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ミバリさんの「少女漫画ランキング」

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更新日: 2020/06/25
ミバリ

少女漫画マイスター

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まえがき

りぼんと週刊マーガレットを読んで育ち、とある理由でちゃおとなかよしを20年以上購読しています。なのにチャンピオン歴も10年。
そういう人間のランキングです。

ランキング結果

1ライアー×ライアー(漫画)

ライアー×ライアー(漫画)

引用元: Amazon

作者金田一蓮十郎
ジャンル少女漫画
出版社講談社
連載デザート(2010年4月号〜2017年8月号)
巻数全10巻

イチャラブとスリルの両コンボ

「ハレのちグゥ」などの金田一蓮十郎先生の少女漫画です。
大学生の湊には親の再婚でできた弟・透がいますが、女にだらしがなくてそのせいでワリをくい、潔癖症に。
ある日大学の友達にそそのかされ、一日だけのつもりで女子高生のふりをし渋谷を歩いていると透に出会ってしまう。
湊はバレないように「みな」と名乗るが、透は一目ぼれしてしまい、ガンガンに攻めてくる。
家では殆ど会話をしなかった弟の、違う一面に触れて心が動く湊だが、そもそも年齢も名前もウソをついている。バレたらどうしよう?とハラハラの毎日を送ることになります。
小学校の時に仲良かった烏丸くんとも距離が近づいたり、さらにはサークルの先輩まで…???

潔癖症の湊が「みな」の仮面をかぶっているときの、透とのイチャ付きっぷりがツボります。

水城せとな先生の出世作

プリンセスで連載されていた作品です。「黒薔薇アリス」も名作ですが、
こちらは伏線からなにから完璧に作られた作品だと思います。
主人公の真白は普段は男子として学校生活を送っているが、体が半分女性。それをひた隠しにしている。
ある日謎の「保健室」に誘われ、そこで眠ると…自分は女性に。そして、鎧の男、大きな手やキリンや、レインコートの女の子など、謎の存在と戦うことになります。彼らは学校の生徒たちが夢の中で変化した姿なのですが…
真白たちの目的は「鍵」を奪い合うこと。鍵を手にすると保健室を卒業できるらしいのですが、「卒業」とは一体?

3ルナティック雑技団

ルナティック雑技団

引用元: Amazon

作者岡田あーみん
ジャンル少女漫画
出版社集英社
連載りぼん(1993年5月号〜1994年3月号)
りぼんオリジナル(1994年4月号〜1995年4月号)
巻数全3巻

私の初恋は天湖くん

りぼん世代なのですが私の初恋は真壁君でも須藤君でもなく、天湖森夜君でした。
誰もが知る天才ギャグ作家岡田あ~みん先生がまさかの美形キャラを持ってきてギャグを書いた。それがルナティック雑技団です。
中2の星野夢実は両親の海外転勤で部下の家に居候することになる。そこに学校一のカリスマ男子・天湖くんが!
ママレみたいなキャッキャウフフが始まるかと思いきや、もちろんあーみんワールドですから、天湖くんのお母さん・ゆり子が包丁ぶん回してきたりします。
で、天湖くんですがこの世界においてほとんど無表情。ギャグにも参加しません。本当に美形で、時々見せる笑顔のギャップにりぼん乙女だった私はやられてしまったんですよね…
最近新装版が出ました。昔読んだ人も是非。

ガチで副住職の女子

最近お坊さん漫画多いですよね。
僧衣をまとった禁欲の男性がグイグイ迫ってくる…イヤン!みたいな、
でもお前何宗だよ?ってのがとても多い。
この漫画は、ガチものです。
主人公千鶴は寺の娘。父親が何故か失踪し、母親も亡くなる。仕方なくお山へ行って資格を取り、祖父とお寺を守っています。
宗派はおそらく臨済宗だと思います。千鶴の髪型からして、たぶん修行の時は頭を丸めていたと思われます。

で、その寺に「お父さんの息子」と名乗る男の子が。失踪したうえに外で子供を作ってるなんて…千鶴はクラクラしますが、その子・律も母親といろいろあったらしい…
祖父にいろいろと仏教について教えられながら、弟や周りの人たちとやりあいながら生きていく千鶴。主人公が結構タフなとこも好きなんですよね。

リアル寄りの仏教漫画も多数ありますが、檀家さんとのやり取りなども含めて、まだ一番リアリティあるのではないかな、と思われる漫画です。

5リビングの松永さん

リビングの松永さん

引用元: Amazon

作者岩下慶子
ジャンル少女漫画
出版社講談社
連載デザート(2016年2月号〜)

女子高生に悶絶する27歳デザイナー、動きがウルサイ!

現在デザートで大人気連載中の漫画です。
1巻をなんとなく買ったとき、何度も読み返してしまいました。

祖母の介護で両親が名古屋へ。残されたミーコは叔父さんが経営するシェアハウスで暮らすことに。しかしミーコ以外の住人はみな成人済み。
その中で一番年上の松永さんはデザイナーで、外に出ない人なのでミーコとの接触は多い。顔つきは怖いしチンピラくさい格好をしてるけど世話焼き好きで昭和の親父みたいな性格をしている。
ミーコはだんだん松永さんにオチてしまいますが、松永さんもまんざらじゃない。だけど、二人の年の差は10。手を出したら松永さんが捕まってしまう。
そういうあたりで松永さんがいろいろ悶絶したりするんですけど、
それ以外でもやたらにリアクションの大きい人で、いちいちの動きが面白い。ついつい引き込まれてしまうのです。
ほかの住人も個性的かつちゃんとした大人で、節度がありながら楽しいシェアハウス生活が見られます。

超王道ファンタジー!姫と魔法使いの主従関係!

