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2位吉村昭
引用元: Amazon
吉村 昭(よしむら あきら、1927年(昭和2年)5月1日 - 2006年(平成18年)7月31日)は、日本の小説家。 東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。1966年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表。日本芸術院会員。小説家津村節子の夫。
事実こそ小説
吉村昭が信用したのは自分の眼と耳だけである。
禁欲的なまでに感情を交えぬ文体。余計なフィクションを排除し、
淡々と事実だけを記述する方法。
事実こそ小説であると確信し、
事実をもってかたらしめるという創作姿勢こそは吉村文学の真髄だという。
3位松居直
福音館書店の創業に参画した一人で児童文学者
”絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んであげる本”
絵本への情熱と知識からくる考察は鋭く面白い。
ぐりとぐらの中川李枝子さんやスーホの白い馬の赤羽末吉さん、
安野光雅さんを世に送り出す。
日本で生まれたなら松居直さんの恩恵を受けてない人はいないと言っても過言ではない。
どんな絵本がいいのか絵本を読むとはどのようなことなのか、
著者の「ももたろう」を読んでまずは感性を感じて欲しい。
4位マリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)
Mario Vargas Llosa.jpg by Manuel González Olaechea y Franco / CC BY
ホルヘ・マリオ・ペドロ・バルガス・リョサ(Jorge Mario Pedro Vargas Llosa, 1936年3月28日 - )は、ペルーの小説家。アレキパ出身。ラテンアメリカ文学の代表的な作家でありジャーナリスト、エッセイストでもある。主な作品に『都会と犬ども』『緑の家』『世界終末戦争』など。1976年から1979年、国際ペンクラブ会長。2010年ノーベル文学賞を受賞。 従弟のルイス・リョサ、姪のクラウディア・リョサはともに映画監督。
小説家というものは、生きるために書くのではなく、書くために生きるのです
時系列や語り手の異なる物語を同時進行させていく手法が
特徴的なバルガス=リョサ。
物語が多面的に広がっていく感覚は、かなり癖になる。
荒っぽい描写も多く、正統派で上品な小説を読み慣れた人ほど新鮮で魅力に感じる。
自らの創作方法について語ったエッセイ「若い小説家に宛てた手紙」を読むと、
彼の書くことに対しての使命感や書き方についてのこだわりがよく分かる。
小説を「どう書くか」ということを論じたこのエッセイは、
そのまま「どう読むか」ということにつながってくるので、
文学好きなら読んで損はない一冊。
5位トルーマン・カポーティ(Truman Capote)
引用元: Amazon
トルーマン・ガルシア・カポーティ(Truman Garcia Capote, 1924年9月30日 - 1984年8月25日)は、アメリカの小説家。
「ティファニーで朝食を」だけじゃない
初期はノスタルジック、中期は洒落て都会的、
後期はどこか達観したような冷めた洗練さ。
短編、長編、エッセイ、ノンフィクション、と
幅広いジャンルを異なる作風で書き分けたカメレオン作家。
質の高い文学と商業的な成功の両立を目指した彼の作品は、
良い意味で軽さが有り、とっつきやすい。
派手好きで軽薄な性格だったが、文学に対しては誠実そのもので、
単語一つまでこだわり抜いた文章には引き込まれる。
カポーティの真髄が分かるおすすめの一冊は、
晩年の作品「カメレオンのための音楽」。
ジャンルの垣根を飛び越えた粒揃いの短編集で、彼の創作の集大成だと思う。
辛いことや悲しいことも絨毯の模様を複雑で豊かなものにするのに役立つ。
「月と六ペンス」「人間の絆」が有名なイギリス作家
「ペルシャ絨毯の織り手が精巧な模様を織り上げてゆく際に意図するのは、
単に自らの審美眼を満足させるだけであるのと同じように、
人もまた人生を生きればよい」
「人間の絆」のテーマだがモーム作品を感じることができる良い一節である。
新潮文庫から出ているモームと金原瑞人さんの組合せは本当に面白い。