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ミバリさんの「なかよし漫画ランキング」

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更新日: 2020/06/25
ミバリ

少女漫画マイスター

ミバリ

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まえがき

なかよしは2004年から購読しています。ちゃおやりぼんとまた違う、
光や闇が味わえる雑誌だと思います。
ちょっとえっちな作品が多いイメージですが、逆に全く恋愛要素のない作品もあるので、いかがでしょうか。

ランキング結果

1しゅごキャラ!(漫画)

しゅごキャラ!(漫画)

引用元: Amazon

作者PEACH-PIT
ジャンル少女漫画
出版社講談社
連載なかよし(2006年2月号~2010年2月号)
巻数全12巻

毎月が楽しみだった!

アニメ化された有名な作品です。
主人公のあむは周りからクール、かっこいい!と言われているけど本当はふつうの女の子で、普通に「王子」が好きだったりする。
もっと自分のことを出せたらいいのに…と思ったら、三つの卵を生んでいた???
卵から生まれたしゅごキャラは、あむの心の一部分。あむはしゅごキャラたちと協力して敵と戦うことに。
憧れの王子・唯世くんや親友のなでしこなど生徒会の仲間と一緒に成長していくあむの姿、毎月楽しみに読んでいました。
とくになでしこの「ヒミツ」がぐっときますよね。
あと、空海がイチオシキャラかな。

2オレンジ・プラネット

オレンジ・プラネット

引用元: Amazon

作者フクシマハルカ
ジャンル少女漫画
出版社講談社
連載なかよし(2006年3月号〜2007年12月号)
巻数全5巻

サイン会に行ってしまいました

本当は「フクシマハルカ先生の作品すべて」と言いたいとこなんですけれど、あえて一番好きなこの作品を推します。
幼いころに出会ってぬいぐるみをくれた男の子に会いたい…そう思いずっと手紙を書き続けているるい。
そんな折に火事に巻き込まれ、なりゆきで大学生の栄介と一緒に住むことになってしまう…しかも、彼はるいの中学の教育実習生。
だんだん距離が近づいていくんだけどキケンな関係。

しかし、私がこの漫画で語りたいのは幼馴染の太郎ちゃんなんです。
幼稚園の時に告白を拒否したけど、ずっとるいのことが好き。栄介が現れ、るいの心がどんどん向こうへ持っていかれるたびに、つらそうにしている太郎ちゃん…その存在が好きでしょうがなかった。
当時フクシマ先生のサイン会があり、飛んで行ったんですけど大人は私だけだったという黒歴史が。

ほかにもチェリージュースやキミノネイロなどたくさんの作品を出していらっしゃいますが、あっさりした絵とポップな画面作りがたまらなくかわいくて好きなのです。
現在はベツコミで連載中ですよ。

主人公が大人だったらビーラブに載ってるガチ獣医もの

最近終了した漫画ですが、非常に優秀な作品でした。
本来は獣医さんゲームのコラボ作品だったのですが…作者さんが取材熱心だったせいなのか、いろいろな症状の患畜が出てきます。
まず「老犬の拡張型心筋症」、次に「ティーカッププードルのクッシング症候群」
え??なにその名前?
こういう病名をぼやかさず、かつなかよし読者にわかりやすく説明。
飼い主と動物の関係にも深く突っ込んでいきます。
主人公は小学生ですがもし「駆け出し獣医」だったなら、普通にお仕事漫画として成立していたのではないかと思っています。

主人公のゆずは父を亡くし、母親が重い病気で長期入院。叔父の動物病院に預けられ、仕事を手伝うことになります。
動物が苦手だし、お母さんには会えないし、わがままも言ってしまうのですが、患畜と触れ合うたび成長していきます。その姿もきっちり書かれています。続編ではゆずが中学生になり、自分の未来を考えていくことになります。
知り合いのお母さまたちにも評判のよい漫画です。

4ピンポンドライブ

ピンポンドライブ

引用元: Amazon

作者吉田はるゆき
ジャンル少女漫画
出版社講談社

恋愛一切なし、男装女子が卓球を極める!

