1分でわかる「宗田理」
長年愛される”ぼくらのシリーズ”を手掛ける「宗田理」
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ぼくらの七日間戦争(小説)
(引用元: Amazon)
1928年に東京で生まれ、愛知県で育った「宗田理」。大学で実習創作として書いたシナリオ『雲の果て』が、文芸雑誌「江古田文学」に掲載され、その後映画の脚色の下書きを手がけるようになりました。その後の1970年代後半、カズノコの高騰理由を調べた際に知った水産業界の裏の実態をテーマに書いた『未知海域』は、情報小説として高い評価を得て、1979年に直木賞にノミネート。これをきっかけに小説家として活動するようになりました。1985年に出版した小説『ぼくらの七日間戦争』は大ヒットを記録し、この作品の続編となる『ぼくらの天使ゲーム』の人気も留まることを知らず、これらの作品は”ぼくらのシリーズ”とシリーズ化されました。このシリーズを筆頭に、子どもから高い人気を誇る書籍を多く出版しいます。
「ぼくらのシリーズ」に登場する”中川冴子”は実在する人物がモデル!
若い世代を中心に人気を集める宗田理。『13歳の黙示録』(2000年)や『ほたるの星』(2004年)など、数々の人気作品を生み出しており、なかでもぼくらのシリーズは小中学生を中心に高い人気を誇っています。このシリーズに登場する白血病の女性「中川冴子」は実在する人物がモデルになっているそう。白血病を患い、入退院を繰り返す女の子から宗田理のもとに手紙が届いたことを機に、中川冴子が誕生しました。
代表作ですよね!
「ぼくらの七日間戦争」と言えば宗田理さんの代表作だと思いますし、ぼくらシリーズの記念すべき1作目になります。1985年という、携帯電話もスマホもない時代に誕生した名作ですよね。にもかかわらず令和になっても小学生から人気というから本当にすごいと思います。大人に最大限反発する子供たちの行動力、純粋さに感心すると同時に、数年前に読み返したときには大人になるとあとあとのことを考えてしまってこの小説に出てくる子供のような行動などとることができないだろうなって、大人ってなんなんだろうなって思ってしまいました。
登場人物の会話が多めでストーリーが進行していくためテンポよく読めるように感じます。
1988年の公開で少々古臭いかもしれませんが、宮沢りえさん主演で映画化もされています。2019年にはアニメで映画が公開しているのでそちらを見てもよいかなと思いますね。[続きを読む]
小さなことからコツコツとさん
1位(100点)の評価
きっと中学生の誰もが憧れるであろう「解放区」!
この小説は、とあるクラスの中学生たちが「解放区」というアジトを作り、教師や親たちに反旗を翻すといったものです。
これを初めて読んだのは中学生の時なので、登場人物たちが思っている「教師や親などの大人は自分勝手で煩わしい」という気持ちをよく理解することができました。
きっと、思春期であろう中学生にとっては、共感できることがたくさんこの小説には詰まっているので、すらすら読み進められると思います。
是非オススメしたい作品です。
リッケンバッカーさん
1位(100点)の評価
大人になっても読みたくなる
中学生のときにあった、朝の読書タイム用の本として読んだ本。そのときまで活字にまったく触れてこなかった私でしたが、とても読みやすくて小説を読む楽しさを教えてもらった作品です。僕らの七日間戦争は、東京下町の夏休みが舞台。中学生たちが廃工場に立てこもり、解放区として大人たちと戦うというあらすじです。出版されたのが1985年のため、大人が子供よりも優位に立つという当時ならではの図が描かれています。私はバリバリのゆとり世代なので、当時のようなことはあまり経験していないのですが、それでも大人に反発したいという気持ちは現れることもありましたし、自分と同じ子供が大人に立ち向かうという設定はわくわくしました。そしていざ、解放区に立てこもる子供たちVS引きづり出そうとする大人たちとの戦いが始まると、とにかく痛快な展開が続きます。子供たちの知恵を振り絞ったいたずらや、サポートする女子たちと男子生徒たちとの連係プレー、それに振り回される大人たち。とにかく自由で友情や勇気に満ち溢れていてスカッとしますし、今は成人しているのですが、読むたびに私も中学生側として参戦したくなります。少し昔の作品のため、言い回しや言葉遣いが古いことや、大人が上で子供が下という構図が気になるという人もいますが、それでも現代の子供にもおすすめしたい一冊です。もちろん子供だけじゃなくて、ライトな本が読みたい人や思春期に親や教師へ反発したいという気持ちになったことがある人にもおすすめです。[続きを読む]
軽トラック積み放題さん
1位(100点)の評価