【人気投票 1〜18位】押井守監督のアニメ映画ランキング!みんながおすすめする作品は?










このお題は投票により総合ランキングが決定
みんなの投票で「押井守監督のアニメ映画人気ランキング」を決定!稀代のアニメーション監督として、日本はもちろん海外にもその名を馳せる押井守監督。唯一無二の演出力と発想力で、数々の名作を世に送り出してきました。独自の世界観と圧倒的表現力で、国内外問わずにインパクトを残した『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)や、カンヌ国際映画祭に出品された作品『イノセンス』(2004年)、ヴェネツィア国際映画祭で注目を集めた『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(2008年)など人気作が大集結!あなたがおすすめする、押井守監督の作品を教えてください!
最終更新日: 2025/11/15
ランキングの前に
このランキングの投票ルール
このランキングは「押井守が監督を務めたアニメ映画」に投票できます。劇場公開さえていない映像作品やテレビアニメは対象外です。
ランキングの順位について
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ランキング結果
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2位GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
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魂の行方、SF映画の金字塔
『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』は、SF、サイバーパンク、アクション、そして哲学的なヒューマンドラマを融合させた劇場アニメ映画です。情報ネットワークが高度に発達した近未来を舞台に、公安9課の全身義体サイボーグ捜査官・草薙素子が、電脳犯罪に立ち向かう姿を描きます。
高度に発達した情報化社会を背景に、全身義体となった人間が「自分とは何か、魂はどこに宿るのか」という根源的な問いと向き合います。相棒のバトー、生身に近いトグサといった公安9課のメンバーとの対比は、草薙素子の存在意義を多角的な視点から際立たせます。特に、光学迷彩で高層ビルから飛び降りる冒頭や、水没した都市を彷徨うシーンは、サイバーパンクな世界観と草薙素子の内面を鮮烈に表現しています。また、川井憲次の荘厳な「謡」シリーズは、この哲学的な問いを聴覚からも強く印象づけ、鑑賞者の心を揺さぶるでしょう。
哲学的なテーマや静的な描写が多いため、物語の進行がやや難解に感じられるという声もあります。しかし、本作はSFアニメーションの金字塔として、数多くの作品に多大な影響を与えており、今なお色褪せることのない普遍的な問いを私たちに投げかけ続けています。
▼こんな人におすすめ
・近未来の電脳社会を舞台にした、重厚なSF作品が好きな人
・人間とは何かを問う、哲学的なテーマの作品に触れたい人

運営からのコメント
一番の想い入れがある作品
元々、攻殻機動隊シリーズが好きなため原作をはじめテレビアニメシリーズも拝見し最終的に辿り着いた作品。
原作を軸に、人形遣い篇の物語であるが単品だけで拝見するには高難易度である。
原作を読んだ上での作品と言えるかもしれないが、キャラクターの性格が大いに違いがあり、そのためか空気感のノリが全く別物。原作が陽であれば映画は陰。
世界観とキャラクターたちの立ち位置を知る上では、読んでいた方が入り込みやすくなるので読むことをオススメします。
只、映像作品としてこの時代では恐ろしいほどの書き手の根性と技術が注ぎ込まれ、オープニングの主人公が生成さ[続きを読む]
退廃的な世界の中で、それでも人間の尊さが胸を打つ。
この物語の骨子となる部分で、人間のパーツを機械が担うという一見は進化の中で、そうなっていく中で人間らしさや心の在処などが不明瞭になっていき、存在というものが不確かになっていくという問いがあるのだが、その難しい問いを投げかける中で人の尊厳というものを確かに映し出す事に成功している。それぞれのキャラが時折口にする文言が啓示めいていて神話のような荘厳な雰囲気も感じさせる。
報告未来を予言
ネットワーク社会のサイバー攻撃やコンピューターを使った犯罪などと、それらを捜査する組織との対決という近未来を予言していたかのような描き方、ストーリーに感動しました。
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夢か現か。学園祭ループの深淵
劇場版アニメ『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、ハイパーテンションSFラブコメディでありながら、観る者を深い思考へと誘う作品です。物語は、学園祭を翌日に控えた友引高校で、諸星あたるやラムたちが、学園祭前日が延々と繰り返される異常事態に気づくところから展開します。
押井守の作家性が色濃く反映された本作は、「夢と現実」「虚構と物語」の境界線を深く描いています。終わりのない学園祭というループする日常の中で、登場人物たちは「この世界は現実なのか」という根源的な問いに直面します。友引町が巨大な亀の背に乗る光景は、非日常への変容と現実の曖昧さを強烈に視覚的に示されているのです。緻密な背景美術や実写映画的なレンズを用いた映像表現、そして精鋭アニメーターが腕を振るった躍動感あふれる作画が、この物語に独特の深みを与えています。
その哲学的で難解な展開は、原作のラブコメディを期待して観る方の中には、戸惑いを感じる人もいるかもしれません。押井守の作家性が強く表れており、好みが分かれる作品でもあります。しかし、本作は日本アニメ史に残る傑作として、後の「ループものSF」作品に大きな影響を与えました。観客に深く考察する楽しみを提供し、今もなお多くの観客を魅了し続けています。
▼こんな人におすすめ
・夢と現実が交錯する、考察しがいのあるSFが見たい人
・実写映画のような、独特の映像美を堪能したい人