主人公の珠と双子の兄宝は卓球が大好き。でも珠は女子と話が合わず寂しくなって卓球から遠ざかってしまいます。
宝は小学生チャンピオンになり、強豪中学へ。ところが入学直前に珠をかばって交通事故にあい意識不明に。宝はとある先輩とダブルスを夢見ていた。珠は宝に成りすまして男子校へ挑みます。
卓球部ではすぐに女子だとバレてしまうし、実力も全然ない。でも天性の「神の目」を持っていた。卓球部のみんなと一緒にハードな練習に打ち込み、男子卓球の世界でガチンコをしていきます。

さて、男装女子といえば同じ部屋の男子とドキドキ、壁ドンベッドンなどがあると思うでしょう?ないんです。ほとんどないんです。
あるのはただ、卓球台と、ピンポン玉と、仲間と立ちはだかるライバル。
卓球部のみんなは珠を「大事な仲間」として受け入れているのです。

作者さん曰く「恋愛を絶対にさせたくなかった」そうです。

全3巻ですがきちんと決勝まで進んでいき、その内容が少女漫画の手法で整理されていました。
昨今の少年漫画・青年漫画のガチリアルスポーツ漫画は、秒単位まで刻んで描いてしまうため話がいつまでたっても終わらないし試合すら何年たっても終わらない。
この漫画、そういう「ジレンマ」の解決方法として風穴を開けたのではないかと私は思っています。

今のままではだめ、上を向いていくんだ。

LINE漫画「これはきっと恋じゃない」をヒットさせた立樹まやさんの初連載作品です。
お嬢様女子校に通う莉沙。バスケ部のエースだけど、今の状況で満足できていなかった。このままエスカレーターで進学すれば楽だけど、バスケ強豪の公立進学高へ行きたくなったのだ。
でも校内でもかなり成績がやばい…そこで塾に通おうとするのですが、
そこの先生にだんだんと恋を。
でも進路もあきらめない。周りに流されそうになったり、ほかの塾生とぶつかったりしますが、しっかりと自分の将来をつかんでいくのです。
なかよしは比較的「おちこぼれ」の主人公が多く、「でもそのままの私でいいや」と割り切ってしまうところがあります。
主人公の環境はそのままでも十分満たされていた。それを振り切るのにどれだけの思いがあったのでしょうか。たった2巻ですが、とてもひたむきな作品です。

6同級生に恋をした

同級生に恋をした

引用元: Amazon

作者美麻りん
ジャンル少女漫画
出版社講談社

恋愛よりも注目したい、泥沼の女子バトル

主人公のすなおは小学生の時に太っていていじめられたため、男子が超苦手。しかし、高校入学してすぐに勝手に組み分けされたチームでサッカーをすることになり、ぶっきらぼうながらすなおを励ましてくれた泉くんが気になってしまう。そしてうっかり「つきあってください!」と…?!
男嫌いを治すためだと説明し、納得してくれる泉くん。そのままラブラブモードに入るかと思いきや…とんでもない泥沼が始まるのです。
すなおのクラスメイトで美人の聖奈。彼女も男嫌いなのですが、こちらは他校のサッカー部エース(全国レベル)の村瀬に手ひどくやられ、中学では遊んでいると噂をされていた。美人ゆえにそうでなくてもやっかまれる状態で、村瀬と再会し心がえぐられていきます。
聖奈も泉の頼りがいある部分にひかれていて、「私を守って…!」と言い出しすなおから泉を奪うのです。
すなおは悲しみますが、聖奈の置かれた状況を見ると何も言えない…聖奈の泉への束縛は度を越していきます。それでも、すなおは泉くんを陰ながら支えていく…
男子が嫌いだった二人の女子の、心のぶつかり合いが楽しめます。
ぜ、全体的にはちゃんとラブコメなんですけどね!
悪い子じゃないのにすなおに当たってしまう、聖奈のキャラクターの絶妙さに心が持っていかれます!

7初恋はじめました。

初恋はじめました。

引用元: Amazon

作者山田デイジー
ジャンル少女漫画
出版社講談社
連載なかよし(2015年3月号〜2016年11月号)
巻数全5巻

最底辺女子、年下王子に振り回され…ない?

