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1位風さわぐ原地の中に / 森田童子
引用元: Amazon
1位球根栽培の唄 / 森田童子
引用元: Amazon
森田童子の語りが切ないほどに強く生きる歌
数ある森田童子の歌の中でも、特に、学生運動の盛んだったあの時代の混沌さとやるせなさ、抗う心、そして虚しさ、必死さ、孤独、そうしたものが痛いほど伝わってくる1曲だ。激動の時代の中でそれぞれに抗う若者たちの姿が、彼女の繊細かつ憂いを帯びた声の語りと、幾度となく自問自答のように繰り返される「ぼく」という歌詞の中に浮かび上がり、胸を締め付ける。彼女の語りが切ない程に生きる歌である。
1位みんな夢でありました / 森田童子
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優しく穏やかな曲調と時の移ろいが心に沁みる
まるで春のそよ風のような緩やかで穏やか、そして優しい曲調と、澄んだ彼女の声がまるで語りかけるように一時代の終わりを歌うこの曲。歌のタイトルにもなっている「みんな夢でありました」その言葉に、逆に学生運動に身を投じた若者たちの青春の熱量と、必死さを感じる。そして、歌のラスト「もう一度やりなおすなら どんな生き方が あるだろうか」という言葉の向こうに、激しい時代の流れに飲み込まれていったであろう若者たちの姿を見るようである。こんなにも、一時代の熱量とその終わりの儚さを見事に歌った歌は他にないと思う。
珍しくリズミカルでノリの良い曲
暗く重めな曲が多い森田童子にしては、珍しくリズミカルな曲調で、彼女のアーティストとしての幅の広さを感じさせる。
曲の出だしはダウンテンポの単音ギターが響き、そこから一気にアップテンポとなり、そこに甲高い森田童子のあの独特の声が重なると思わず心を持っていかれる気がする。
若さという青春の無敵の熱量と、何かに気づいた時の切なさをみごとに歌い上げている。