1分でわかる「佐藤正午」
映像化される作品も多く手掛ける「佐藤正午」
1955年、長崎県出身の佐藤正午。大学生のとき、作家「野呂邦暢」にファンレターを書き、本人から返事をもらったことをきっかけに小説を書き始めた彼は、1983年に2年かけて書いた小説『永遠の2/1』が第7回すばる文学賞を受賞し、作家デビューを果たしました。また、同作は1987年に映画化され、2000年にはTBS系列の愛の劇場枠で連続ドラマとして放送されるほど大ヒットを叩き出しました。また、2000年に発行された『ジャンプ』は2004年に映画化、2009年に発刊された『身の上話』は2013年に『書店員ミチルの身の上話』としてテレビドラマ化され、映像化される作品も数多く手掛けています。また彼の作品は、自己中心的で優柔不断、さらに中途半端で意気地ない性格の人物が主人公となっていることが多く、このことは佐藤正午自身も認めているそうです。
「佐藤正午」の受賞歴
エッセイや短編集など、多くの作品を生み出してきた佐藤正午にはいくつかの受賞歴があります。1983年に、デビュー作となった『永遠の2/1』で第7回すばる文学賞を受賞したほか、2014年には『鳩の撃退法』で第6回山田風太郎賞を受賞、2017年には『月の満ち欠け』で第157回芥川賞・直木賞の直木三十五賞を受賞しました。
本ランキングにおける「佐藤正午の書籍」の定義
このランキングにおける佐藤正午の書籍の定義は、彼が手がける小説作品です。共著・アンソロジーの作品にも投票が可能です。
タイムトリップものですが、恋愛ものの面白さ満載の小説
1980年9月6日土曜日、雨の井の頭線のホームから始まる物語。何度読んでもドキドキ、新しい発見があります。一人の女性を救うために、何度も人生をやり直す男の純粋さ、愛情が感じられ、物語に引き込まれてしまいます。時空間のねじれと、人間関係が絡み合い複雑な理解が難しい物語ですが、人の運命と縁について考えさせられる作品です。
くりふさん
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