こよいさんの「ヒプノシスマイク曲ランキング」

Fling Posseというチームの魅力がそこはかとなく溢れる一曲

最初はレコードをかけた瞬間のような｢プツプツ｣という音からはじまり、明るくて、でもなんだかどこか寂しく切ない曲調です。この曲を例えるとすれば、『夕焼けが見えてきた頃、もうすぐ帰らなくてはならない時、または帰っている最中』が一番近いです。
白昼夢のような、あたたかくて優しくて、いつ終わってしまうかわからない、刹那的で幻のような時間が感じられます。
乱数・幻太郎・帝統でそれぞれのパートがありますが、それぞれの｢このように日々を過ごしたい、生きたい｣という願望や、チームへ抱いている感情が見え隠れしているフレーズがありキャラクターの魅力に触れることができます。
次に、聴いているこちらも楽しくなるような、すこし寂しくなるような歌声やかけ声も好きです。サビでは、全く声質の違う3人ですが、高音と低音に分かれてハモリをしています。声質が違う3人なのに、それがよく調和し混ざりあっています。何度も聴いているうちに、この全く性質の違う3人が混ざったからこそつくられた｢シブヤマーブルテクスチャ｣なんだと感じました。
他にも、この曲はよく聴くと、両耳で聴いているよりも片耳だけで聴いているほうが聴きやすい声・音などもあるため、左耳の声・音のみ聴いてみたり、右耳の声・音のみ聴いてみたりなども楽しめます。
ヒプマイの曲を順番に聴いていって、一番惹き込まれた曲です。素敵な曲なのでぜひ一度聴いてみてください。