運営からのコメント
テレビアニメのうる星やつらと一味違う不思議な雰囲気が好きです。
幼いころに視聴して、なんじゃこりゃ?と強烈な印象が残っている映画です。
テレビアニメではドタバタギャグの多いうる星やつらですが、かなり雰囲気が違います。哲学的な深く考えさせられるテーマを扱いつつラムちゃんの可愛さは健在です。見ていると何が現実なのか夢なのか分からなくなる不思議な忘れられない映画です。
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未来を予見したSFサスペンス
SFポリスアクション映画『機動警察パトレイバー 劇場版』は、1999年の東京を舞台に、作業用ロボット「レイバー」の暴走事件が多発しています。特車二課の泉野明巡査らが、その背後に潜む新型OS「HOS」と天才プログラマーの謎に迫る物語です。
本作の核は、高度な情報技術社会における「現実と虚構」の曖昧さ、そして技術発展の光と影というテーマです。レイバー暴走事件の裏には、新型OS「HOS」と天才プログラマー帆場暎一の仕掛けた罠が隠されていました。特車二課の篠原遊馬と小隊長の後藤喜一は、鋭い洞察力でその謎に迫ります。帆場が不敵な笑みを浮かべて投身自殺する冒頭シーンは、すべてが仕組まれていたかのような不穏さを醸し出し、作品全体のサスペンスフルなトーンを決定づけています。川井憲次の重厚な音楽と緻密な都市描写が、この先見的な物語に説得力を与えているのです。
ロボットアクションを期待する方には、人間ドラマやサスペンスに重きを置いた構成は、好みが分かれるかもしれません。ですが、公開から30年以上経っても「傑作」と評される先見性や、押井守監督ならではの緩急ある演出、コメディとシリアスの絶妙なバランスが、今なお普遍的な魅力を放っています。
▼こんな人におすすめ
・情報社会の闇を描く、本格的なSFサスペンスが見たい人
・重厚な世界観と、社会派ドラマを楽しみたい人

