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1位ねじの回転(ヘンリー・ジェイムズ)
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引用元: Amazon
『ねじの回転』(ねじのかいてん、The Turn of the Screw)は、ヘンリー・ジェイムズの中編小説。1898年発表。怪談の形式をとっているが、テーマは異常状況下における登場人物たちの心理的な駆け引きであり、心理小説の名作として知られている。
一番怖いのは身近な人たち
親切でお節介な隣人の老夫婦と過ごすうちに、
段々と体調が悪くなる妊婦のローズマリー。
ただの思い過ごしなのか、何か悪魔的な陰謀が働いているのか。
どちらともつかないストーリーテリングで、
読んでいると心理的にじわじわと追い詰められるような感覚に陥る。
終盤で意外な伏線が回収されると、
身近な人間のおぞましい狂気を目の当たりにすることになる。
そして最後にはローズマリーすら恐ろしく見えてくる。
名匠ポランスキー監督により映画化されており、
映画版にまつわる陰惨な殺人事件も怖い一冊。
館に渦巻く人間の悪意
名短編『くじ』で人間の根源的な悪を書き、
センセーションを巻き起こした著者の長編。
語り手は、一家毒殺事件をきっかけに周囲から疎まれ
隔離された屋敷に暮らす少女。
劇中で繰り返される「お茶でもいかが? とんでもない 毒入りでしょう」
という囃子歌が不気味に響く。
ゴシックホラーの雰囲気が漂う作品だが、幽霊などの超常現象ではなく
「人間の怖さ」を主題にしている。
憎しみや毒々しさが、少女の語りそのものから滲み出ているところが恐ろしい。
シャーリー・ジャクソンの作品は毒性が強く、読むと鬱々とした気分になるが、
この独特の湿度が癖になる。
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心霊怖い?人間怖い?
読書会を開催しているのですが
ねじの回転を持ってくる人が20.30代女性に非常に多いです。
ある美しい兄妹の家庭教師を勤めることになった語り手の女性は
古風なお屋敷に住み始める。
ある日、塔の上に立つ男の姿を見たことを境に、
彼女は亡霊の影に脅かされる。
やがてそれは兄妹や周りの人への猜疑に形を変えていく。
どちらとも取れる結末は読んだもの通し恰好の議題となる。