主人公の姫子はおしゃれなどに一切興味のない底辺女子。でも知性的ではっきりした性格なので周りから何を言われても全然気にしない。
ところが、高跳びで全国的に有名な年下男子真山がいきなり告白してくる。
なんで?どうして私?
真剣な真山を邪険にできず、でも「恋愛」というものに引きずり込まれるのは自分が許さない!
正論をズケズケぶつける姫子と、それを楽しむ真山の不思議なラブコメディです。途中から本田という真山のライバルも出てきますが、姫子にホレつつ面白い役回りをしてくれます。

山田デイジー先生は絵がかわいらしく、恋愛漫画をどストレートに描ける本格派。一方で他誌ではおっかない話を書いていて目が離せませんね。

たまにはものすごくくだらない漫画を

主人公のつむぎはガチオタク。とある乙女ゲーにはまっており、オタク活動が命。
ところが両親が地方へ転勤すると言い出し、東京じゃないとイベント行けないから断固拒否。親の知り合いの家に居候することになるのですが、そこにはつむぎの推しそっくりのイケメンが!

…ところが、彼、オタグッズをちょっと見ただけでアレルギー反応を起こしてしまうのです。幼少期、オタクの姉にコスプレをさせられ有明の海に投げられてからトラウマだそうで(そりゃなるわ)。

だから、つむぎは「オタバレ」してはならないことになってしまうのです。イケメンの彼と恋をしつつ、ハラハラドキドキ爆笑の連続です。

正直ものすっごくくだらない漫画なのですが、手放しで笑える漫画は貴重だと思うのです。

現在なかよしで光を放つ連載

なかよしに突如現れた新鋭・伊藤里さんの初連載作品です。
それまでいくつかの読み切りを発表してきましたが、どれも名作。
絵が丁寧でかわいらしく、物語もモノローグも非常に繊細です。

夜、買い物を頼まれた未知が出会ったのは、いきなり「脱いで」と言い出す男子!
実は彼・千紘くんはデザイナーで、未知を見て一目惚れをしたという。
とはいってもそれは「ミューズ」のこと。
デザイナーにとってのミューズは「相棒」「よきパートナー」…未知がいることによって、千紘くんのデザインは膨らむということなのです。
採寸で触れるたび、未知はドキドキしてしまう。
撮影されると、どんどん知らない自分が開けていく。
千紘くんと未知の出会いは、奇跡を生んでいくのか…?

読み切りが純愛ものばかりだったので、こちらは密着シーンが多くそこが少々残念。そういうものがなくても十分読ませる力があると私は感じています。とにかく、現在のなかよしでずば抜けた作品です。

10小学生のヒミツ

小学生のヒミツ

引用元: Amazon

作者中江みかよ
ジャンル少女漫画
出版社講談社

12歳。と並行して連載されていた小学生漫画

12歳のヒットを受けて、なかよしでも小学生の悩みを描く漫画が連載されていました。
12歳は3人の主人公が交代するシリーズでしたが、こちらはシリーズごとに主人公が違います。
その中で特に、「片思い」というシリーズが私は好きです。

主人公のあさはなでしこを目指してサッカーに打ち込む女の子。小学生だから男子に交じって練習をしています。
でも、あさにも好きな人はいる。トレセン等に選ばれている夕臣先輩。2歳年上の中学生です。

6年にもなると、男子も体が大きくなってきてあさは力負けしてしまいます。なかなかレギュラーになれない。勇気を出して先輩に特訓してもらいます。
本気で頑張るあさの姿、先輩もちゃんとみていて、コーチにあさを出すよう掛け合ってもくれます。

一方でこの時期、「2歳差」はつらい。大人っぽい中学生には勝てないのでは?先輩は自分をただの後輩としか見てくれないのでは?と悩んだり・・
ところが、先輩が隣にいてほしかったのは「女の子」ではなくて「一緒にサッカーをする相手」だったのです。

シリーズごとに主人公が変わるため、いろんなジャンルに手を出すことができた「小学生のヒミツ」。
私は「一つのことに打ち込む女の子」の漫画が好きなので、「12歳」を読むだけでは出会えないものがあるなと考えさせられました。

あとがき

本当は遠山さんがきっかけでなかよしを読み始めたので遠山さんの作品を出したかったのですが…私が紹介しなくても大丈夫かな、と。

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