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ちゃそさんの「芥川龍之介おすすめ作品」

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更新日: 2020/06/09

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ランキング結果

1蜜柑

蜜柑

引用元: Amazon

「蜜柑」(みかん)は、大正8年(1919年)5月に芥川龍之介によって『新潮』に発表された短編小説(掌編小説)である。 発表当時は「私の出遇つた事」という作品名だったが、後に「蜜柑」「沼地」と改題された。

主人公の感情の変化が鮮やか

「蜜柑」は電車に乗っている男が主人公で、その車内に芋くさい女が乗り合わせるところから始まるのだが、ストーリーが進行するにつれて、女の印象に対する男の感情ががらっと変化していく様が読んでいて清々しい気持ちになる。また、タイトルの「蜜柑」の使われ方が効果的で小説に彩りを与えるところが良い。

変身系

人間が人間以外の生き物や物体になるという小説は多くあるが、これは男がシラミになってしまうという芥川龍之介らしい変身のセレクトで交換を持った。シラミになった男が歩いている場所も芥川がいかにも選びそうで思わず笑ってしまう。ページ数も少なくすぐに読めるので、何度も読み返し易いのも好きな理由の一つだ。

3富嶽百景

富嶽百景

引用元: Amazon

『富嶽百景』(ふがくひゃっけい)は、太宰治の短編小説・随筆。

芥川、井伏鱒二好きすぎ

芥川龍之介が富士山に思いを馳せて執筆した作品だが、富士と同じくらい師である井伏鱒二にも愛情を抱いていると伝わる。作中に、井伏が放屁したという記述があり、それを目にした井伏が「屁はこいてない。嘘を書くな」と芥川を叱ったエピソードもお茶目で好きだ。

4歯車

歯車

引用元: Amazon

『歯車』(はぐるま)は、芥川龍之介の小説。芥川は1927年(昭和2年)服毒自殺を図るが、生前に第一章が雑誌「大調和」に発表され、残りは遺稿として発見された。『河童』、『或阿呆の一生』、『西方の人』と並ぶ晩年の代表作で、遺稿中では唯一の純粋な小説である。執筆期間は1927年3月23日から4月7日までとされる。ストーリーらしいストーリーはなく、芥川を自殺に追い詰めたさまざまな不気味な幻視、関連妄想が描かれている。

目蓋の裏に歯車が浮かんでくる

これは芥川の中でも難解に感じる作品。端的に言うと、目蓋の裏に歯車が浮かぶようになり、心身ともに疲弊してしまうストーリーなのだが、読んでいてあまりにも疲れる小説なので、こちらも歯車が見えるようになってしまいそうなほど影響を与える力がある作品。

5鼻(芥川龍之介)

鼻(芥川龍之介)

引用元: Amazon

「鼻」(はな)は、芥川龍之介による初期の短編小説(掌編小説)。1916年に『新思潮』の創刊号で発表された。『今昔物語』の「池尾禅珍内供鼻語」および『宇治拾遺物語』の「鼻長き僧の事」を題材としている。 「人の幸福をねたみ、不幸を笑う」と言う人間の心理を捉えた作品。この小説で夏目漱石から絶賛された。

読書感想文の定番

学生の時に読書感想文で選んだ人も多いと思う。いま思うと読みやすいストーリーなので純文学の入り口にぴったりだし、読書感想文の選書に上がるのも頷ける。長い鼻における気の毒な描写もどこかお茶目に表現している点がよい。

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