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桜井孝介さんの「SF小説ランキング」

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更新日: 2020/06/29

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ランキング結果

1銀河英雄伝説(小説)

銀河英雄伝説(小説)

引用元: Amazon

『銀河英雄伝説』(ぎんがえいゆうでんせつ)は、田中芳樹によるSF小説。また、これを原作とするアニメ、漫画、コンピュータゲーム、朗読、オーディオブック等の関連作品。略称は『銀英伝』(ぎんえいでん)。原作は累計発行部数が1500万部を超えるベストセラー小説である。1982年から2019年1月までに複数の版で刊行され、発行部数を伸ばし続けている。

壮大な二項対立

宇宙規模での、二つの主義主張の対立に、考えさせられるところがある。すなわち、民衆にとって「民衆からの支持が絶大な専制政治」と「支持が地に堕ちている民主政治」のどちらが幸福であるか、という論点です。物語の主な展開は宇宙艦隊の艦隊戦によるものですが、その背景を考えると、現在の「なんでもアリ」な民主政治一択の世界に疑問を抱くのです。

2宇宙軍士官学校

宇宙軍士官学校

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『宇宙軍士官学校』(うちゅうぐんしかんがっこう)シリーズは、鷹見一幸によるSFジュブナイル小説。イラストは太田垣康男、設定協力は銅大(あかがね・だい)。2012年7月よりハヤカワ文庫JAから刊行されている。 鷹見一幸に、ジャック・キャンベルの『彷徨える艦隊』の第1巻の解説の仕事が持ち込まれた際の打ち合わせで、「日本人が書くミリタリSF」を書かないかと誘われ、ジュブナイル小説として企画された。

ゲーム感覚で人間の成長が見られる


極限の状況に放り込まれた人間の、成長や思考の変化が如実に伝わってくる。異次元宇宙からの侵略者に備えて全世界で戦闘態勢に入る地球、その最前線に立たされる主人公たち、その時々での思考の変化が、とてもわかりやすく伝わってきます。著者が著名なゲームの構成作家であることも一因だと思います。はじめは自分中心主義だった人間の視野がじわじわと広がっていく様は、何度読んでも飽き足りません。

3機龍警察(小説)

機龍警察(小説)

引用元: Amazon

『機龍警察』(きりゅうけいさつ)は、月村了衛による小説。

現実社会の脆弱性を指摘

現実社会が抱えるくらい部分を浮き彫りにしている。作品全体としては、犯罪を絶対的に抑止できる武装や組織がこの世界にあったら、という想定で書かれています。それでも人間の心理状態や外交解決によらなければ人ひとりの命もまともに守れない組織の硬さ、人間の弱さが、明確に描かれています。

4戦闘妖精・雪風

戦闘妖精・雪風

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『戦闘妖精・雪風』(せんとうようせい ゆきかぜ)は、神林長平によるSF小説。これを原作としてラジオドラマ、OVA、漫画化もされた。

機械による反抗の恐怖

信じているもの、特に「まず裏切らないだろう」と考えている機械に反抗された時の恐怖が、手に取るように描かれている。作中では、意思がほとんどないか、全体的に意思が統一された攻撃的機械が一斉に群がってきます。人間だけでは防ぎきれず、最後は最終兵器ともいうべきものを使って退けるのですが、その中で戦う人の心情の変化・折り合いが丁寧に描かれることで、現実にこれがあったらといういい知れぬ恐怖を感じます。

5海底二万里

海底二万里

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『海底二万里』(かいていにまんり、仏: Vingt mille lieues sous les mers)は、ジュール・ヴェルヌが1870年に発表した古典的なSF冒険小説である。日本語訳の題としては、他に『海底二万海里』、『海底二万哩』、『海底二万リュー』、『海底二万リーグ』、『海底二万マイル』など。オリジナル版の挿絵は序盤がエドゥアール・リュー、中・終盤がアルフォンス・ド・ヌヴィル。

古書とは思えない鮮やかな表現

表現が現在の小説や漫画、アニメと比較しても遜色ないほど鮮やかでわかりやすいです。すべて想像の産物ですが、それでも小難しい表現を片っ端から避け、登場人物の心情の変化や、驚きや恐怖といった感情、戦闘シーンの生々しさをまるで見てきたかのように描いています。

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