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退廃的な世界の中で、それでも人間の尊さが胸を打つ。
この物語の骨子となる部分で、人間のパーツを機械が担うという一見は進化の中で、そうなっていく中で人間らしさや心の在処などが不明瞭になっていき、存在というものが不確かになっていくという問いがあるのだが、その難しい問いを投げかける中で人の尊厳というものを確かに映し出す事に成功している。それぞれのキャラが時折口にする文言が啓示めいていて神話のような荘厳な雰囲気も感じさせる。
この物語の骨子となる部分で、人間のパーツを機械が担うという一見は進化の中で、そうなっていく中で人間らしさや心の在処などが不明瞭になっていき、存在というものが不確かになっていくという問いがあるのだが、その難しい問いを投げかける中で人の尊厳というものを確かに映し出す事に成功している。それぞれのキャラが時折口にする文言が啓示めいていて神話のような荘厳な雰囲気も感じさせる。
衝撃的なラストでいつまでも忘れられない。
見せ物としての戦争。その中で子供達が戦争に駆り出されるというむごい設定だが、実際の戦闘シーンは省かれ淡々と戦場に赴くまでの戦闘員達の日常を描く。それがより悲劇というよりもいびつな喜劇を思わせる。最後まで謎めいたストーリーだが、ラストに向かって収束していく様は圧巻。