砂鉄さんの「ファミリーヒストリー神回ランキング」

先祖代々の思いを受け継ぐSAMさん

小室哲哉のプロデュースのダンス＆ボーカルグループ「TRF」メンバー「SAM（サム）」さんの回です。実家は、埼玉県岩槻の総合病院。明治時代に曽祖父がこの地で医院を開業し、SAMさんの兄や弟はみな医師として実家を守っている。SAMさんの親戚をさかのぼっていくと、戦国武将だった先祖が明らかになる。石田三成や上杉謙信との交流を示す貴重な書状も見つかった。さらに、江戸時代に日本を揺るがした「シーボルト事件」との関わりも明らかになる。そして、家を飛びだしてダンサーになった息子を、最後まで認めなかった父の秘めた思いが明らかになる。…....というあらすじです。
番組スタッフの調査によって、先祖が戦国武将や医者とかかわりのあることが判明し、医者である先祖の背中を追った子孫たちが作った歴史も明らかになるまでが描かれています。
医者やダンスとのつながりが見えてどれもスケールが大きかったですが、やはり一番感動するのは父・正義さんからのエピソードですね。正義さんは多額を背負ってまで、大きな病院のない岩槻に病院を設立。一緒に働いた医者や地元の人からも厚い信頼が寄せられていたそうです。病院を作って献身的な姿勢を貫くのが、そのまんま先祖のやってきたことを引き継いでいるのがわかります。
それから、SAMさんこと正温さん。高校卒業後にダンスで生きて行こうと実家を飛び出します。20の時に一度実家に戻り、やるなら真面目にやれとだけ言われ、その後はTRFとして、一流のダンサーとして活動しました｡そしてTRF絶頂期のなか正義さんは他界。代々続く病院を守り、地域医療に全力をささげた人生でした｡
20年後、SAMさんは日本心臓リハビリテーション学会にて、医療関係者たちを前にリハビリや認知症の予防などを目的にした高齢者向けのダンスを考案。医者として地域の人々支えてきた先祖たちの思いをしっかりと受け継いでいました。