プリンセスの漫画です。ちょっと前に外伝が出たんですよね。
主人公のローラは王女様なのですが、両親がすでに他界しているので国王代理。
魔法使いのレジーとなんとなく…な仲なのですが、ローラにかかった呪いをレジーがうけとめて大変なことになっていたり、よその国が攻めてきてガチでローラが指揮したり、ほわほわした絵柄に対するギャップが結構あり、どっしり読めますよ。

7友達ごっこ

友達ごっこ

引用元: Amazon

作者竹内文香
ジャンル少女漫画
出版社集英社

普通の女の子だって、いじめられるのだよ!

マーガレットで地味に長期連載していた漫画です。
恋愛要素は薄く、とことん「友情とは何か」を訴えてきた漫画。
ただし、いじめ要素などは比較的あっさりしています。なにしろ主人公は普通いじめられるタイプの子ではないからです。

主人公の紫月は運動神経抜群で元気な女子。クラスでは百合と繭、二人の親友と仲良くやってました。ところがネットでウソのプロフ(懐かしい)を流されてしまう。犯人は誰?
「そんなの書いてねえ!」とケータイを逆折りしてみせる気丈な主人公。いじめかかってこいやな感じなのですが、こんな子でもいじめの標的にされるのだなと驚いた漫画です。
そのあとも部活ルールでがんじがらめな中の嫌がらせを受けたり受験の邪魔をされたりと散々な紫月。時々折れて泣いてしまうこともあるけど彼女はブレない。その強さが12巻という長編になったのだと思います。
嫌がらせやトラブルを起こす子たちの描写もなかなかに細かく設定されており、実はとても丁寧な漫画です。今でも「あるある!」な問題が載っているので、友達関係に悩む人はいかがでしょうか。

8これはきっと恋じゃない

これはきっと恋じゃない

引用元: Amazon

作者立樹まや
ジャンル少女漫画
出版社講談社

恋もバンドどっちが大事?どっちも大事に決まってる!

なかよしでデビューした作家さんの、LINE発の漫画です。つい最近完結しました。
主人公のひびきは音楽が大好き。ドラムをやっていたが、女子高のメンバーがいなくなってしまう。
SNSで気が合う子を見つけてバンド組もうと思ったら…男子だった。しかも「女子はお断り」と言われてしまう。
そちらの男子、唱と律が以前やっていたバンドで、メンバーの女子が恋愛して逃げてしまったからなのだ。
それでもあきらめられないひびきは「恋愛禁止」を条件に三人でバンドを組む。
ところが逃げたはずの女子・くるみが戻ってくる。本当は唱が好きだったのだ。彼女はあれやこれやでひびきの邪魔をしてくる。
いろいろ折れそうになるひびき、でも自分にはドラムしか、バンドしかない。部屋でひたすらにドラムの練習をしていたりする。
なかよしの絵柄で、しかし真摯に音楽に取り組む若者たちの群像が描かれていきます。作者さんが相当音楽好きなんだろうな、というのも読んでいて伝わってきます。
最後まで読んだとき、何とも言えない感動を物語から感じることができると思います。もちろん恋愛もちゃんとしてるよ!

アンチ・絆。世界は広がっているのだ

ちゃおの漫画です。作者の森田さんは珠玉の作品を書き続けているすごい作家さんです。テーマは鋭いのに、ちゃお読者にわかりやすく、ゆる~く描いてくれる。

主人公の沢渡さんは幼馴染の航太・一花がいればそれだけで「幸せ」「満足」だった。ところがぜんぜん知らないところから中谷君という男子がやってきていきなり告白されます。
自分のちいさな世界に満足している沢渡さんはもちろん拒否しますが、中谷くんはあきらめず沢渡さんのテリトリーにグイグイ入ってくる。
自分の世界が壊される!そう思いつつも片思いしていた航太が一花のことを好きだと知ってしまい…

「双子として育ってきたから他に何もいらない」とか「幼稚園から高校まで一緒だったから、これでいい」とか、わりと少女漫画で見かける関係があります。
そのまま、漫画が終わってしまうこともあります。
しかし現実はそうはいかないでしょう。
沢渡さんの幼い価値観は、中谷くんの猛烈なアタックによって変わっていくのです。連載3回、90ページほどで終わる物語。
ちゃおの漫画はすごいんですよ。

1986年の高校デビュー漫画

吉川晃一、高校二年生。山口から東京への転校をきっかけに、
牛乳ビン底眼鏡・長髪・ドテラを捨ててイケメンになりデビューします。
が、中身はもちろん追いつかない。腕立て伏せをすれば二回で肉離れを起こす貧弱男子。
しかしクラスメイトの優しい支倉さんに恋をして、しっかりしよう!と奮起。しかし支倉さんは実は晃一の…

今ならよくある話なのですが、1986年、「オタク」という言葉は存在しなかったのです。主人公はゲームや漫画にのめりこむわけではないのですが、キティちゃんがいないと眠れない、オタクに近い要素を持っています。りぼんで連載したにも関わらず男主人公だったのも注目してほしい。
私が漫画に夢中になったきっかけの作品です。

あとがき

恋愛要素が少なくてすいません…
でも少女漫画って、少女の漫画だと思います。
少女が何かする漫画。だから、恋愛はその一つでしかないと思います。

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