ランキング結果
1位大林宣彦
2位市川崑
金田一耕助ブームの立役者。テレビ人気から映画人気に移行させた監督
市川崑監督というと、第1に挙げられるものはやはり「犬神家の一族」から始まった金田一耕助映画ですね。あの映画で、推理小説での横溝正史ものは大人気。立て続けにシリーズ化され、そのブームに乗るように、渥美清版、西田敏行版、TVでも古谷一行版と次々と金田一耕助作品が放映されました。しかしそれだけじゃない。昭和30年代後期あたりからTV人気が映画を上回り、映画は衰退していきましたが、それを挽回させた大きな起爆剤となったのが「犬神家の一族」だったのではないのかなと感じています。今の邦画人気の立役者と言っても過言じゃない監督です。日常的な笑い、そうですね行き成り目の前に家人が現われたときのビックリや、襖に挟まった着物を向こう側から抜き取る場面など、奇抜なアイデアも満載でした。田舎の寒村の大自然や、季節の彩りも取り入れて、とても美しい映画を作っています。すごい監督です。
幻想のような不思議な映画を作る芸術家
尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」、みんな夢を見ているような感覚に陥る傑作です。そして「異人たちとの夏」では昭和のノスタルジーの中に心霊を取り込んで、ドンデン返しまで見せてくれました。コミカルホラー「ハウス」や家族愛、姉妹愛を取り入れた「ふたり」など、どれを取っても昭和の哀愁や家族、若い頃の甘酸っぱい想い出が取り込まれた作品ばかり、私にとっては宝物の映画ばかりです。