドがもっとも輝いていた1950年代の娯楽映画の最高峰です。すべてのパフォーマーに観て欲しい「芸人ミュージカル」の金字塔。

名曲「ザッツ・エンタテインメント」はこの映画から生まれました。マイケル・ジャクソンが、この映画のフレッド・アステアにリスペクトしたのが「ムーンウォーカー」(1988年)です。「バンド・ワゴン」のナンバー「ガール・ハント・バレエ」と見比べるのも一興です!

あとがき

ミュージカル映画の楽しさ、特撮映画の楽しさは「センス・オブ・ワンダー」であり、それを創造した職人たちの「至芸」を味わうことでもあります。映画は遅れてきた世代にも、いつでも「待ってくれます」。50年前、80年前に作られた映画でも、今日、初めてご覧になれば、ぼくは「新作」だと思います。

また、「映画はタイムマシン」です。自分たちが生まれる前の世界、まだ行ったことのない国の風景・・・ それを味わうことが何よりの「楽しみ」だと思います。

ぜひ、皆さんも「好きな映画」をたくさんみつけてください!

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