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さがりふじさんの「辻仁成の書籍ランキング」

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更新日: 2020/06/09

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ランキング結果

1代筆屋

代筆屋

引用元: Amazon

何かを待つ、というのは大事なことだ。待っているものが来ると信じているあいだは、不思議なほどに力が湧く。手紙を待つ、という行為には生きる希望が潜んでいる。手紙を書くことには力がいるが、手紙によって勇気が生まれる。私はその力を信じてみたかった―。手紙の代筆で人助けをする、売れない作家の日々。人生観を変えるハートフルストーリー。

なぜか心を引き付ける作品

辻さんの作品は数多く、有名な作品も多いのですが、個人的に一番面白かったのがこの代筆屋。さまざまな境遇の人が売れない小説家に代筆を頼みにやってきます。名前も知らない人への手紙だったり、亡くなった人になり替わって手紙を書いたりと、今時手紙というキーワード自体存在感が薄れるご時世ですが、代筆屋の手紙を読んでいるといろんな人の手紙をのぞき見しているようでものすごく印象に残りました。

デビュー作はやはり印象強烈

それまでエコーズのボーカルとして聞いたことはあった辻さんでしたが、のちにすばる文学賞の作者名を見て同姓同名の人かと思い興味を持って本を購入した記憶があります。いじめなどテーマや小説の世界はかなりダークな雰囲気ですが、さわやかな青春小説とは対極にあるともいえる青春小説だと思います。

3冷静と情熱のあいだ Blu

冷静と情熱のあいだ Blu

引用元: Amazon

『冷静と情熱のあいだ』(れいせいとじょうねつのあいだ、Calmi Cuori Appassionati)は、1999年に出版された辻仁成と江國香織による恋愛小説。

小説のできあがる過程が面白い作品

辻さんと江國香織さんが同じ物語を違う登場人物の目線から交互に連載していくという、面白い試みでできあがっていった作品で、当時かなり話題になり作品は映画化もされました。辻さんのBluも江國さんのRossoも読みましたが、同じ物語なのに目線が違うだけでこうも違うのかと他の小説にはない面白さがありました。

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