さむが　りさんの「新海誠監督のアニメ映画ランキング」

神作

離島神津島から東京に家出してきた男子高校生帆高と、“祈るだけで晴れにできる”力を持つ少女陽菜が出会い、自らの生き方を選択していく姿を描く物語です。今作も見どころは晴れた空とその代償です。“祈るだけで晴れにできる”力には代償が伴い自分の体を削らなければなりません。陽菜さんは映画中盤花火大会あたりから徐々に元気がなくなっているのがよくわかります。花火大会の時に悲しそうな目をして手を花火の光に透かしどれくらい体が消えているのか確認するシーンは本当に見てる側も悲しいです。その後帆高に放った「私ね､自分の役割みたいなものがやっとわかった」というセリフの意味が私は人々に晴れを授けて消える役割ということを薄々気づき始めたことが伺えます。そしてその後最後の晴れ女バイトとなった芝公園では陽菜さんは半袖の上からピンクのジャケットのようなものを羽織っていました。腕までだいぶ消え始めていたのを隠すためだとわかります。芝公園に夏海さんも合流した後夏海さんから天気の巫女(晴れ女)の運命を言われます。相当ショックだったでしょう。その後帆高と2人きりになった会話がほとんどない電車では何も知らない帆高は告白のことで頭がいっぱいで陽菜さんは天気の巫女の運命で頭がいっぱいの状況で見てる側からしたら壮絶で辛い時間です。そして田端駅につき田端駅南口坂を歩いてる帆高は陽菜さんに告白しようと陽菜さんの名前を呼びます。ですが陽菜さんも帆高に天気の巫女の代償のことを伝えようととして帆高の名前を呼びます。被ったのです。帆高は譲り陽菜さんが本当のことを告げる時が来ました。ですがいう瞬間に数々の水の魚の群れが陽菜さんの話を阻止して陽菜さんは空に飛ばされてしまうんです。空から降りてきた陽菜さんは羽織が飛ばされて半袖の陽菜さんになっていて腕が透けているのだけではなく蛍光灯の光が体に透け帆高にも薄々気づかれてしまいます。陽菜さんが地面についた時バランスを崩して倒れ膝立ちしたまま腕を隠すようにして帆高の方を見ます。小説版に明記されているのですが陽菜さんのこの時の顔は絶望と悲しみと諦めが見えたそうです。傘も飛ばされてしまい濡れながら帰った2人でしたが陽菜さんは家の前で立ち止まり自分が晴れ女になった経緯を話します。その時の陽菜さんは帆高のジャンパーをしていました。帆高の優しさが感じられほっこりします。家に帰った後警察が来て明日までにここにいられなくなってしまいます。池袋まで来たところで電車が大雨特別警報で止まり帆高たちは泊まれる場所を探します。どのホテルも予約満席で陽菜さん達が困っている時に雪が降ります。これは陽菜さんの心が不安定だったのだと考えます。その後警察から職務質問をされてしまい陽菜さんは雷を落としてなんとか助かります。その後泊まれるホテルを見つけとりあえず一安心です。その後帆高たちは売っていたものを食べ歌い枕投げをするなどある程度ほっこりしていたのですがこの後幸せが壊れるということは帆高には予想がつかなかったでしょう。0時になり陽菜さんが誕生日を迎えてプレゼントとしてベッドの上で帆高は羽柄の指輪を渡します。陽菜さんもとても嬉しそうでした。ですが陽菜さんも体のことを告げるときがやってきました。「人柱なんだって、私」「夏美さんが教えてくれたの、晴れ女の運命」「晴れ女が人柱になって消えることで狂った天気は元に戻るんだって」というセリフに帆高は信じられません。「あの人たちの言ってることってすっげー適当だし、消えるなんて…」
すると陽菜さんは服の左側を露出させました。消えていたのです。
陽菜さんは「晴れを願うほどね、体が透明になってくの、」「このまま私が死んじゃったらさ、いつもの夏が戻ってくるよ」「ダメだよ、陽菜さんはいなくならない」「俺たちは3人で暮らすんだ、陽菜さん約束しようよ」そう言って帆高は陽菜さんに指輪をはめます。陽菜さんも泣いてしまい我慢できなくなり帆高のことを抱きしめて頭を撫で続けます。その後帆高は泣き疲れて寝てしまい陽菜さんはもうすぐで消えそうです。小説版に陽菜さんのその時の心情が明記されています。まだやっぱりやだというやはり自分の死を受け入れられないのです。まだ私は君にありがとうも好きも言えてない、
そうなのです。陽菜さんは帆高に好意を持っていたのです。読んでいたこの時は本当に心が痛くなりました。そして陽菜さんはもう消えそうな体で喉の位置を必死に探し最後にこう言います。「帆高、、、だから泣かないで帆高」そう言って空に消えてしまうのです。
と語ろうと思えば1時間以上語れてしまうのでここら辺でやめておきます。本当は曲のことやこの後のシーンも語りたかったのですが疲れたのでやめます。ですがこれは言えます。天気の子は僕の人生において大きな打撃になる映画でした。一生忘れないと思います。