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くりふさんの「佐藤正午の書籍ランキング」

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更新日: 2020/10/30

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ランキング結果

タイムトリップものですが、恋愛ものの面白さ満載の小説

1980年9月6日土曜日、雨の井の頭線のホームから始まる物語。何度読んでもドキドキ、新しい発見があります。一人の女性を救うために、何度も人生をやり直す男の純粋さ、愛情が感じられ、物語に引き込まれてしまいます。時空間のねじれと、人間関係が絡み合い複雑な理解が難しい物語ですが、人の運命と縁について考えさせられる作品です。

2身の上話

身の上話

引用元: Amazon

あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのなら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。(『【その日】から読む本』第二部・第4章) 不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選。巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。

得ないような展開の話

主人公のミチルが、恋愛でふたまたをかけていて、その男が出張から帰るときにバスターミナルまで見送りに行くはずが、仕事中にも関わらず一緒に東京について行ってしまうということから始まるのだけれど、相変わらずの話の展開で、あり得ないことではあるが、さすがの佐藤正午。ここからの展開が読者をグイグイ引っ張っていき、最後まで一気に読みたくなります。

3月の満ち欠け(小説)

月の満ち欠け(小説)

引用元: Amazon

あたしは,月のように死んで,生まれ変わる──目の前にいる,この七歳の娘が,いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく.この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は,戦慄と落涙,衝撃のラストへ.

前世を記憶していて、何度も生まれ変わる娘の愛情の深さに感動します。

輪廻転生の話ですが、最初の恋愛のアキヒコと瑠璃の恋愛描写がとても表現力があり、感動しました。さすが直木賞受賞作だと思います。死んでしまっても愛情は残っていて、新しく生まれてくる子供にのる移るよう一見怖い話のようだけれど、愛に満ちた作品だと思います。

4花のようなひと

花のようなひと

引用元: Amazon

日々の暮らしの中のなにげない出来事、揺れ動く心象風景―その一瞬の物語を、“恋愛小説の名手”がさまざまな花々に託して描き出す。その世界観を牛尾篤が洗練された筆致であざやかに映し出した、ふたつの才能によるコラボレーション。直木賞作家が贈る、優しさの花束。秀作「幼なじみ」をあわせて収録。

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