運営からのコメント
5位御先祖様万々歳!
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不条理SFの金字塔
押井守が原作・脚本・監督を務めた不条理SFアニメ『御先祖様万々歳!』。平凡な高校生・四方田犬丸の前に、未来から来たと名乗る孫娘・麿子が突如現れ、四方田家の平穏な日々は崩壊へと向かいます。
この物語の根底には、押井守が得意とする「論理的長ゼリフ」と「舞台演劇的な演出」が特徴です。一話を通して舞台がほとんど変わらず、固定された空間の中で饒舌な会話が繰り広げられ、視聴者はまるで舞台の観客のように物語に没入できるでしょう。家族間のコミュニケーション不全、そして現実と虚構の境界が曖昧になる中で自己の存在意義を問うといった奥深いテーマを提示しています。各話アバンタイトルの鳥類の生態描写も、人間関係の不確かさを象徴するユニークな魅力と言えます。
鑑賞後にすっきりとした納得感を得にくい結末や、麿子の正体が最後まで明かされない不条理さは、好みが分かれる要因となるでしょう。その「カルト性」を指摘する声も少なくありません。しかし、東浩紀に「不条理ドタバタアニメの最高峰」と評される通り、この特異な世界観と押井守ならではの奥深いテーマは、一度観ると強く記憶に残る作品と言えます。実験的な作画が「御先祖様ショック」として多くのアニメーターに影響を与えた、今なお語り継がれる名作です。
▼こんな人におすすめ
・不条理な世界観のSFアニメが好きな人
・舞台劇のような独特の会話劇を楽しみたい人

運営からのコメント
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電脳世界に問う魂の行方
SF、アクション、サイバーパンクを融合した傑作『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』。全身を人工の機械に置き換えた「完全義体」のサイボーグ、公安9課隊長の草薙素子が、高度に情報化された近未来を舞台に、コンピュータ犯罪に立ち向かいます。
本作の核心にあるのは「私とは何か」「人間とは何か」という哲学的問いです。全身義体の素子が海に潜り、自身の魂(ゴースト)と肉体(シェル)、そして広大なネットワークとの繋がりを通して自己認識を深めるシーンは、身体と精神の境界が曖昧な世界における存在意義を問いかけます。さらに、情報生命体「人形使い」との出会いは、生命の進化や情報社会での自己の再構築という、作品の最も深いテーマを視覚的に表現しています。川井憲次による民族音楽的な「謡」もまた、深遠な世界観を荘厳に彩る要素ともなっています。
『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』は、一部の3DCG表現に違和感を覚えるという声もあり、評価が分かれる点もあります。しかし、人間の存在意義という深遠なテーマと革新的な映像・音響表現は、今なお多くのクリエイターに影響を与え続ける、SFアニメの金字塔です。
▼こんな人におすすめ
・近未来の電脳世界を舞台にした、サイバーパンクSFアクションが見たい人
・人間の存在意義を問う、哲学的なテーマの作品が好きな人

運営からのコメント
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魂の行方と映像美の追求
暴走する少女型ガイノイドの事件を追う公安9課のサイボーグ刑事バトー。彼が「人間とは何か」という根源的な問いと向き合うSFサイバーパンク映画、それが『イノセンス』です。前作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編となる本作では、バトーが相棒のトグサと共に、事件の真相を追います。
前作で消息を絶った草薙素子への想いを引きずりながら、バトーが「私とは何か」という本質的な問いと向き合う過程が、本作の物語の根幹をなしています。身体を義体化したバトーが自己の存在意義を探る姿は、観客に重いテーマを投げかけます。特に印象的なのは、川井憲次による「傀儡謡」が響き渡るパレードのシーンです。壮麗な映像と、人間の存在意義を歌い上げるような音楽が一体となり、人間と人形の境界線という作品の核心的テーマを視覚的、聴覚的に強く印象づけます。Production I.Gが手掛けた2D作画と3DCGの融合も、独特の映像美を創出し、世界観をより豊かに彩っています。
難解なセリフ回しや哲学的引用の多さから、物語を分かりにくいと感じる観客もいるでしょう。しかし、映像美と川井憲次の音楽、人間存在の根本を問う奥深いテーマは高く評価され、多くの観客を惹きつけてやみません。
▼こんな人におすすめ
・人間存在の根源を問う、哲学的サイバーパンク作品が見たい人
・緻密な世界観と、独特の映像表現を楽しみたい人

