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1位ぼくらの七日間戦争(小説)
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引用元: Amazon
1学期の終業式の日のことである。東京下町の中学校の菊地英治ら1年2組の男子生徒達が突如行方不明となる。親たちは懸命に英治らを探すが全く見つからない。実は英治らは、荒川河川敷の廃工場に立てこもって、外にいる橋口純子ら女子生徒と、FM発信機で外にFMラジオを送信する係の谷本聡と協力し、廃工場を日本大学全学共闘会議をまねた「解放区」とし、校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対し、反旗を翻していたのだ。だが、1年2組の男子生徒の柿沼直樹は、それに参加する前に誘拐されてしまった。英治たちは廃工場で出会った老人・瀬川卓蔵と共に彼を救出しに奮闘すると同時に、突入してきた教師に様々な仕掛けで対抗する…。
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大人になっても読みたくなる
中学生のときにあった、朝の読書タイム用の本として読んだ本。そのときまで活字にまったく触れてこなかった私でしたが、とても読みやすくて小説を読む楽しさを教えてもらった作品です。僕らの七日間戦争は、東京下町の夏休みが舞台。中学生たちが廃工場に立てこもり、解放区として大人たちと戦うというあらすじです。出版されたのが1985年のため、大人が子供よりも優位に立つという当時ならではの図が描かれています。私はバリバリのゆとり世代なので、当時のようなことはあまり経験していないのですが、それでも大人に反発したいという気持ちは現れることもありましたし、自分と同じ子供が大人に立ち向かうという設定はわくわくしました。そしていざ、解放区に立てこもる子供たちVS引きづり出そうとする大人たちとの戦いが始まると、とにかく痛快な展開が続きます。子供たちの知恵を振り絞ったいたずらや、サポートする女子たちと男子生徒たちとの連係プレー、それに振り回される大人たち。とにかく自由で友情や勇気に満ち溢れていてスカッとしますし、今は成人しているのですが、読むたびに私も中学生側として参戦したくなります。少し昔の作品のため、言い回しや言葉遣いが古いことや、大人が上で子供が下という構図が気になるという人もいますが、それでも現代の子供にもおすすめしたい一冊です。もちろん子供だけじゃなくて、ライトな本が読みたい人や思春期に親や教師へ反発したいという気持ちになったことがある人にもおすすめです。