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定番にして王道
文字通りの代表作で、ついに未完に終わった作品であることでも有名です。世界の裏で暗躍する、兵器開発並びに販売組織であるブラックゴーストによって改造されたサイボーグたちが平和のために戦う・・・「悪に対抗出来るものは、悪から生まれたものだけだ」という、後の仮面ライダーにもつながる石ノ森ヒーローの元祖でもあります。
長期間にわたって様々なエピソードが描かれましたが、つくづく完結編執筆直前に先生が逝去されたのが残念でなりません。
先生の没後に何とか完結させようと様々な動きはありましたが、やはり実際の作者が描いてない以上、不満が出たのは仕方がないのかもしれません。
是非、「最初(誕生編)から」読まれるのをお勧めします。
石ノ森時代劇の代表作
岡っ引きの見習い兼下働きを勤める左武と、盲目の按摩で居合いの達人である市を主人公とし、江戸市中の様々な事件や日常を描いた時代劇です。
初期の頃は捕り物を中心としたアクションに比重が置かれていましたが、やがて人情ものあり、ミステリーあり、ホラーありと、さまざまな物語が展開されました。
時代劇としても、物語の面白さとしても完成されいて、お勧めします。
特撮版とはまったく違うイナズマン
「ある日、超能力を覚醒させられた主人公が、世界を支配しようとする超能力者の集団『新人類』に立ち向かう」という設定は同じですが、他の部分では特撮版とはまったく異なるのが漫画版イナズマンの最大の特徴だと考えます。なにせ、主人公の名前からして違っていますし。イナズマン自体のデザインも、漫画と実写の違いを抜きにしてもかなり異なっています(それでもどちらも『イナズマン』だと分かるのはさすがだと思います)。
石ノ森先生の作品は、基本的に超能力者が最強であることが多いのですが、本作は敵も味方も超能力者だらけであるだけに、「最強同士の不思議な戦い」が描かれているのが最大の特徴でしょう。なお、中盤あたりにキカイダーのエピソードもあります。(こちらは、キカイダーの最終回読了後にお読みになることをお勧めします)
特撮版との違いも含めてお勧めします。
詩を書くロボット
「ある日、警視庁にロボット刑事が配属され、ベテランの老刑事が無理矢理コンビを組まされる」。
ロボット刑事の漫画版は、基本特撮版と同設定です(各エピソードは漫画版独自のものです)。しかし、漫画版では主人公であるロボット刑事Kへのロボット差別、それによって深く悩むK、そしてKが詩を書く場面に多くが割かれています。
「苦悩するロボット」が好きな方には、特にお勧めします。
なおロボット刑事の冒頭は、おそらくアイザック・アシモフの『鋼鉄都市』を下地にしたものだと思いますが、『鋼鉄都市』の主人公(人間)が相棒のロボットについて複雑な悩みを持っているのに対し、『ロボット刑事』の場合はロボットであるKが人間について深く苦悩する、というのが作家性や文化性の違いが見えるようで、これまた面白いところです。
衝撃過ぎるラスト
特撮作品としても有名な(石ノ森先生には、もちろんそういう作品が多いのですが)キカイダーですが、漫画版は衝撃過ぎるラストも含めて個人的に大傑作だと思っています。現在は電子書籍等でも手軽に読めますので詳細な記述はしませんが、特撮版を知っていれば知っているほど呆然とすること請け合いです。なお漫画版では、ちょうど真ん中を過ぎた頃からゼロワンも登場します。