運営からのコメント
生々しい近未来の表現が大好きです。
前作で主要人物であるはずの草薙素子が失踪しているのですが、不在のまま物語が進んでいきます。体を機械化できる近未来が舞台であるのに、冷たい雰囲気ではなくむしろ生々しい人間味を感じます。素子がいないことでかえって彼女の存在感を強く感じるところもとても好きです。
報告荒廃した感じの世界観が良い
主人公「バトー」の視点でストーリーが淡々と進んでいくのが、昨今のアニメではあまり見られない落ち着いた感じがして良いと思う。またバトーの登場人物の心理描写も素晴らしいと思う。
報告何回も見ないと分からないけどそこが面白い!
何回も見ないとわからないので賛否両論があるかもしれないが、わからないところにに面白さを感じる。前作の主人公ではなく相棒であるバトーを主人公にした点もセンスを押井監督のセンスを感じる。
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長回しが誘う哲学的な問い
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は、押井守監督が手掛けるSFドラマ映画です。戦闘機パイロットの函南優一がウリス基地に転属してくることから物語は始まります。人々が平和を実感するために「ショーとしての戦争」が行われている、虚構と隣り合わせの世界を描いています。
本作は、永遠に思春期の姿で生き続ける「キルドレ」たちが、終わりのないショーとしての戦争を繰り返す中で、生と死、そして自己の存在意義を探求する哲学的な物語です。司令官の草薙水素が函南に銃を向け、何も変わらない日常からの脱却を促すシーンは、彼らの絶望と変化への希求を象徴しています。押井守監督作品の特徴である「長回し」による静謐な映像は、台詞を抑え、登場人物の繊細な心情を際立たせます。3D-CGによるリアルな空中戦も加わり、視聴者の心に問いかける作品です。
物語のペースがゆっくりなため、哲学的で瞑想的なアプローチが従来の娯楽アニメを期待する層には合わないという意見もあります。しかし、押井守監督自身が「一番気に入っている」と語る本作は、示唆に富んだテーマと独創的な映像スタイルで、視聴者に考えるきっかけを与え、色褪せることのない魅力を放つ作品です。
▼こんな人におすすめ
・リアルな3DCGによる迫力ある空戦描写を楽しみたい人
・静かで美しい画面で描かれる、哲学的なドラマが見たい人

運営からのコメント
衝撃的なラストでいつまでも忘れられない。
見せ物としての戦争。その中で子供達が戦争に駆り出されるというむごい設定だが、実際の戦闘シーンは省かれ淡々と戦場に赴くまでの戦闘員達の日常を描く。それがより悲劇というよりもいびつな喜劇を思わせる。最後まで謎めいたストーリーだが、ラストに向かって収束していく様は圧巻。
報告戦闘機と少年
キルドレという存在が、戦争を否定しつつ戦闘機と少年という普通では相容れないものを共演させている。
越えられない矛盾した理に挑戦し、変化を作ろうという、前向きな気持ちになれる作品。
9位うる星やつら

引用元: Amazon
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好きなうる星やつら主題歌は?

うる星やつらの好きなキャラは?
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押井守監督、作家性の原点
凶運の高校生・諸星あたるが、地球の命運を賭けた鬼族との鬼ごっこで、ひょんなことから鬼族の宇宙人ラムを許嫁にしてしまい、波乱に満ちた日常が幕を開けます。これがSF恋愛ギャグコメディ『うる星やつら』です。
押井守がチーフディレクターを務めた初期のテレビシリーズは、後の映画作品に繋がる作家性の原点です。テレビシリーズ第101話のようなエピソードでは、原作の枠を超えたシュールで抽象的な演出が際立ち、単なるドタバタギャグには留まりません。光の表現や独特のカメラワークが、異文化間の「愛」や「関係性」というテーマを深く掘り下げています。
本作は、斬新な内容とポップな魅力でラブコメブームを巻き起こしました。押井守による哲学的・実験的な作風は、当時の視聴者からは困惑の声も聞かれましたが、その革新性は後のアニメ表現に影響を与えました。今なお語り継がれる重要な作品です。
▼こんな人におすすめ
・宇宙人とのドタバタな日常を描く、SFラブコメディが見たい人
・アニメ表現の可能性を広げた、革新的な演出を楽しみたい人

