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どんな強敵にも必ず一矢報いる男
私は武術スタイルでいうところの「柔」の武術が好きです。体格に恵まれない人が自分よりも巨大な相手を倒す様はまさにジャイアントキリングといった感じで、見ていて心躍ります。だから渋川さんの戦いはすべてがベストバウドだと思います。自分よりも強い相手を投げる!投げる!あんな見ていて爽快な試合はそうありません。しかも渋川さんのすごいところは負けた試合ですらかっこいところです。たとえば、あの宮本武蔵ですら最初渋川さんの合気に驚いていました。勇次郎同格の武蔵ですらです。結局その試合は渋川さんの負けでしたが、どんな相手にも一矢報いるところはやはり彼のすごさだと思います。二位に推させてもらいます。
悪魔
刃牙シリーズ最強の男と言えば範馬勇次郎です。彼は鬼(オーガ)に例えられるほどの強さを誇ります。刃牙のキャラクターは誰一人として勇次郎を倒すことは今のところ出来ていません(刃牙も地上最強の称号は譲り受けましたが試合には負けました)。ところがその勇次郎をもしかしたら倒していたかもしれない男がいます。それが宮本武蔵です。彼は徳川邸で行われた試合で勇次郎とほぼ互角の勝負を繰り広げました。そして必殺の無刀流まで繰り出し勇次郎を追い詰めます。しかしその無刀流は割って入った本部によって防がれてしまいました。結局、鬼VS悪魔の勝負は決着がつかず終わってしまいました。ですが後に本部は言っています。「(勇次郎は)確実に斬られていた」と。そう、斬られていたのです!もしも本部が止めに入らなければあの勇次郎がやられていたかもしれない。それはとんでもないことです。主人公の刃牙でもなし得なかった勇次郎撃破を武蔵は成したかもしれない。「でも、勇次郎ならなんとかしたでしょ」そう思う人もいるかも知れません。ですが思い出してください、武蔵の強さを。彼はあの烈海王を惨殺し、ピクルを震え上がらせ、花山薫を切り刻んだ男です。それほどの強さならきっと勇次郎を倒せたはずだと私は思います。宮本武蔵の持つ悪魔的強さ。それが彼を好きなキャラクター三位に選んだ理由です。
皆がまねしたくなるハンドポケット
彼を四位に選んだのはその戦闘スタイルの面白さからです。ハンドポケット。ポケットに手を突っ込んだままの一見無防備に見えるこの構えですが、そこから繰り出される抜拳は居合さながらの速さで相手を追い詰めます。彼はそのハンドポケットであのビスケット・オリバに善戦しました。しかも、意識を失ってもなおハンドポケットし続けたシーンはとても渋く、かっこよかったです。さすが郭海皇が推薦しただけのことはあります。
もう一つ面白いのは彼のハンドポケットは刃牙やあの勇次郎にさえ影響を与えています。最強の親子喧嘩編でハンドポケットが出た時は正直テンションが上がりました。範馬親子も私と同じようにハンドポケットを面白いと思ったのかもしれませんね。
決して離さぬ執念の手
寂海王。日本出身の海王です。作中における強さはそこまで上ではありません。ですが、その執念は作中屈指のものです。彼を五位に選んだのはその執念の強さに惹かれたからです。繰り返しますが彼はそこまで強いわけではありません。中国大擂台賽では普通の海王に苦戦する場面も見られました。ですから強さだけで言えば刃牙や勇次郎とは比べるべくもありません。ですがそれでも彼が魅力的なのは(日本武術を発展させたいという)執念からくる頭脳プレーの数々を目にしたからでしょう。正直刃牙において頭脳戦を行うキャラクターというのは(本部を除いて)それまでほとんど出ていませんでした。だから初めて彼が姑息ともいえる手を使って烈海王に善戦しているのを見た時は胸が熱くなりました。その試合結果は寂の負けでしたが、記憶に残るベストバウドとなりました。刃牙シリーズは花山薫しかり柴千春しかり矜持を持っているからこそ実力以上の力を発揮するキャラクターが多い気がします。しかも総じて魅力的です。寂海王、再登場を楽しみにしています。
大どんでん返しの男
私は宮本武蔵が出てきたとき、誰がこんな化け物を倒せるのだと思っていました。勇次郎と対等に渡り合うような悪魔的な強さを持つ化け物に叶うやつなどいるのかと。ところが、なんとそれをやった男がいました。烈海王?ピクル?花山薫?いいえ、違います。本部以蔵です。あの本部です。最強トーナメント初戦敗退の本部が悪魔、宮本武蔵を倒したのです。私は知恵を振り絞り、命をとして武蔵に向かっていく本部を見て泣いていました。刃牙シリーズで泣いたのはそれが初めてでした。弱くても、努力すれば強敵を打ち倒せるんだ。それを本部が教えてくれた気がします。生きるうえで大切なことを教えてくれた大どんでん返しの男、本部以蔵。堂々一位です。