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2位娼年(小説)
引用元: Amazon
『娼年』(しょうねん、call boy)は、石田衣良による日本の恋愛小説。著者初の恋愛小説であり長編作品である。第126回直木賞候補作。 続編に『逝年』があり、両作とも幸田育子作画で漫画化され『オフィスユー』(集英社)で連載されていた。
他になくストレートに人間の欲望に切り込んだ一作
性欲求は人間だれもが持っているものですが、目をそらしたり、隠したりしがちなものです。
それを素直に表現することの素晴らしさを教えてくれる作品でした。
普通なんてものはどこにもなくて、深いところを見れば人間みな個性があって素晴らしいという勇気をもらえます。
超現実的な東京と、非現実的な女性が織りなすハイスピードなストーリーが魅力!
とても現実的な東京の描写で、非現実的な女性と繰り広げられる恋が次々新しい展開をむかえます。
まさしく現代のシンデレラストーリーに強く引き付けられました。
読んでいると新しい世界に飛び込んで、人生を駆け抜けたくなります。
女性が年を重ねる悲しさと美しさを描く、ラブストーリーの傑作!
こんな風に年を重ねていきたい、自分の人生にもまだ何が起こるかわからない…そんな風に希望を与えてくれる作品です。
年下の青年との時間の描写がとにかく美しいです。何度も読み返したくなります。
ラスト、女性の悲しさと強さを象徴するシーンが石田衣良小説の中で最も好きなシーンでした。