【人気投票 1~19位】芥川龍之介の書籍ランキング!みんながおすすめする作品は?
このお題は投票により総合ランキングが決定
世代を超えて今なお愛され続ける、芥川龍之介は大正時代を代表する小説家の一人。純文学の優秀な新人作家に授与される”芥川賞”として名称が使われるほど。今回みんな投票で決めるのは「芥川龍之介の書籍人気ランキング」。国語の教科書に掲載され多くの人に親しまれている『羅生門』や天狗のような長い鼻を持つことで回りからからかわれる僧を描いた『鼻』など、代表作は何位にランクイン!?あなたがおすすめしたい芥川龍之介作品に投票してください。
最終更新日: 2024/05/10
注目のユーザー
ランキングの前に
1分でわかる「芥川龍之介」
日本が誇る文豪・芥川龍之介
日本を代表する文豪のひとり芥川龍之介は1892年に誕生。1927年に35歳の若さで自殺するまで、『羅生門』(1915年)や『鼻』(1916年)など古典を題材にしたものから、『蜘蛛の糸』(1918年)をはじめをする児童向け書籍まで幅広い著書を残しています。『河童』や『トロッコ』(1922年)も有名。彼の作品は国語の教科書で用いられることも多く、国内で屈指の知名度を誇っています。
純文学の新人に与えられる「芥川賞」も有名
「芥川賞(芥川龍之介賞)」は、純文学の新人作家に与えられる文学賞。友人作家・菊池寛が1935年に芥川龍之介の業績を記念して設立し、大衆文学の賞「直木賞(直木三十五賞)」とともに創設されました。毎年2度発表される受賞作品の注目度は高く、2015年の上半期に受賞したピース・又吉直樹の『火花』(2015年)は、芥川賞受賞作品として歴代1位の単行本累計発行部数を記録しています。
ランキングの順位について
ランキングの順位は、ユーザーの投票によって決まります。「4つのボタン」または「ランキングを作成・編集する」から、投票対象のアイテムに1〜100の点数をつけることで、ランキング結果に影響を与える投票を行うことができます。
ランキング結果
\男女別・年代別などのランキングも見てみよう/
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
リアリティー
作り話なのに表現に妙にリアリティーがあります。本作は幼いころに寝る前に母から読み聞かされて知りました。男が仙人になるための修行をする中、老いた両親が跪かされて、のくだりは聞いているだけで身震いするほど恐ろしく感じ、いまも記憶に残っています。
報告最後の「試験」
杜子春は、喜、怒、哀、懼、悪の6つの試験には負けなかったが、最後の「愛」の試験結果落第し、「人間らしい、正直な暮らし」を決意した。この作品では、「平凡」と「愛情」のありがたみがひしひしと感じられた。とても深い内容だった。
報告幸せとはなにか?
子供の頃に読んだときは、杜子春に何度も黄金を与えることができる鉄冠子という仙人はすごい、自分もそのような力があればなと考えていました。
ですが今読み返してみると、本当の幸せとは何か?財があれば幸せなんだろうか?と考えさせられる作品です。
\ ログインしていなくても採点できます /
善と悪について考えさせられる作品
1918年に書かれた作品で、ポール・ケーラスの因果の子車をベースに書かれた短編小説です。あらすじとしては、地獄に落ちたカンダダという男が、かつて蜘蛛を助けたことがあるという理由で、お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らして助けてやろうとします。カンダダは糸を上り天国に行こうとしますが、他の罪人がぶら下がり始め…、という内容です。人の欲深い部分を浮き彫りにするこの作品は、善とは何か、悪とは何かを問いかける重い作品です。短編ながら、内容の濃い作品です。
報告人類の教訓
蜘蛛の糸で描かれるのはまさに人類そのものです。比喩されていることを意識しながら読むと、キリスト教でいう聖書、人生の教科書となると思います。自分のことばかり考えて行動する利己主義はときに自らを破滅に追いやってしまうことをわかりやすく、子供でも読めるような形にしてあり、おすすめです。
報告仏もまた人間
