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1位メルエム(王)
引用元: Amazon
登場作品 | HUNTER×HUNTER |
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声優 | 内山昂輝 |
年齢 / 性別 | 生後40日 / - |
身長 / 体重 | 155cm / - |
念能力 | オーラを食う能力、光子のオーラ、モントゥトゥユピーの能力 |
系統 | 特質系 |
2位コムギ
引用元: Amazon
登場作品 | HUNTER×HUNTER |
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声優 | 遠藤綾 |
年齢 / 性別 | - / 女性 |
身長 / 体重 | - |
念能力 | - |
系統 | - |
「生まれてきてくれてありがとう」と伝えたい
盲目の少女コムギ。「私には軍議しかありません」と言い、弱者のメタファーとして登場した彼女が教えてくれた事は計り知れない。自らの生存価値=軍議と腹をくくり、一戦に命をかける思いに裏表はなく、その真っ直ぐさがこそが、王に心を芽生えさせてくれた。アニメ中に彼女のバックストーリーは多く語られないが、きっと彼女はその幼さに反し、自らのハンディキャップに多くの辛さや悲しみ、生きづらさを経験してきたのだろう。そんな彼女から学んだのは「人は何のために生きるのか」という壮大なテーマ。皮肉にも「選別」という人類の歴史をたどるような過ちを犯そうとしている最強の王を目の前に、その存在一つで生きる喜びを芽生えさせた功績は大きい。コムギの「軍議以外何もできない(=価値がない)」という謙虚な姿勢と反して、それを覆す気付きを王に与えてしまったのだから凄い。
涙ながらに「私、今とっても幸せです」と言い迎えた最期。なんとも言えぬ悲しみと感謝でいっぱいになりながら見届けさせてもらった。
かつてないほど想いを馳せた「最強の敵」
「種の王となるため」無慈悲で残虐な絶対悪として生まれた蟻の王。
キメラアント編は、そんな“敵”としての宿命を背負った王が「メルエム」という個の人へ成長する物語。
盲目のコムギとの交流を通じて心を持ち始め、知性と愛を知り、確実に人への成長を見せていくが、先に待つ“敵”としての宿命に、読者・視聴者の心は揺らいだのではないか。
最強の敵が、皮肉にも人間の負の遺産「核兵器」の毒によって蝕まれていく。“正義”、“人”とは何か、キメラアント編はそんな社会的メッセージを含んだ傑作でもある。
刻々と迫る最期の時、大切な人と過ごす時間。「この瞬間のために生まれてきたのだ…」と口にし、自らの生を全うする姿に「メルエム」という一人の人間を見た。
衰弱していく王の様子、混沌とする意識のなか、疑いもなく王として生き、誰にも名前を呼ばれなかった彼の最後の望みが読者・視聴者の心に刺さる。「名前を呼んでくれないか…」大切な人に名前を呼ばれ、人として最後を迎えることができた彼の亡骸を涙無くして見る事はできなかった。
アニメ135話は特別回仕様のエンドロールへの流れが美しく、最期の時を目前にした2人の走馬灯のような絵とBGMにも目が腫れるほど泣かされた。
敵としての冷酷で威厳ある口調、最期の弱々しく消えゆく呼吸…最強の敵である「王」と「メルエム」という人物を見事に演じきった内山昂輝さんのキャスティングも素晴らしく、敵役の新境地を見た。