1分でわかる「日本の城」
かつての日本には2万5千以上の城が存在
防衛機能を持つ要塞や、戦国時代の大名や武士などが住まう政治的拠点など、さまざまな理由で建てられた日本の城。かつての日本には2万5千を超える城が存在したといわれています。現在は数が大きく減り、一般見学できる城だけに絞ると200ほどに減少。日本の城と聞いて多くの人が石垣と天守(天守閣)を思い浮かべますが、古代の環濠集落や遺跡、“チャシ”とよばれるアイヌの城塞、沖縄・奄美地方の“グスク”など多様なものが存在します。
観光名所としても人気の、日本の城
国宝天守への観光ははずせない!
天守には、江戸時代から天守が現存している“現存天守”や天守や外観が再建された“復元天守”、天守があったと仮定して建てられた“復興天守”などに分類わけがされています。現存天守に関しては日本に12基しか残っておらず、そのなかでも国宝として認定されているものは“国宝天守”と呼ばれます。国宝天守とされているのは、姫路城(兵庫県)・彦根城(滋賀県)・松本城(長野県)・松江城(島根県)・犬山城(愛知県)の5基。美しさや歴史的価値ゆえに、毎年多くの観光客が訪れています。
日本100名城も有名な観光スポット
日本100名城とは、財団法人日本城郭協会が2006年に定めた100基のこと。著名な歴史の舞台であることや、その時代や地域を代表する建物であるかなどを基準に、各都道府県から1城以上5城以内選定されました。神奈川の「小田原城」や、愛知県の「名古屋城」、滋賀県の「安土城」や大阪府の「大阪城」など、観光地としても人気なお城が名を連ねます。
4月6日は「城の日」
4月6日の“城の日”とは、公共財団法人日本城郭協会が1974年に定めた記念日です。日本三大名城の1つ「姫路城」を中心に、市の復興を図るために制定されました。その後の4月6日には姫路城や周辺施設の入場料が無料になり、観光客の入場規制を設けるほどの大盛況も見せています。しかし2007年以降は、姫路城の世界遺産登録日である12月11日への変更となりました。
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