見て誤れ / 秋山黄色に関するランキングと感想・評価

精神の形が目に見えても見えなくても

イントロのリズミカルかつ怪しげな電子音と、秋山黄色の高い声からインパクトを掴むのに十分な曲。
この曲に関して秋山黄色本人は、「もし精神が目に見えるものだったらパズルのピースのような形をしていそう。分かり合うことと、生まれると手に入れてしまう見た目の歪さを書いた」とのこと。
最初は「見てほしい（見てくれ）」と「見た目」をかけて、いびつな形をした自分の精神を見てほしい、わかってほしいという訴える歌だと思った。
しかし、「自分の形なんてきっと誰にも見えない 分かり合えないって最高だね」「一線は愛の言葉 「君の為」と零して元通り」という部分に答えがあると感じた。
人付き合いにおいて、お互いに無理に理解しようとしない、相手の心の歪んだ部分を見かけても見て見ぬふりをするのが一番なのかもしれない。