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せいこさんの「アルフレッド・ヒッチコック監督映画ランキング」

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更新日: 2020/10/14

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ランキング結果

1裏窓(1954年)

裏窓(1954年)

引用元: Amazon

制作年1954年
上映時間112分
監督アルフレッド・ヒッチコック
メインキャストジェームズ・スチュアート(L・B・ジェフリーズ)、グレース・ケリー(リザ・フレモント)、レイモンド・バー(ラーズ・ソーワルド)、セルマ・リッター(ステラ)、ウェンデル・コーリイ(トーマス・J・ドイル刑事)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

限られた視点のみで事件を解く緊迫感

物語の面白さもさることながら、カメラワークが素晴らしいです。物語は足を怪我して車いす生活をしているカメラマンが、ある日自室の裏窓から近所の情景をカメラで覗いていると、何やら事件のような出来事を目撃してしまいす。それが殺人事件だと確信したカメラマンは、自室にいながら犯人像を割り出していきます。通常映画というと、カメラを様々な場所に移動かもしくは設置して撮影しますが、この作品は物語の特徴から全編を自室で撮影しており、無駄な動きをせずに視点を絞った事で緊迫感に溢れています。観客は犯人が車いすで動けない主人公に近づいていると気が付きながらも、撮影カメラの視点の狭さによって目線が固定され、動けない感覚に襲われます。ロバート・バークス撮影監督のカメラワークは後の映画に多大な影響を与えていますが、この作品も本当に素晴らしい仕事をしています。

2鳥(1963年)

鳥(1963年)

引用元: Amazon

制作年1963年
上映時間119分
監督アルフレッド・ヒッチコック
メインキャストティッピ・ヘドレン(メラニー・ダニエルズ)、ロッド・テイラー(ミッチ・ブレナー)、ジェシカ・タンディ(リディア・ブレナー)、ヴェロニカ・カートライト(キャシー・ブレナー)、スザンヌ・プレシェット(アニー・ヘイワース)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

編集と音響効果の素晴らしさ

この作品での編集技術は圧巻です。ジャングルジムいるカラスがどんどん増えていくシーン、ガソリンスタンドの爆発シーンなどは、主人公の女性教師の表情との交互に映像を流す事で徐々に緊張度を増してくので、見ている観客はまるでフリーフォールに乗っているかのような「この角度で落とされるのだ、と分かっているけど勝手に登らされている感覚」になります。アナログな時代でスピード感を引き出すには時間編集の巧みさなしには語れないと思います。それと「ギュアー」というような鳥の叫び声。おそらく自然界の鳥の声以外にも別の音も重ねて出しているのであろうと思いますが、あの声一つとっても恐ろしく、しばらく耳から離れないぐらい、作り込んだ音なのに自然で威嚇した鳥の恐ろしさを感じさせる、素晴らしい技術だと思います。

3めまい(1958年)

めまい(1958年)

引用元: Amazon

制作年1958年
上映時間128分
監督アルフレッド・ヒッチコック
メインキャストジェームズ・ステュアート(ジョン・"スコティ"・ファーガソン)、キム・ノヴァク(マデリン・エルスター/ジュディ・バートン)、 バーバラ・ベル・ゲデス (ミッジ)、トム・ヘルモア (エルスター)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

撮影技術と螺旋階段の使用で、人間の「肉眼」と「心の目」が引き起こす「錯覚」を表象した名作

螺旋階段は映画でもよく使われる表象の一つだと思います。人物が悩んでいたり、迷っていたり、あるいは何かを追っているけどなかなか追いつけないなどを表象する際に使用される事が多いです。『トライアル 審判』などでも見られます。ドリーズームショットという手法で撮影されたのですが、高い所に立って下を見た時の、あのくらくらした感覚を高所恐怖症の主人公と共に観客も味わうことになり、彼の不安が観客にも乗り移ったかのように不安にさせられます。また螺旋の下に広がる不気味な闇に、主人公は吸い込まれそうになりながら懸命に戦い、ヒロインは光からその闇に吸い込まれていく構造が印象的です。最後ヒロインは暗闇から表れたシスターを何か恐ろしい物かのように驚いてしまいます。シスターは恐ろしくないのに、まるで「めまいで錯覚したかのよう」に彼女は暗闇に消えてしまいます。ドリーズームで人間の心の目の錯覚まで描いた名作です。

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