幻想のFさんの「柄本時生出演ドラマランキング」

悲愴感たっぷりに、オタク芸人をリアルに好演！

柄本時生は、全くモテない貧乏なピン芸人で「佐藤」を全身を使って悲劇的に表現、柄本自身が本当に知っているのか謎だが、とてもマニアックな「怪獣ネタ」を本当のオタクのように演じる様子は、どうしようもなく「痛く」、見ていると辛くさえなるのだが、それでもそれをやり切る様子は「爽快感」すら感じた。
松井玲奈演じるミステリアスな理沙との関係性と距離感も重要な要素で、全くあり得ないわけでなく、妙にリアルで毎回ハラハラさせられた。
一時のつらい経験を乗り越え、一人の芸人として成長していく過程はどこか頼もしく、形は違えどその姿に視聴者も、自ら経験した「当時は辛かった苦い思い出」を、ふと懐かしく思い起こしたのではないだろうか？