ラストでほかの者を追い散らそうとしたカンダタはまた地獄に落ちてしまいます。しかしそれを決断したのは仏様です。一度は悪人の中に残る小さな可能性に賭けたのに、これまた小さな過ちのためにその可能性を斬り捨てるなど、仏様もまた感情のままに生きる人間くさい存在なのだと感じたからです。
報告\ ログインしていなくても採点できます /
人間は複雑
鼻の一節である
”人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある。
勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。
ところがその人がその不幸をどうにかして
切りぬけることができるとなんとなく物足りないような心もちがする。
少し誇張して云えばもう一度その人を、同じ不幸に陥れて見たいような気にさえなる。”
ああコンプレックス
永遠の美女オードリー・ヘプバーンはエラが張っていることがコンプレックスだったらしい。
当時世界一の美少年と呼ばれたビョルン・アンドレセンは自分の顔を馬面だと思っていた。
つくづく容姿と幸福の関係というものは主観がすべてだと思う。客観だの相対だのを持ち出してくるやつはその時点で問答無用に負けなのだ。
くだらなくて面白い
人はないものねだりをするものなんだなと思う作品です。しかし、それを鼻の大きさにコンプレックスをもち、鼻を茹でてみて小さくするというありえなさが面白いです。現代に例えると、整形しても満足できない女の子みたいでなんだか考えさせられます。
報告\ ログインしていなくても採点できます /
違う視点で見ることで真相は藪の中
解釈が読むたびに異なるミステリーのお手本みたいな作品。
どれも辻褄が合っているようで決定的に違う。
それぞれが自分に都合の良い嘘を混ぜているせいで真相はわからない。
真実は藪の中。
真相が未だ分からない、映画化もされた作品。
黒澤明氏によって、映画化も果たした傑作です。今昔物語の「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」をベースにアレンジを加えた作品で、多元焦点化(一つの物事を多くの視点から描く)という手法で書かれています。ストーリーとしては、とある殺人事件を解決するために7人の証言を書いていく、というもので作中で真相が書かれることがありません。この、真相をめぐって様々な研究者たちが論文を発表していますが、未だに真相は解明されていません。なぜなら7つの証言を見ていくと、必ずどこかで矛盾が生じます。なので、誰かが嘘をついているという仮定の下検証していくので、解釈は様々出てきます。
報告証言が増えるほど事件の輪郭が見えなくなってくるミステリー。
同じ1つの事件なのに、証言する人が増えるほど混乱してくるお話です。
黒澤明監督の映画では、さらに証言がややこしくなっています。
犯人は誰なのか?実はいまだに学者たちにも解明できていません。
「真相は藪の中」の元ネタになったお話です。
\ ログインしていなくても採点できます /
芥川龍之介最後の作品
人間社会に対する屈折した見方を感じるが河童にすることで
少しユーモラスな世界観になる。
皮肉や嫌悪を感じる一冊
愉快な河童たちの物語と思いきや……。
可愛い河童たちによる、少し社会風刺のきいたストーリー。
河童たちの名前も個性的で、暗めの芥川作品の中ではオアシスのような読みやすさ。
……かと思いきや、精神病者の独白という、現実なのか妄想なのかわからなくなる結末です。
精神病者の口から語られた物語として読み直すと、ゾクッときます。
正気と狂気は紙一重
この小説の中では河童はまだ母親の腹の中にいる時に、この世に生まれてくるか・こないか自分で選ぶ自由がある。
そう考えるとそんな選択肢など与えられず、何がなんだか訳が分からないまま勝手にこの世に放り出され、そうして放り出された者たちだけで形成されている人間社会がやたら異様に思えてくる。
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
懐かしき何気ない記憶
大人になると何気ない子供の頃の記憶が蘇る。
その記憶は何気なく他人に説明するでもない。
良い記憶とも悪い記憶ともまた違うそんな小説。
\ ログインしていなくても採点できます /
欲望への答え
身なりを全く整えず、愚弄されても何の反抗もしない
生きることに無頓着な主人公。