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深遠なる問いを秘めた映像詩
水没した廃墟の街で、少女が「天使のたまご」を抱き、ガラス瓶を集めて暮らしています。そこに巨大な十字架を担いだ少年が現れ、夢で見た“鳥”を探し求めて少女と出会う物語。これが、SFファンタジー映画『天使のたまご』です。
本作の核となるのは、天野喜孝のアートディレクションと小林七郎の背景美術が織りなす、モノトーンに近い退廃的なゴシック美です。緻密な作画、特に少女の髪の毛の表現からは高度なアニメーション技術が光ります。物語の核は、少女が抱く「天使のたまご」と、それを壊す少年との対峙です。純粋な希望の象徴であった卵が砕かれる瞬間は、少女の幻想が打ち砕かれ、現実と向き合う変容の過程を象徴的に描いています。菅野由弘による静謐な音楽が、この神秘的な世界観を豊かに彩ります。
セリフが少なく、視覚的なイメージと象徴で進む物語は、解釈が難解なため、鑑賞者を選ぶかもしれません。しかし、その抽象性こそが、鑑賞者に深い思考の機会を与える本作の本質です。芸術性の高さは世界的に再評価され、今なお多くのクリエイターやファンに影響を与え続けています。
▼こんな人におすすめ
・退廃的で幻想的な世界観に浸りたい人
・象徴的な表現から、物語を深く考察したい人

運営からのコメント
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幻の劇場版で紡ぐ成長物語
『劇場版 ニルスのふしぎな旅』は、ファンタジー冒険アニメーションです。いたずら好きの少年ニルスが妖精の魔法で体を小さくされ、動物の言葉を理解できるようになります。ガチョウのモルテンやハムスターのキャロットと共に、渡り鳥の群れに加わり故郷を目指す旅に出るところから物語は始まります。
小さくなったニルスが動物の言葉を理解し、ガンの群れと共に旅を続ける中で、いたずら好きだった自分勝手な少年から、自然や動物との共生を学び、仲間との友情や協調性、責任感を育んでいきます。この人間的な成長の過程こそが、本作の大きな魅力です。広大なスウェーデンの美しい自然やそこに生きる動物たちの生態は、美術監督の中村光毅やキャラクターデザインの岡田敏靖らベテランスタッフによって細やかに描かれています。また、幻想的な音楽がニルスの成長物語を視覚的にも情感豊かに彩るものです。
押井守監督の作風を強く期待する視聴者にとっては、他の作品と異なる印象を受けるかもしれません。本作は1983年製作ながら長らく「幻の作品」とされていましたが、2015年の初上映で改めて評価されました。押井自身が「演出家として育てられた重要な作品」と語る本作は、子供から大人まで楽しめる普遍的なテーマと美しい映像、音楽が融合した作品として、今もなお多くの人々に感動を与えています。
▼こんな人におすすめ
・動物との交流を通じて成長するファンタジー冒険が見たい人
・美しい映像と音楽で描かれる、心温まる成長物語を楽しみたい人

