天の声の詳細情報
著者 | スタニスワフ・レム |
---|---|
ジャンル | SF小説 |
出版社 | 国書刊行会 |
発売日 | 2005年9月1日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336045034/ |
参考価格 | 5,894円(税込) |
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感想・レビュー
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SF小説ランキングでの感想・レビュー
著者 | スタニスワフ・レム |
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ジャンル | SF小説 |
出版社 | 国書刊行会 |
発売日 | 2005年9月1日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336045034/ |
参考価格 | 5,894円(税込) |
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破格な小説、しかし小説のかたちでしか伝え得ない哲理
スタニスワフ・レムと言えば『ソラリス』をあげるのが順当なところだけど(ぼくも『ソラリス』がSF史に残る傑作であることは異論がない)、ここではレムの思想が端的にうかがえる『天の声』をあげたい。
小熊座の方向からくる規則性のあるニュートリノ放射は、もしかすると地球外知性の通信かもしれない。人類の叡智を結集しての解読プロジェクトがはじまるが、どの仮説も決め手にはならない。
科学哲学的アプローチ、SF批判、安直な物語性の放棄、不可知論の検討、そうした物語としてあまりに破格な展開を経て、天才数学者ホーガス(作者レムの分身と言ってよい)がたどりついた地点は……。
SF研究家・文藝評論家
牧 眞司さん (男性)
3位(70点)の評価