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ギャルみざわあゆ子さんの「樽屋雅徳の曲ランキング」

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更新日: 2020/09/15

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ランキング結果

一度は演奏したい名曲

吹奏楽団体に所属したことがあるなら、誰もが一度は憧れを持つ「マゼラン」。特徴は、木管楽器の中間部のパッセージが連符の嵐。鬼畜で練習しがいがあり、自分もこの曲を演奏した際に、一番苦戦した場所です。

ピアノの伴奏が入ったあとのトランペットソロはまさに後半へ誘う見せ場。それを乗り越えた最後のトゥッティは、本当に美しい旋律で心にずしりと響きます。

大編成の曲ですが、小編成コンクール東日本大会で水戸女子高校が演奏していたのを聞きました。非常に精度が高い演奏だったのでyoutubeで聞くのをお勧めします。

樽屋作品の王道路線

「マードックからの最後の手紙」は、タイタニック号に乗っていた一等航海士マードックが綴った手紙が題材になっています。

低音楽器の静かなメロディーから始まり、穏やかな海を思わせる美しい木管楽器によるメロディーが繰り広げられます。その後トランペットのファンファーレを機にアイリッシュ長のメロディーが始まり、中間部ではアクシデントを思わせる激しい強奏、フィナーレは樽屋氏の王道の美しい旋律が涙を誘います。

海上自衛隊東京音楽隊の演奏は名演です。

幕張総合の全国大会の演奏は名演

幕張総合高校のシンフォニックオーケストラ部を指導していた佐藤氏が、教え子であった樽屋氏に委嘱した作品。和風テイストの曲は近年よく書かれていますがコンクール向きなのはこの曲が出されて以降だと記憶しています。

冒頭のフルートのアンサンブルは、古典的な日本を思わせる和風なメロディーで、吹奏楽では珍しいアルトフルートが登場します。

さらに和の響きを出すために冒頭から琴を思わせるハープが大活躍し、中間部では和太鼓によるアンサンブルなど今までにない特徴的な構成になっています。

後半部オーボエから始まるメロディーが、フルートのソリへそして木管、金管のトゥッティへとまさに涙を誘う樽屋氏の手法が存分に繰り広げられます。

名演といえば、東関東支部の強豪校幕張総合高校が全国大会復帰を果たし、見事金賞を受賞した2013年の演奏!
個々の楽器の技術力が群を抜いて高く、また中間部の和太鼓のパフォーマンスは圧巻です。

城東の名演

イエス・キリストの復活の前日起きた“ゲツセマネの祈り”という出来事を題材にした作品です。

美しい風景から激しい処刑、そして復活を遂げる物語が曲調の変化とともに味わえます。中間部での合唱から幻想的な泣きメロが始まります。また、各楽器のソロやアンサンブルが多いのが特徴です。クライマックスはやはり王道のトゥッティでフィナーレを迎えます。

名演は、福岡工業大学附属城東高校の2015年の吹奏楽コンクール全国大会での演奏です。同曲は一度2013年に九州大会で演奏されたのですがタイムオーバーでまさかの失格。その苦難を乗り越え2015年全国大会リベンジを見事果たしました。顧問の武田氏の情熱が詰まった演奏になっています。

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