1分でわかる「ホラー小説」
怖いけど面白い「ホラー小説」
非日常的な怖さを味わえる「ホラー小説」。ひとことでホラーといっても名作盛りだくさんの”モダンホラー”から欧米ホラー小説に見られる”ゴシックホラー”、”ホラーファンタジー”まで幅広いジャンルに分類され、近年では人間心理の謎を扱う”サイコホラー”も人気を集めています。2018年の第25回日本ホラー小説大賞では福士俊哉の『黒いピラミッド』が大賞受賞、秋竹サラダの『祭火小夜の後悔』が大賞&読者賞を受賞しました。
大きな影響を与えた発明
ホラーを話す上で必ず通るであろうど真ん中。呪いの感染の恐ろしさを描いた事が抜群の恐ろしさでもあるが、怖い表現が連続するということではなく、原因を推測しミステリーの要素があることもこの作品のホラーとしての魅力に感じる。
なにより、この作品を語る上で今や一番の発明となっている「貞子」の存在がマスト。これがのちのホラー作品や怪談に至るまで沢山の影響を与えた事が凄いと思う。
怪談を喋っていると「どうして幽霊は長い黒髪の白い服が多いのか」とよく聞かれる。そんな事は全く無く、僕の集めている話の中では全くのごく少数なのだけど、きっと世に出ている話やイメージとして多いのだと、その存在感の大きさに驚かされる。
怪談家
ぁみさん
2位(85点)の評価
日本を代表するホラー小説
リングは私が生まれて初めて読んだホラー小説です。
その面白さ、内容の深さはただ怖いだけではなく、完成された作品を更に良くするテイストになっています。
映画のリングと小説のリング、これらはストーリーが異なっており、何方もよく出来ております。
リングを読まなかったら、ホラー小説は面白い物だと思わなかったでしょう。それくらい、引き込まれました。
snowさん
1位(100点)の評価
読んではいけないものを読んでいるような感覚
この作品、最初は文体が自分に合わず、何度も本を閉じようと思いました。しかし、友人の勧めということもあり読み続けていると、だんだん怖くなっていって、違う意味で本を閉じたくなってきました。
この恐怖は本物だ、私は今、読んではいけないものを読んでいるんだ、という考えさえ頭に浮かび、背筋がぞわぞわしました。それほどまでに、濃い現実感と説得力を持つ作品だと思います。
オチも想像以上にしっかりしていて、とても怖かったけれど、最終的には「最後まで読んで良かった」と思える作品でした。
フミーチカさん
3位(85点)の評価