浮浪人の、かずおさんの「韓国のサスペンス・ミステリードラマランキング」

メイドの上級国民へのリベンジは、さすがに韓国ドラマならではのおどろおどろしさです。

元ＮＨＫアナウンサー下重暁子の「家族という病」という本のテーマを思い出すようなドラマである。
日本のドラマであれば、「家政婦は見た・・」とのたぐいで、上級国民の家庭の秘密を暴露したくらいで、コミカルにお茶を濁すのであろうが、さすがは韓流ドラマだけあって、近親憎悪も含めて赤裸々な家族間の感情吐露が見物である。
介護老人のアン・テドンが、ボクジャに篭絡される姿は、人間の果てしない欲望を見せつけられて、見ている自分が恥ずかしくなるほどリアルだ。
そしてボクジャが憧れの白いドレスを着たり、ワイングラスを傾けてアジンのようなセレブの気持ちに浸ったものの、はかなくも死んでしまう姿は、ハッピーエンドで取り繕う日本のドラマにはマネのできないラストだ。