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清越坊の女たち 〜当家主母〜に関するランキングとコメント・口コミ

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清越坊の女たち 〜当家主母〜がランクインしているランキング

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台湾・中国ドラマランキングでのコメント・口コミ

清朝時代に商家の女主人が奮闘する物語です

最初第1話を視聴したら、正妻が夫と妾の別宅に乗り込むシーンで始まったので、私の嫌いな嫉妬ドロドロの話かと思ったら、そんな感じでは無かったです。女商人が、官僚の汚職や横暴から店を守り、家族や奉公人たちとの絆を通して、自分の生き方を再考する話です。
乾隆帝治世の蘇州の老舗絹織物店の故事がモデルとなっています。蘇州の大手絹織物店清越坊の正妻沈氏は、夫である任家若旦那と共に店を切り盛りしつつ、町一番の織物職人でもあります。冒頭で京劇好きで浪費家と思われた妾と夫と正妻とは実は事情があるようです。そんな中、義弟が問題を起こし、若旦那が海賊に襲われて行方不明になり、妾が産んだ長男を沈氏が引き取って嫡母となります。夫を襲った海賊の親玉と陰で糸を引いた役人の情報収集をしながら、夫不在の清越坊を支えるのです。しかし官僚が私腹を肥やしたり秘伝技術を奪うため、不当な拷問やスキャンダル拡散などで次々に妨害を受けるのです。儒教社会では女性の地位が低く、冤罪でも女が拷問され肌を衆人の目にさらす事自体が恥だからと、自害を強要される理不尽な場面もあります。
沈氏は最大の危機を乗り越えた後、人生の岐路に立ち、離縁して絹織物職人を養成する工房を立ち上げ、女性の自立に寄与するのです。
余談ですが、乾隆帝の治世には、商人の街蘇州の富裕平民からも複数入宮し貴妃や妃にもなりました。製作は「瓔珞」の于正(ユー・ジョン)でドラマの時代設定もほぼ同時期です。
もう1つ余談で、この織物技術を中国語で緙絲と呼ぶそうですが、日本の帯などに使われる西陣織と似た技術です。西陣織の元祖は5~6世紀の豪族秦氏で、中国南西地方出身の帰化人で、秦の始皇帝とも近い血族だそうです。つまり京都の古い伝統技術は元々初期の中国技法が伝来し、日本でも定着し、応仁の乱頃、逆に日本の職人を誘拐していったとか。中国ドラマから色んな発見があります。

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