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2位仮面の告白(小説)
引用元: Amazon
『仮面の告白』(かめんのこくはく)は、三島由紀夫の2作目の長編小説。三島の初の書き下ろし小説である。1949年(昭和24年)7月5日に書き下ろしとして河出書房より刊行された。 当時、同性愛というテーマを赤裸々に綴ったことは大きな話題を呼び、この作品により三島は一躍、24歳で著名作家となった。日本文学史上でも、その異質性においても画期的な作品だとされている。
若き才気
三島由紀夫の文章が美しいことはよく言われることですが、中でもこの作品の文章の特異さは桁違いです。特にこの小説は彼が若い頃に書かれたとは思えないほど文章がエロティックで甘美的で、才気を匂わせる作品だと思います。
5位豊饒の海 第四巻 天人五衰
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執筆期間は1970年(昭和45年)5月から同年11月まで。三島は最終巻の取材のため、1970年(昭和45年)5月に清水港、駿河湾を訪れ、5月末頃に題名を〈天人五衰〉に決めた。
最後の小説
豊饒の海は他巻も素晴らしいですが、特に最後の小説である本小説は、三島文学のグランドフィナーレを担っていますが、この小説の調子はとても静的で、劇的な死を遂げた本人との最期と好対照を成しています。
比類なき傑作
三島由紀夫の作品を読んだのはこの「金閣寺」でした。難解で複雑な文章に苦戦し、一行を読んではすぐに眠くなり、結局読み終わるのに半年もかかってしまいました。そんな読み方では普通は物語の筋など覚えておらず、理解できないはずなのですが、最後の一文を読んだ瞬間、私の中に何か大きな変化が起きたのを感じました。いつの間にか涙を流し、過去の自分から脱皮した気がしたのです。それからは何十回も読み直し、その文章の壮麗さや心理描写の巧みさや哲学的な談義の面白さなどに感嘆しました。ただ、最も感銘したのは、主人公が金閣寺を焼くことで、自分を束縛していた未来や過去を破壊し、精神を自由に解き放ち、新たな自分に成長するというラストのシーンが、初めて読み終わったときの私と重なっていたことです。全人類に向けて三島由紀夫が示した進化と革命の書。