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答えの存在しない問いを考える。
本書は裁判の常識に疑問を投げかける。
裁判と呼ばれる社会制度が担う本当の機能は何なのか
裁かれるのも人ならば裁くのも人だ。
この当たり前の事実を追求することで、神ならぬ人間が行う裁きとはなんなのかを追う。
3位寝ながら学べる構造主義
引用元: Amazon
『寝ながら学べる構造主義』(ねながらまなべるこうぞうしゅぎ)は、内田樹が著した構造主義の解説書。
著者の良さが分かる素晴らしい一冊。
”分かりやすく伝える”ここにより誰にでも読めるかもしれないが、
誰にでも書ける訳ではない。
構造主義が生まれるための土壌はどうやってできたのかということを踏まえて、構造主義の父と呼ばれるソシュール、それに続くフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンの考えの概要が書かれている。
構造主義はサルトルの実存主義や自我中心主義を痛烈に批判した。自身が主体的に決めたと思っている価値観や感じ方はつねに外的条件に縛られていて、基本的なところではその条件に決定されているというのが構造主義の主張である。
演劇はちょっとと無意識のレベルで遠ざけていた凡庸を恥じる。
サラリーマンこそ読んでみて感じるものがあると思う。
世界観を如何に他者とリアルに共有できるか、知覚を刺激できるか。
「コンテクストの擦り合わせ」というキーワードを根本においた話はみものである。
分野違いの7人の専門家の学びとは
中高生に向けた本ではあろうが学ぶということに年齢は関係ない。
様々な分野の一線で活躍する著者の取り組むテーマをわかりやすく説明して、
現代社会の問題とそのテーマをつなげている。
学ぶとは受験勉強のためではなくてもっと情熱を捧げる何某に気づいて欲しいと言った一冊。
今まで読んでいなかったのを悔いる一冊。
新書でありながら40年近くの年月を経て尚この面白さ。
議論や会話の中から生まれる強弁、詭弁を見破っていくスタンスや
言葉あそびがとても面白い。