1分でわかる「芥川龍之介」
日本が誇る文豪・芥川龍之介
日本を代表する文豪のひとり芥川龍之介は1892年に誕生。1927年に35歳の若さで自殺するまで、『羅生門』(1915年)や『鼻』(1916年)など古典を題材にしたものから、『蜘蛛の糸』(1918年)をはじめをする児童向け書籍まで幅広い著書を残しています。『河童』や『トロッコ』(1922年)も有名。彼の作品は国語の教科書で用いられることも多く、国内で屈指の知名度を誇っています。
純文学の新人に与えられる「芥川賞」も有名
「芥川賞(芥川龍之介賞)」は、純文学の新人作家に与えられる文学賞。友人作家・菊池寛が1935年に芥川龍之介の業績を記念して設立し、大衆文学の賞「直木賞(直木三十五賞)」とともに創設されました。毎年2度発表される受賞作品の注目度は高く、2015年の上半期に受賞したピース・又吉直樹の『火花』(2015年)は、芥川賞受賞作品として歴代1位の単行本累計発行部数を記録しています。
代表作
芥川龍之介といえば1番有名な作品、羅生門。その内容は実に哲学的で、主人公の心情の動き方、動機に注目して読んでいくと細部までこだわっている文章の選び方やシチュエーションに気づくと思います。何度読んでも違く見えてくる素晴らしい小説だと思います。
おかゆさん
1位(100点)の評価
猟奇的だが現実的な話
死んだ女の髪を取ってかつらにしている老婆、干した蛇を魚の干物だと言って売っていた女、それを嬉々として買っていた貴族が出てきます。これだけ聞くと猟奇的ですが、生き残るため、という考え方と当時の社会的風潮を考えれば、現実的な選択だと妙に納得してしまうからです。
桜井孝介さん
2位(95点)の評価
人間のすべて
人間の全てを短い文章の中で描いた作品であるなと感じる。どんな人間がダメなのか、何が汚い人間なのか。個々に価値観が違う。普通とは何なのか?普通とは誰が決めたのか。後ろめたい人間でおれはダメなやつと思っていても、目の前でそれ以上にダメなことをしている人間がいたら人は優越感に浸れるのだろうか?極限状態の中にあって人間の本質が見れる作品です。
りゅうちゃんさん
1位(100点)の評価