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2位あかんべえ
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引用元: Amazon
ここに亡者がいるんです。見えないかもしれないけれど確かにいるんです。怖くて、面白くて、可愛くて…涙が込み上げてしまう感動のクライマックス!最高の時代サスペンス・ファンタジー。
幽霊達がイキイキしている!
死にかけてから幽霊が見えるようになった女の子が、住んでいる曰く付き物件に現れる幽霊達と心を通わせ、成仏できない原因を探していくという、一見ベタなストーリーですが、現れる幽霊達が抜群の美男美女だったり、生きている人の病も治す凄腕按摩だったりと、実に個性的です。彼らが死んだ理由を探るうち、自分の家族や知人にまつわる、ほの暗い過去までわかってくる、ちょっとほろ苦い展開ですが、最後はやっぱり大団円。このまとまり方が大好きです。
みんな悩んで生きている!
同心・井筒平四郎シリーズの二作目(たぶん)ですが、登場人物達がやっとこなれてきた感じで、いい味出してます。剣術はダメ、押し出しも悪い井筒さんが、何故か飄々として人に好かれているのが面白い。超美形の甥っ子・弓之介も負けてはいませんが、やっぱり子供らしく後ろに控えているのが可愛らしいです。
オバケがこんなに可愛いなんて…。
三島屋百物語シリーズの一編ですが、とにかく「くろすけ」が可愛らしいです。真っ黒でぶよぶよしていて、言葉は何も話せないのに、人に優しく、だけど人と一緒に暮らすことはできない。そんな妖怪特有の悲しさと、老夫婦との交流に涙しました。
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どんな顔でも大団円!
宮部と言えば時代物、それも短編!と思っていますが、けっこう暗い話も多く、やりきれない結末も意外とあります。でも、この話は万事オッケーとしか言いようがありません。不器量で結婚を諦めた女が玉の輿に乗る、という王道ではありますが、理由が「器量が気に入られたから」というあたりからおかしな案配になっていく。だけど、誰かに騙されているわけじゃない。夫も家族も本当に大事にしてくれているけど、なんか変…?という疑問が湧き、その答えがわかった時、さて自分はどうするか。その後自分はどうなるのか…。自分の容貌に悩む人達と、その結末がとてもシビアで、そしてほっこりする作品です。