運営からのコメント
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影踏みが招く愛の争奪戦ドタバタ劇
凶運の高校生・諸星あたるが、地球の命運を賭けた鬼族との鬼ごっこで、ひょんなことから鬼族の宇宙人ラムを許嫁にしてしまい、波乱に満ちた日常が幕を開けます。これがSF恋愛ギャグコメディ『うる星やつら オンリー・ユー』です。
この物語の中心にあるのは、稀代の女好き・諸星あたるを巡るラムとエルの壮大な「愛の争奪戦」です。幼少期のささいな約束が、宇宙規模のドタバタ劇へと発展し、友引町の面々を巻き込んでいきます。テレビシリーズのキャラクターがスクリーン狭しと総登場し、オールスター映画のような賑やかさが特徴です。物語のクライマックスでは、あたるを巡る壮大な愛の争奪戦が最高潮に達し、ラムがあたるを追いかけるラブロマンスな展開がファンを大いに沸かせました。また、ラムの艦隊があたるを守る中で、あたるの不埒な発言が無線でダダ漏れになるシーンは、本作らしい笑いを誘います。
原作のドタバタコメディに徹した作風は、後の作品と比べると評価が分かれる点です。しかし、原作者の高橋留美子からは絶賛され、ファンにとっては「お祭り映画」として、今もなお親しまれている作品です。
▼こんな人におすすめ
・賑やかなドタバタラブコメディが見たい人
・複数のヒロインが主人公を巡って争う、愛のバトルを楽しみたい人

運営からのコメント
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ぶっとんだ押井監督流コメディ
押井守総監督が手掛けた青春献血ドタバタ群像劇『ぶらどらぶ』。主人公は重度の献血マニアである女子高生・絆播貢で、彼女が献血車で美少女吸血鬼マイと出会い、意識を失ったマイを自宅に連れ帰り同居することから、この学園コメディは幕を開けます。
本作は、献血に異常な執着を見せる貢と、血に飢えながらも人間を襲うことを嫌う吸血鬼マイという、対照的な二人の特異な関係性から物語を展開します。押井監督が「血」というキーワードで語る「人と人の繋がり」は、献血マニアの生徒たちが集う「献血部」でのマイとの交流を通して、異質な存在との共生を軽やかに描いています。実写背景を取り入れた映像、漫画のコマ割りを用いた演出、そして往年の作品を思わせるハイテンションなスラップスティックコメディは、作品全体の不条理で賑やかな雰囲気を際立たせます。
その一方で、ギャグのノリが古臭い、脚本の質が低いといった批判的な意見もあり、視聴者の好みが分かれるでしょう。しかし、シリアスな作品で知られる押井監督が既存の価値観に囚われず放った本作は、その意外性と独創性で「劇薬」と評されるほどエッジの効いた作品として、新たな一面を見せています。
▼こんな人におすすめ
・シリアスな作風で知られる監督の、意外なコメディが見たい人
・吸血鬼の少女と人間の交流を描く、ドタバタ学園コメディが好きな人

運営からのコメント
14位人狼 JIN-ROH
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人間と獣性の狭間を問う重厚なドラマ
『人狼 JIN-ROH』は、架空の戦後日本を舞台にしたポリティカル・フィクションのハードドラマです。反政府勢力「セクト」と戦う治安警察組織「首都警」の特殊部隊に所属する伏一貴は、セクトの運び屋である少女「赤ずきん」の自爆を阻止できなかったことをきっかけに、物語が始まります。
本作は、人間性と獣性の対立という核心的なテーマを、寓話『赤ずきん』になぞらえ問いかけています。セクトの少女の影に囚われる主人公・伏一貴と、彼に近づく雨宮圭。二人の関係性は、「狼と赤ずきん」という捕食者と被捕食者の構図を物語に持ち込み、体制と個人の間で揺れ動く悲劇性を際立たせます。また、Production I.Gによる緻密な作画は、特機隊の重厚なプロテクトギアの質感や銃器のディテールを細部まで描き出し、登場人物のわずかな仕草からも感情を読み取らせる演出が施されています。これにより、静かな画面の奥に秘められた葛藤が力強く表現されるのです。
その重厚なテーマ性や抑制された感情描写は、視聴者によっては「重い」と感じるかもしれません。また、リアルな人物画を「マネキン」のようだと評する意見や、残虐描写を含むため好みが分かれることもあります。しかし、緻密な作画と奥深い物語が織りなす独特の世界観は、国内外で高く評価され、傑作として今なお多くのファンを魅了し続けています。
▼こんな人におすすめ
・シリアスで骨太なサスペンスが見たい人
・静かな画面の奥に葛藤を描く緻密な演出が好きな人

