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ギャルみざわあゆ子さんの「吹奏楽の曲ランキング」

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更新日: 2020/09/02

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まえがき

吹奏楽のオリジナル作品を今回はランキングしています。

オリジナル作品には本当に名作が多くて選びきれないですけど、自分がこれは外せないと思ったものは全て更新していこうと思います!

ランキング結果

負の記憶を題材にした名作

春日部共栄高校の委嘱作品。2009年の吹奏楽コンクールの自由曲として全国大会で演奏されました。

当時埼玉県大会の時これを客席で聞いていて、震えました。迫り来る後半のメロディーは、とても説得力があり原水爆の恐ろしさを感じました。

春日部共栄高校の演奏が自分は好きで、語りつきのものも管楽合奏コンテストなどで披露されていてより物語がわかりやすくなっています。

ぜひ聞いてみてください!

不朽の名作

「大阪俗謡による幻想曲」は吹奏楽曲の中でも不朽の名作。

第一主題からだんじりの囃子のリズムに基づいた独特のメロディーやピッコロソロからはじまる第三主題は夏祭りを思わせる獅子舞のリズムが組み込まれています。

天下の淀工がコンクールで演奏するのが定番になっていますが、個人的には2011年の演奏が好きです。

日本テイストの名作

真島俊夫先生の「三つのジャポニスム」は、和テイストの吹奏楽曲では不朽の名作だと思います。

「鶴が舞う」「雪の川」「祭り」の3曲で構成され、それぞれに日本らしさを思わせる美しく迫力があるメロディーが散りばめられています。

特に「祭り」は、ねぶたのリズムが引用されていて和太鼓などが夏の日本らしい風景をよりくっきりと表現していて好きな楽章です。

たなばたの物語を描いた名作

織姫と彦星のはかない物語を題材にした作品。

吹奏楽をやっている人なら一度は聞いたことがあるはずです。

織姫と彦星のユーフォとアルトサックスのソロの掛け合いは幻想的で何度聞いても飽きないです。

星を思わせる旋律がたくさん散りばめられているのも好きな部分で、フルートの音階が下がっていくところは流れ星のようで素敵です。

前半から物語がある

荘厳な鐘の音から始まる静けさからオーボエ、フルートのソロが始まります。ここの緊張感が本当にたまりません。

そして一番好きなのが、最後のトゥッティへ向かう上昇音階です。ここのクレッシェンドは本当にゾクゾクします。最後になる鐘の音の部分はまさに感動です。

2010年春日部共栄が全国大会で初演し、金賞を受賞した時が名演で、特に後半部のトゥッティの盛り上がりが華やかで、迫ってくる表現力も健在でした。

アダージョが美しい序曲

ジェイムズ・スウェアリンジェンの名作中の名作。

アダージョのゆっくりなメロディーから入る幻想的な序曲です。海風を想起させるような快活なリズムがとてもハマる曲でした。

中間部のアダージョは歌い込むととても素敵です。

最初のソロはとても緊張しました。思い出の曲です。

宇宙を想起させる壮大な作品

本当に宇宙を思わせる映画音楽のような作品です。

まるで宇宙の幕開けかと思わせるホルンの緊張感あふれるソロから始まると、スピード感のある宇宙に飛び出します。

後半部のハルモニアは宇宙の雄大さを感じさせる壮大なメロディーで、クラリネットの低音の響きが聞こえるととても心地がいいです。

全体に物語を感じる名曲

最初薄暗くおどろおどろしい雰囲気から始まるとオーボエの緊張感あるソロを皮切りにアレグロに曲調が変化します。

その後現れる壮大なアダージョには、暗い闇から解き放たれた幸福感を感じることができます。トゥッティは壮大に歌いたくなる曲です。

邦楽作品の名曲

現代音楽的なトリッキーな部分が多い難曲で、中高生向きではないとよく言われますが、コンクールで強豪校が取り上げ一時期ブームになりました。

最後の壮大な主題のトゥッティを歌うまでの我慢の部分のレンプがほんとうに難しくて練習したのを覚えてます。

特に好きな演奏は、松戸4中の演奏です。

壮大でメロディアスな傑作

2009年の「ヨーロピアン・ブラス・バンド・チャンピオンシップ」の課題曲として書かれた作品。

ヴァン・デル=ローストらしいドラマティックなメロディーが特徴の曲です。

この曲をはじめヴァン・デル=ローストの作品は木管は連符が大変だけど、その連符の大変さを経験してでももう一度吹きたいなと思えた曲がたくさんありました。「いにしえの時から」もコンクールで吹いた本当に思い出の曲です。

ユーフォのソロのメロディーが本当に壮大で大好きです。

真島先生の集大成

真島俊夫先生がなくなる前に書かれた傑作「富士山-北斎の版画に触発されて-」。
日本の旋法と西欧のハーモニーの融合が特徴で、「鳳凰が舞う」「三つのジャポニスム」につぐ代表的な三部作の最後の作品です。

中間部のホルンのソロは本当に素敵で、富士山の雄大な風景が目に浮かびます。最後のトゥッティに向けての盛り上がりもゾクゾクします。

好きな演奏は、全国大会での東海大札幌の演奏です。北海道の学校というだけあって雄大で整ったサウンドが光った、名演でした。

立体感のある緻密に設計された作品

タイトルは「心象風景」を意図います。
冒頭から難解なパッセージ、各楽器の掛け合いが続き特に途中のトランペットのタンギングは地獄です。

どこの部分でも共通のモチーフのメロディーが使われているのが面白い特徴です。

オーボエから始まるアダージョのメロディは壮大な設計になっています。

不朽の名作、アダージョが心に響く

千葉県市川市立新浜小学校の委嘱作品。小学校ときいて驚かれると思いますが、実際に新浜小学校の演奏を聞いてレベルの高い中学校くらいの演奏でした!同年の東日本大会では2位の成績を納めています。その影響かコンクールなどでは一時期大ブームになり、小編成の部ではなんども耳にした作品です。

「キラキラと輝く朝の海」「荒れ狂う嵐の海」「優しく包み込むような雄大な海」の3つの海が表現され、子供の成長と海の成長を掛け合わせた作品意図があるそうです。冒頭から穏やかなメロディーが木管楽器金管楽器の柔らかいトゥッティで繰り広げられ、突如曲調は険しくなり、やがてさらにスケールが増した主題が再び再現します。

大編成版、中編成版、小編成版とオーケストレーションの改良が行われ、どの楽譜でも曲の良さを失わない設計になっているのは嬉しいところです。

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