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小城小次郎さんの「日本の城ランキング」

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更新日: 2020/08/17
小城小次郎

城マイスター

小城小次郎

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まえがき

「日本のお城」を真正面からランキングしてみました。

・建物が沢山残っていること
・お城としての遺構(石垣や堀など)が沢山残っていること
・歴史上有名なお城であること

等を考慮して、誰が見ても納得できる「名城」を、敢えてマニアックな目線を外して選ばせて頂きました。

ランキング結果

1姫路城

姫路城

姫路城(ひめじじょう)は、兵庫県の姫路市にある日本の城。江戸時代初期に建てられた天守や櫓等の主要建築物が現存し、国宝や重要文化財に指定されている。また、主郭部を含む中堀の内側は「姫路城跡」として国の特別史跡に指定されている。また、ユネスコの世界遺産リストにも登録され、日本100名城などに選定されている。別名を白鷺城(はくろじょう・しらさぎじょう。)という。

現存建造物数No.1!日本が誇る世界遺産の名城

国宝・重要文化財に指定された建物だけでも70を超え、白亜の天守群は比類ない美しさを誇る。天守に辿り着けそうで辿り着けない迷路のような通路もこの城ならではの醍醐味。日本が誇る世界遺産は、現存建造物の多さと美しさ、複雑な縄張りで文句なしの第1位。

2熊本城

熊本城

熊本城(くまもとじょう)は、現在の熊本県熊本市中央区に築かれた安土桃山時代から江戸時代の日本の城。別名「銀杏城(ぎんなんじょう)」。加藤清正が中世城郭を取り込み改築した平山城で、加藤氏改易後は幕末まで熊本藩細川家の居城だった。明治時代には西南戦争の戦場となった。

漆黒の建築群が渋さを放つ、規模雄大な西国の名城

建物の大半を焼失させながらも西郷軍の攻撃に耐え抜いた鉄壁の縄張りは名城と呼ぶに相応しい。堅牢無比な高垣と複雑な縄張りに加え、五階以上の高層建築物がにょきにょき建っていた熊本城の迫力は、全部残っていれば間違いなく姫路城をも凌駕していたはず。

3安土城

安土城

安土城(あづちじょう)は、琵琶湖東岸の安土山(現在の滋賀県近江八幡市安土町下豊浦)にあった日本の城(山城)。城址は国の特別史跡で、琵琶湖国定公園第1種特別地域になっている。

エポックメイキングにしてドラマチックな、幻の名城

天下の革命児・織田信長の世界観がまるごと凝縮されていて、絢爛豪華な「天主」の存在に象徴される通り、お城の持つ役割や概念を根本からひっくり返した。天下の中心たるべきお城として築かれながらわずか数年で灰になったというドラマチックな運命にはただ涙。

4彦根城

彦根城

彦根城(ひこね じょう)は、滋賀県彦根市にある城である。江戸時代には彦根藩の政庁が置かれた。天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。天守が国宝指定された5城のうちの一つである(他は犬山城、松本城、姫路城、松江城)。

優美な天守に騙されるな!お城は戦闘装置なのだ

仏殿のような窓と三角屋根に飾られた国宝天守はお洒落なだけじゃない。有事の際には天守のどこからでも鉄砲が撃てる実戦重視の内部構造が戦国の厳しさを今に伝える。ほぼ完存する三重堀や登り石垣など巧妙な縄張りも通好みで、意外なくらい難攻不落の名城。

5松江城

松江城

松江城(まつえじょう)は、現在の島根県松江市殿町に築かれた江戸時代の日本の城。別名・千鳥城。現存天守は国宝、城跡は国の史跡に指定されている。

国宝天守とお堀と城下町。風情豊かな山陰の名城

近年国宝指定を受けた天守は鳥が羽根を広げたような美しい外観とは裏腹に、彦根城と同じく実戦的な構えが随所に見られるだけでなく、何と井戸まで備えている。堀端に城下町の風情を伝えるお城は意外と少なく、現存天守と堀と城下町とを一度に楽しめる嬉しいお城。

