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1位地球礁
引用元: Amazon
著者 | R・A・ラファティ |
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ジャンル | SF小説 |
出版社 | 河出書房新社 |
発売日 | 2016年4月6日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464251/ |
2位ハルモニア
引用元: Amazon
著者 | 篠田節子 |
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ジャンル | SF小説 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2001年2月9日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | https://www.shinchosha.co.jp/ebook/E014651/ |
希代のストーリーテラー、篠田節子による傑作SF
脳障害による自閉状態(通常の情緒がなく他人とコミュニケーションをしない)を補うようかのように短期間のうちに桁外れの音楽の才を発揮する由希と、彼女を指導する立場だが技量的には抜かれつつある東野(彼は超一流の音楽を見極めることはできるが自分はそこに到達しないとわかっている)。
異様な師弟関係を軸に、芸術の本質と価値をめぐって登場人物たちが葛藤する。物語を大きく動かすのは、由希が音楽的才能と背中合わせに発現する不思議な力だ(他人の精神へ干渉してダメージを及ぼす)。「音楽の至高点」が主題の芸術小説にして、異色の超能力SF。
3位天の声
引用元: Amazon
著者 | スタニスワフ・レム |
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ジャンル | SF小説 |
出版社 | 国書刊行会 |
発売日 | 2005年9月1日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336045034/ |
破格な小説、しかし小説のかたちでしか伝え得ない哲理
スタニスワフ・レムと言えば『ソラリス』をあげるのが順当なところだけど(ぼくも『ソラリス』がSF史に残る傑作であることは異論がない)、ここではレムの思想が端的にうかがえる『天の声』をあげたい。
小熊座の方向からくる規則性のあるニュートリノ放射は、もしかすると地球外知性の通信かもしれない。人類の叡智を結集しての解読プロジェクトがはじまるが、どの仮説も決め手にはならない。
科学哲学的アプローチ、SF批判、安直な物語性の放棄、不可知論の検討、そうした物語としてあまりに破格な展開を経て、天才数学者ホーガス(作者レムの分身と言ってよい)がたどりついた地点は……。
最高のSF作家にして賢者R・A・ラファティの代表作
自由闊達な神話、謎めいた寓話、天の邪鬼なロジック、常識の底を抜く洞察、土着的にしてメタフィジカルな世界観。一篇でも読んだら忘れられない。SFというジャンルにおさまらず、世界文学と言いならわすこともためらわれる、ユニークな語り手がR・A・ラファティだ。
どの作品を選んでもいいのだけど、ここでは本人が「いちばん先に完成させた長篇」と言う、代表作『地球礁』をあげておこう。異星人プーカ人の子どもたちが、地球人を皆殺しにして、世界を良くしようと計画する物語だ。