そんな彼が唯一欲したものが芋粥である。
「芋粥に飽きたい」と常々思っていた彼に思いもよらぬ転機が訪れる。
「腹いっぱいに芋粥を食わせてやろう」との誘いがあり敦賀までいったのだが
そこで大量の芋粥を目にした主人公は。。。
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
病んでいる芥川の内面が、赤裸々に描かれた作品
この作品には、ストーリーらしいストーリーはありません。しかし、主人公が見る不気味な幻想や、それにおびえる主人公の内面を巧みに描き、読者に焦燥感を抱かせることに成功しています。あの、川端康成も「すべての作品に比べて断然いい」と絶賛しました。全体的に、暗い死のイメージが作品全体を支配していますが、実際にこの作品を書き上げた三か月後に芥川は自殺しています。また、生前芥川は片頭痛に悩まされていたそうですが、片頭痛に悩まされる人はよく歯車の幻想を見るそうです。この作品はまさに、芥川が命をかけて伝えたかった、内面の苦しみそのものではないでしょうか。
報告晩年の芥川龍之介が見ていた世界。
芥川龍之介自身の体験をモチーフとしていると言われています。
しかし「暗い私小説」のような作品が流行った時代でもあるので、本当のところは不明です。
作中のような幻覚が現れていたら、確かに生きていくのは大変だと思います。
自殺後の遺稿で、芥川龍之介の最高傑作とも言われています。
目蓋の裏に歯車が浮かんでくる
これは芥川の中でも難解に感じる作品。端的に言うと、目蓋の裏に歯車が浮かぶようになり、心身ともに疲弊してしまうストーリーなのだが、読んでいてあまりにも疲れる小説なので、こちらも歯車が見えるようになってしまいそうなほど影響を与える力がある作品。
報告\ ログインしていなくても採点できます /
主人公の感情の変化が鮮やか
「蜜柑」は電車に乗っている男が主人公で、その車内に芋くさい女が乗り合わせるところから始まるのだが、ストーリーが進行するにつれて、女の印象に対する男の感情ががらっと変化していく様が読んでいて清々しい気持ちになる。また、タイトルの「蜜柑」の使われ方が効果的で小説に彩りを与えるところが良い。
報告\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
\ ログインしていなくても採点できます /
変身系
人間が人間以外の生き物や物体になるという小説は多くあるが、これは男がシラミになってしまうという芥川龍之介らしい変身のセレクトで交換を持った。シラミになった男が歩いている場所も芥川がいかにも選びそうで思わず笑ってしまう。ページ数も少なくすぐに読めるので、何度も読み返し易いのも好きな理由の一つだ。
報告ランキング結果一覧
芥川龍之介おすすめ作品
運営からひとこと
国内でも屈指の知名度を誇る作家・芥川龍之介の名作が集結する「芥川龍之介の人気書籍ランキング」。ほかにも作家1人1人に焦点を当てた人気作品ランキングや、ジャンル別の人気小説ランキングなど、おすすめのランキングを公開中。ぜひCHECKしてください!
関連するおすすめのランキング
人気ジャンルの小説はこちら!
代表作
芥川龍之介といえば1番有名な作品、羅生門。その内容は実に哲学的で、主人公の心情の動き方、動機に注目して読んでいくと細部までこだわっている文章の選び方やシチュエーションに気づくと思います。何度読んでも違く見えてくる素晴らしい小説だと思います。
おかゆさん
1位(100点)の評価
猟奇的だが現実的な話
死んだ女の髪を取ってかつらにしている老婆、干した蛇を魚の干物だと言って売っていた女、それを嬉々として買っていた貴族が出てきます。これだけ聞くと猟奇的ですが、生き残るため、という考え方と当時の社会的風潮を考えれば、現実的な選択だと妙に納得してしまうからです。
桜井孝介さん
2位(95点)の評価
人間のすべて
人間の全てを短い文章の中で描いた作品であるなと感じる。どんな人間がダメなのか、何が汚い人間なのか。個々に価値観が違う。普通とは何なのか?普通とは誰が決めたのか。後ろめたい人間でおれはダメなやつと思っていても、目の前でそれ以上にダメなことをしている人間がいたら人は優越感に浸れるのだろうか?極限状態の中にあって人間の本質が見れる作品です。
りゅうちゃんさん
1位(100点)の評価