6小田原城

小田原城

小田原城(おだわらじょう)は、神奈川県小田原市にあった、戦国時代から江戸時代にかけての日本の城(平山城)で、北条氏の本拠地として有名である。江戸時代には小田原藩の藩庁があった。城跡は国の史跡に指定されている。

かつて町をまるごと包み込む巨大な城がそこにあった

あの豊臣秀吉が圧倒的な兵力差を有しながら力攻めを行わなかったのは、町をまるごと包み込む小田原城があまりにも堅牢だったからなのだとか。今の小田原城の何倍も大きかった「スーパー小田原城」の名残は今も市内の随所に垣間見え、散策するのが実に楽しい。

7弘前城

弘前城

弘前城(ひろさきじょう)は、青森県弘前市にある日本の城である。別名・鷹岡城、高岡城。江戸時代に建造された天守や櫓などが現存し国の重要文化財に指定されている。また城跡は国の史跡に指定されている。江戸時代には津軽氏が居城し弘前藩の藩庁が置かれた。

桜だけじゃない。この良好な保存状態を見てほしい

日本屈指の桜の名所だが、天守の他に三重櫓が三棟、櫓門五棟が残る点で姫路城や彦根城にも匹敵する存在であることはあまり知られていないのではないか。三重堀に囲まれた広大な城域もほぼ完全に残されており、この良好な保存状態をありがたく堪能したい。

8名古屋城

名古屋城

名古屋城(なごやじょう)は、尾張国愛知郡名古屋(現在の愛知県名古屋市中区・北区)にあった日本の城。「名城(めいじょう)」、「金鯱城(きんこじょう、きんしゃちじょう)」、「金城(きんじょう)」の異名を持つ。日本100名城に選定されており、国の特別史跡に指定されている。

金シャチだけじゃない。この城の凄さは縄張りにある

金のしゃちほこであまりにも有名な天守は鉄筋だろうと木造だろうと圧倒的な存在感を放つ。豪華な本丸御殿も再建されたが、ここでは敢えて縄張りを評価してのランクイン。簡にして要を得た平面プランは計算し尽され、何もない平地を難攻不落の城に仕立て上げた。

9金沢城

金沢城

金沢城(かなざわじょう)は、加賀国石川郡尾山(現・石川県金沢市丸の内)にあった日本の城である。江戸時代には加賀藩主前田氏の居城だった。城址は国の史跡に指定されており、城址を含む一帯は金沢城公園(かなざわじょうこうえん)として整備されている。

怒涛の勢いで再建が進む、加賀百万石を背負う名城

矢継ぎ早の再建整備により加賀百万石の城に相応しい風雅な姿を取り戻しつつある。幾世代もの改築を経た多種多様な石垣は「石垣のデパート」の異名も持つ。風情が残る城下町ではかつての「総構え」の痕跡を辿ることもできるなど、町全体で城を味わうことができる。

10松山城

松山城

松山城(まつやまじょう)は、愛媛県松山市にあった日本の城。別名 金亀城(きんきじょう)、勝山城(かつやまじょう)。各地の松山城と区別するため「伊予松山城」と呼ばれることもあるが、一般的に「松山城」は本城を指すことが多い。

地味!なのによく見ると何もかもすごい名城

現存建造物を含んだ連立天守は姫路城と松山城にしかなく、他にも現存建造物が沢山あって、高石垣もあって登り石垣もあって山麓には広大な御殿跡ともっと広い三の丸が広がる。近くに道後温泉も控える観光名所なのに何故この城はもっと人気化しないのだろう。

あとがき

全国各地の、数万とも言われるお城の中から選びに選んだ10城です。
もちろんまだまだ素晴らしいお城が沢山あって、日本城郭協会が選定した100名城&続100名城だけでも200(+α)のお城が「名城」として認定されています。
選りすぐりの10城をきっかけに「お城って、いいじゃん」と思う方が一人でも多くなるとよいな、と思っています。

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