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又右衛門の針
電気なんて使ってないんだけど、それを連想させるように額に又右衛門の熱い針を刺されると震えだす悪人たち。悪人本人の髪の毛を凶器にする剣之介の首絞め技もいいですね。個人的には「この役者をどう思う」の回の殺しのシーンの妙に震えました。
2位助け人走る
ポーカーフェイスの中山文十郎
中山文十郎のポーカーフェイスでの殺しが後期の魅せる必殺のポーカーフェイス殺しの原点のように感じます。それから殺しが始まると平内の煙草のけむりが漂ってくる演出は最高でした。途中から加入した島帰りの龍の力技も圧巻でしたね。悪役ゲストも豪華でした。加東大介、芦屋雁之助、加藤武、伊丹十三、そして南田洋子の回も凄かったですね。
原作とはちょっと違った仕掛人
藤枝梅安よりも西村左内を主役にたてたかのようなキャスティングは意外でした。しかしやっぱりどうしても梅安が主役に立ってしまった感は否めませんでしたね。悪役ゲストも豪華でした。三国連太郎、天知茂、加賀まりこ、米倉斉加年、下條正巳、悪人じゃないのに殺すことになった近藤正臣、田村高廣、園井啓介などもいました。
女性たちの憧れだった石坂浩二出演
当時の石坂浩二は、今でいうところのキムタクでしょうか。ポスターが盗まれるほどの人気ぶりでした。彼の出演は必殺シリーズの人気に拍車がかかったんじゃないでしょうか。そして心臓つぶしの村雨の大吉。当初は露口茂や竜雷太に配役オファーをしていたそうですね。刑事を演じていたので殺す役は憚られて断られたとか。主題歌の「旅愁」も大ヒットしました。
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毎回ドラマがある傑作
殺し技の華麗さで魅せるだけの軽い必殺じゃないドラマのある作品でした。昭和５０年１月から始まり拍車が出た３月にテレビ局のいわゆる腸捻転事件でＴＢＳからテレ朝に、土曜二十二時から金曜二十二時に変わらざるを得ず、視聴者の番組離れのないように２週に渡って悪役の岡田英次を使うなどをしました。津川雅彦ゲスト回の殺さない仕事も圧巻でした。見なきゃ損の作品です。