ランキングの前に…1分でわかる「辻仁成」
音楽家や映画監督など、多彩な活動を行う「辻仁成」
1959年、東京都出身の「辻仁成」。1985年にロックバンド「ECHOES」のボーカリストとしてデビューし、ミュージシャンとして活動する傍ら、1989年に処女小説『ピアニシモ』で作家デビューを果たします。その後、作家の「江國香織」とともに書き上げた恋愛小説『冷静と情熱のあいだ』(1999年)や、累計発行数100万部を突破した『サヨナライツカ』(2001年)など、多数の人気作品を出版。言葉を巧みに操り、感傷的で詩的な彼の作品は高い人気を誇っています。また、現在では音楽家や作家だけでなく、映画監督やYouTuberとしても幅広く活躍しています。
「辻仁成」の受賞歴
1989年、デビュー作『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞したほか、1996年に『海峡の光』で第116回芥川賞、1999年に『白仏』の仏語翻訳版でフェミナ賞の外国小説賞を受賞しました。フェミナ賞はフランスで最も権威のある文学賞の一つであり、日本人初の受賞で話題を呼びました。
本ランキングにおける「辻仁成の書籍」の投票範囲
本ランキングにおける辻仁成の書籍の投票範囲は、彼が手がける作品です。エッセイや共著などからも投票可能です。ただし、海外の作品を翻訳した書籍はランキング対象外となります。
胸が締め付けられるせつなさ
平凡に無難に生きてきた男が、運命の出会いをしてしまった。長いスパンの物語です。
女性からすると、潤沢な財産があるうえで、運命の男性との出会いと恋愛の話なので、ありえないのにすっかり自分の話として小説にはまり込んでしまいます。
でも、悲しくて切ない。後を引く読後感があります。
さはらさん
1位(100点)の評価
有名な1冊!
「冷静と情熱のあいだ」と同じくらい有名な1冊ではないでしょうか。辻仁成さんの小説入門にはこの辺りからが1番オススメです。
内容はタイプの異なる女性二人の間で揺れ動く男性の半生を描いた作品です。映画化もしているので、是非合わせて見てみるのも良いかもしれないですね。オススメです。
かなこさん
3位(75点)の評価
大人の恋愛ってこういうものなのか…と少年時代の自分に憧れをくれました。
好青年と謎の美女との脆くも情熱的な恋愛模様が描かれる。出会いと別れの切なさや儚さを、辻仁成氏らしい繊細な言葉選びで描かれていく。
また再会までの期間を、読書の一人ひとりが時間の経過を想像しながら読むことができると思う。
読書虫さん
3位(90点)の評価