運営からのコメント
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不条理な家族崩壊劇を演劇的に描く
平凡な高校生・四方田犬丸の前に、未来から来たという孫娘・麿子が突如現れ、四方田家の平穏な日々が崩壊へと向かう不条理SFコメディ、それが押井守監督が手がけた**『御先祖様万々歳!』**です。
この物語は、押井監督ならではの視点で「家族」という普遍的なテーマを解体し、再構築する試みです。未来から現れた麿子をきっかけに、四方田家が崩壊と再生を繰り返す様は、血縁や人間関係の矛盾を浮き彫りにしています。また、舞台演劇のような固定カメラワークや、登場人物がカメラ目線で饒舌に語りかける演出は、観客に直接語りかけるような独特の没入感を生むでしょう。さらに、奇抜なタイムパトロールを自称する室戸文明の存在が、不条理な物語に拍車をかけています。
実験的な演出や奇抜なストーリーから、「好き嫌いが分かれる作品」と評されることもあります。元となったOVA版のファンからは、劇場版への再編集に対し、不満の声も聞かれました。しかし、押井監督が追求した家族の虚構性、そして舞台劇とアニメを融合させた独自の表現は、今なお多くの観客に強烈なインパクトを与え、カルト的な人気を博しています。
▼こんな人におすすめ
・家族のコミュニケーション不全を描く群像劇が見たい人
・舞台演劇のような、実験的な映像表現を楽しみたい人

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押井守が『五輪書』で解く剣豪の真実
『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』は、一般的な武蔵像とは一線を画し、宮本武蔵自身が記した『五輪書』をひも解くことで、剣豪の真実の姿に迫る歴史アニメドキュメンタリーです。単なる剣聖としてだけでなく、精神の修養者としての武蔵を描いている点が特徴的です。
本作では、原案・脚本を務めた押井守の「武蔵は万能の人であった」という独自の解釈に基づき、『五輪書』からその実像を浮かび上がらせます。浪曲師による語り、そして3Dアニメーションによる分析と2Dアニメーションによる迫力ある剣戟シーンの対比は、歴史アニメドキュメンタリーというジャンルを独自の手法で表現しています。さらに、川井憲次による音楽や中澤一登によるキャラクターデザインなど、名だたるクリエイターが集結し、この異色の武蔵像を見事に描き出します。
従来の武蔵像を覆すアプローチや、独特の「押井節」と混合メディアによる表現は、視聴者を選ぶかもしれません。しかし、宮本武蔵自身が記した『五輪書』を新解釈し、単なる剣聖ではない実像に迫る試みは、武蔵通をも唸らせるほどの新しい視点を与えてくれるでしょう。
▼こんな人におすすめ
・歴史上の人物を新たな視点で描く作品が見たい人
・多様なアニメーション表現の融合を楽しみたい人

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世界初OVA 押井守が描く自由への反乱
『ダロス』は、1983年に世界初のオリジナルビデオアニメ(OVA)として発表されたSFドラマです。21世紀末の月面を舞台に、地球連邦政府の圧政に苦しむ月面開拓民たちが自由を求める戦いを描いています。物語は、機械いじりが好きな若者シュン・ノノムラが、レジスタンス運動に巻き込まれていくところから始まります。
本作の核にあるのは、地球への忠誠を重んじる第一世代、武力抵抗を選ぶ第三世代、そしてその間で揺れ動く主人公シュンの、世代ごとの異なる価値観の対立です。押井守が特に演出を手がけた戦闘シーンでは、月面の低重力下で薬莢が高く舞い上がるリアルな描写や、悪役アレックス・ライガーが徹底した管理のために愛犬をサイボーグ化する苛烈さが、作品世界に奥行きを与えています。また、スタジオぴえろが手掛ける群衆シーンでは、一人ひとりが個性的に描かれ、劇場アニメさながらの動きで物語をより魅力的に演出します。
共同監督体制ゆえにストーリーごとのテイストに若干の歪さがある、あるいは主人公の存在感が希薄という意見もあります。しかし、アニメ史に名を刻む「世界初のOVA」であり、押井守の原点ともいえる本作は、その資料的価値と、後の作品とは異なる親しみやすい作風が、多くのファンに語り継がれる理由となっています。
▼こんな人におすすめ
・圧政に抗い、自由を求めるSFドラマが見たい人
・OVA黎明期の、どこか懐かしいSFアニメを楽しみたい人

