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魅力的な声 お気に入りのひとり
来日時の演奏会を生で聴く機会があったが,最初のうちはあまり調子が良くなかったものの,アンドレアシェニエの「ある日青空を眺めて」の歌唱は最高であった.この人の録音(比較的最初のころの)を聞いていたかぎりではクセが強くてあまり好きではなかったが,いろいろ聴いているうちに魅力を感じるようになった.発声どうこうではなく,歌唱自体が魅力的.現在の手持ちのLP,CDの中でこの人の録音は非常に多い.ただ,
大向こうをうならせる歌唱ではなく,聴く者を納得させる歌唱
NHKイタリアオペラで「ルチア」のエドガルドが聴いた.声量豊かで聴衆を圧倒する歌手ではないが,隅々まで神経が行き届いた端正な歌唱で,非常に感心した.この人はかなり高齢になるまで活躍した.
細めの声のバリトンだが性格的役柄にピッタリ
ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」で2度生で聴いたが,最初のNHKイタリアオペラのときには役柄の的確な解釈に基づく歌唱,そして必要な場面ではオケを貫いて聞こえる声量もあり,非常に感心したが,その後に来日したスカラ座の公演では,多少歌唱スケールが小さくなり,必要な場面での声量も小さくなって,衰え感じた.しかし,とても優れたハイバリトンであることには間違いない.
何とも言えないカレラス節
コベントガーデンのトスカ公演で生の声を聴いたが,トスカ役のカバリエとの二重唱の場などでは多少埋没する感じがしたものの,声も歌唱自体は非常に魅力的に感じた.ヴェルディの比較的初期の作品の録音が魅力的
2位ニコライ・ギャウロフ

引用元: Amazon
年齢を重ねて多少押し出しが弱くなったか
シモン・ボッカネグラのヤコボ・フィエスコの役で二度生の声を聴いた.最初のNHKイタリアオペラのときには非常に深く押し出しの強い声で感心したが,その後のスカラ座の公演のときには,多少弱弱しい歌唱でがっかりした.でも多くの録音での様々な役の歌唱は非常に良いと思う.
かなりの高齢まで活躍
ロンドンのコベントガーデンでの「愛の妙薬」公演で生の声を聴いた.このときすでに60歳を過ぎていたが,若いころのみずみずしさ,高音の輝きは失われていたものの,年齢を感じさせない魅力的な歌唱であった.若いころの声を生で聴きたかった.
甘さがないが,よく通る声
トゥーランドットのカラフで生の声を聴いたが,あの小柄の体からよく響く声が出ると感心した.録音はあまり多くなく,ヴェルディのドン・カルロのカルロ(グラモフォン)を聴くと声に甘さがないので,魅力を感じない人もいるかもしれないが,崩れない歌唱スタイルの好感が持てる.
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お気に入りテノール
交通事故後の休養から復帰後の声を生で聴いたが,以前の録音の声と比較すると声のピッチが上がり若干軽くなっていた.それでも「黄金のトランペット」は健在で,その声はオーケストラの音を突き抜けて聞こえていた.「オテロの死」はやはり最高.満点にしなかったのは,ときに一本調子になることと弱声が不得手であること.でも手持ちのLP,CDはこの人のものが一番多い.