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ギャルみざわあゆ子さんの「金原ひとみの書籍ランキング」

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更新日: 2020/05/19

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ランキング結果

今の若者にぜひ読んで欲しい作品

金原ひとみの作品はどれも好きだけどこれはダントツです。

かつては若者文化というと、ギャルなど大人に対する反抗や抵抗から生まれた熱気やエネルギーを帯びたものが多くあった。
しかし、今のミレニアムZ世代は、そういったエネルギーをリアルでなくバーチャルな世界へ表現しようとする結果リアルの世界では脆く弱々しい若者の姿が多く見られます。
バーチャルの世界では承認欲求や自己愛の強さや共感力は高いのにリアルの世界では弱く鈍感。そんな若者の自己矛盾をテーマにした作品です。

オートフィクションという題名も秀逸で、自伝をフィクションの手法で描いているある意味ここにも矛盾を抱えている風に読むことができるのも金原マジックですね。

2マザーズ(小説)

マザーズ(小説)

引用元: Amazon

同じ保育園に子どもを預ける作家のユカ、モデルの五月、専業主婦の涼子。先の見えない育児に疲れ切り、冷めてゆく一方の夫との関係に焦燥感を抱いた母親たちは、それぞれに追い詰められてゆくが……。子どもへの愛情と憎しみに引き裂かれる自我。身も心も蝕む疲労、そして将来への深い不安――。不倫、虐待、流産などのタブーにあえて切り込み、女性性の混沌を鮮烈に描く話題作。

母親業の孤独や幸福を表現した金原らしい作品

金原作品は本当にこの人にしか表せない世界観があって目が話せません。
特に蛇にピアスと並んでこの作品は面白かったので紹介します。

母親の孤独や幸福をテーマに、リアルな性的な描写も含めた生々しいけど現実味のある作品です。読んでいる最中は、ハラハラドキドキさせられます。
やや後味の悪い作品ですが、読んで見る価値はありますよ。

3蛇にピアス(小説)

蛇にピアス(小説)

引用元: Amazon

『蛇にピアス』(へびにピアス)は、日本の小説家・金原ひとみの小説であり、当人のデビュー作である。第27回すばる文学賞を受賞した。綿矢りさの『蹴りたい背中』とともに、第130回芥川龍之介賞を受賞した。 2008年9月20日、作者本人の意向を受けて蜷川幸雄監督による映画が公開された。

映画化もされた金原の代表作

吉高由里子の濡れ場で有名な「蛇にピアス」。
スプリッドタンに憧れる一人の少女ルイの話です。生きている実感ってどうやった湧くのだろうかということを考えさせられます。
特に震えたシーンは、ルイはアマにもらった二本の歯を砕いて飲み込む描写。それによってアマの愛の証を実感するという金原らしい独特の世界観がでていて一瞬で虜になりました。

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