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現実と虚構が交錯する迷宮
首都上空で航空機が次々と消失する異常事態が発生した夏の東京。この不可解な事件の調査に乗り出した私立探偵の男は、地図に載っていない奇妙な廃屋アパートに住む、謎めいた父娘の監視を始めます。これがSFファンタジー短編『トワイライトQ 迷宮物件 FILE538』です。
調査対象の男が「未来の自分」かもしれないという不安がよぎる中、少女が航空機を「おさかな」と呼ぶ言葉が現実を侵食し始めます。実際に飛行機が巨大な錦鯉へと変貌し、東京の空を優雅に泳ぐ幻想的なシーンは、視聴者の常識を根底から揺さぶるでしょう。この不穏な空気を決定づけるのが、小倉宏昌が実写写真を加工して作り上げた、湿度を感じさせるリアルで怪しい背景美術です。川井憲次の広がりある音楽と相まって、物語に圧倒的な奥行きと不気味なリアリティを与えています。
劇中の大半を占める探偵の独白と、動きの少ない長回しのカットは、一見すると難解に映るかもしれません。しかし、それは現実喪失の感覚や、押井守監督作品特有の過剰な語りが凝縮された濃密な映像体験でもあります。デヴィッド・リンチ作品にも通じる、悪夢と現実が混ざり合ったような摩訶不思議な世界観は、見る者を深い迷宮へと誘い込みます。
▼こんな人におすすめ
・現実と虚構が交錯する、哲学的SFが見たい人
・不穏で幻想的な、独特の映像表現を楽しみたい人

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21位
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SFアニメ映画の枠を超え、政治スリラーの側面も持つ『機動警察パトレイバー2 the Movie』。特車二課の後藤喜一と南雲しのぶを中心に、謎のミサイル攻撃事件をきっかけに東京が「架空の戦争」へと陥っていく様を描いています。
本作は、戦後日本の平和の欺瞞という重いテーマを、「仮想の戦争」を通じて鋭く問いかける作品です。飄々とした後藤喜一と真面目な南雲しのぶは、元陸上自衛官・柘植行人の仕掛ける事件を追う中で、東京が心理的な戦争状態に陥っていく過程が描かれています。横浜ベイブリッジ爆破に始まり、自衛隊の戦車が都心を行き交う光景は、平和な日常がいかに脆いかを視覚的に突きつけます。そして、かつて師と仰ぎ心を通わせた柘植を南雲が逮捕する終盤では、個人の感情と国家の正義の溝を静かに描いています。川井憲次の荘厳な音楽と、実写さながらの緻密な映像表現が、作品の哲学的世界観を一層印象付けています。
ロボットアクションを期待するファンからは、展開が難解で出番が少ないという声もあり、好みが分かれる作品です。しかし、戦後日本の平和の欺瞞を鋭く描いたテーマ性と、実写さながらの緻密な映像美は、アニメというジャンルを超えた傑作として、多くの人の心に問いかけ続けます。
▼こんな人におすすめ
・現代社会のテーマを深く考察する、政治スリラーが見たい人
・実写のようなリアルな映像表現で、重厚な世界観に浸りたい人
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