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ものくろマスクさんの「ホワイトニング歯磨き粉ランキング」

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更新日: 2021/01/08
ものくろマスク

歯科医師・YouTuber

ものくろマスク

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まえがき

残念ながら、歯そのものを白くする「ホワイトニング」は、歯磨き粉で行うことはできません。しかし、歯の表面の「ステイン」や「着色」を除去して、本来の歯の色に「戻す」ことは可能です。
本ランキングは、「歯の表面のステインや着色の除去」に有効な歯磨き粉を「ホワイトニング歯磨き粉」と定義しています。歯そのものを白くする「ホワイトニング」を希望される方は、歯科医院で過酸化水素を用いた施術が必要であることにご注意ください。

ランキング結果

信頼と実績!多くの歯科関係者から支持される定番の美白歯磨き粉

この歯磨き粉は歯科関係者であれば誰もが知っているGCの商品です。GCは、歯ブラシ・歯磨き粉などの口腔ケア商品はもちろん、歯科治療に使用する材料やユニット(歯科治療の時に座るイス)に至るまで歯科に関する総合メーカーです。

ルシェロホワイトは多くの歯科関係者から高い評価を得ており、歯の表面のステインや着色を除去するのに有用な歯磨き粉として知られています。
この歯磨き粉の強みは、弱アルカリ性のためにステインを除去しやすいことに加えて、「ポリエチレングリコール400」と「Lime粒子」が配合されていることです。ポリエチレングリコール400は、タバコのヤニを溶かしたりステインを除去する「ステイン除去剤」です。一方で、Lime粒子は「清掃剤」、つまり「研磨剤」です。「研磨剤」は、歯や歯ぐきを傷つける可能性があるために注意が必要なのですが、このLime粒子は歯質よりも「やわらかい」研磨剤なので、歯を傷つける心配がないので安心して使用できます。

また、モノフルオロリン酸ナトリウム950pppmが配合されており、「虫歯予防」にも効果があります。ただし、1450ppmではないので、日常使いに使用するには物足りない印象です。普段は1450ppmの歯磨き粉を使用し、ステイン汚れが気になった時にルシェロホワイトを使用する等の使い分けをした方が良いでしょう。

発泡剤が配合されていないのも嬉しい点です。泡立ちが少ないので、しっかりとブラッシング時間を確保して丁寧に磨き上げることができます。また、総じてクセのないフルーティーなフレーバーなので、万人受けするタイプだと思います。

ルシェロホワイトを使用していくうちに、歯がツルツルになるのを実感できることでしょう。

至れり尽くせり!第一三共ヘルスケアが本気を出した珠玉の歯磨き粉

第一三共ヘルスケアの「シティースホワイト」シリーズの上位モデルが「シティースホワイト プレミアム」です。

トリプルステインオフ処方と銘打って、タバコのヤニやステインの除去に有効な「ポリリン酸ナトリウム」、「ポリエチレングリコール8(マクロゴール400)」、「ポリビニルピロリドン」の3種の成分を配合して徹底してステイン除去を狙っています。研磨剤(清掃剤)が配合されているものの、歯質よりも「やわらかい」研磨剤を採用しているので歯を傷つける心配がなく安心して使用できます。

また、「光沢剤」として配合されるα-TCPは、お口の中で加水分解されて「ハイドロキシアパタイト」として作用します。ハイドロキシアパタイトは歯の表面の傷を埋めて整える効果があり、歯の表面に光沢を生みます。更に、汚れが再び付着しにくいというメリットもあります。

この歯磨き粉の素晴らしいところは「虫歯予防」にも有用な点です。
通常は1種類しか配合されない「フッ化物」を2種類配合しています。同じフッ化物でも作用の異なる「フッ化ナトリウム」と「モノフルオロリン酸ナトリウム」の両方を配合することによって、より確実に再石灰化を促進して「虫歯予防」の効果を高めています。ただし、メーカー非公表であるため実際の濃度は分かりかねますが、1450ppmではないことは確か(1450ppmの場合はパッケージに記載することが義務付けられているため)なので、そこだけが非常に残念です。

その他の薬用成分として、歯周病ケアに有効なCPC(殺菌剤)やGK2(消炎剤)までもが配合されており、ホワイトニング目的でなくとも、単に歯磨き粉として考えた場合にも優秀な歯磨き粉と言えるでしょう。

フレーバーは2種類ラインナップされていますが、私のおすすめは「スイートハーブミント」です。非常にマイルドなミント感で、万人向けだと思います。泡立ちが少ないタイプなので、しっかりとブラッシング時間を確保することができます。一本づつ丁寧に磨き上げていきましょう。

日常使いOK!「虫歯予防」から「知覚過敏ケア」まで兼ね備えた守備範囲の広さ

シュミテクトには様々なバージョンが販売されていますが、全ての商品に「知覚過敏ケア」を目的として「硝酸カリウム」が配合されています。知覚過敏に悩む方は多く、シュミテクトは心強い見方となってくれることでしょう。また、シュミテクトTRUE WHITEにはフッ化ナトリウム1450ppmを配合しているため、「虫歯予防」対策も万全です。

肝心のステイン・着色の除去を担う配合成分としては、「ポリエチレングリコール400」と「ポリリン酸ナトリウム」が配合されています。歯の表面に沈着したタバコのヤニ等を溶かし落とし、更に、再付着を阻止するのに働く歯のコーティング効果に期待が持てます。
更に、この歯磨き粉には「研磨剤(清掃剤)」が含まれていないため、歯や歯ぐきを傷つける心配がないところも評価ポイントです。そのため、毎日の歯磨きにも安心して使用できます。

シュミテクトシリーズは独特の刺激感があるのですが、この歯磨き粉は比較的にマイルドに抑えられています。なお、泡立ちしやすいタイプなので、ブラッシング時間の確保のためには歯ブラシを濡らさずに歯磨き粉をつけるなどの工夫が必要です。

あとがき

巷で販売されている「ホワイトニング」を謳う歯磨き粉は、粗めの研磨剤(清掃剤)を配合して「削り落とす」タイプと、ステイン除去剤などで「溶かしたり、浮き上がらせる」タイプに大別されます。「削り落とす」タイプは即効性がありますが、歯や歯ぐきを痛める原因になりますので、週1回程度の使用に抑えておくのが無難です。一方で、「溶かしたり、浮き上がらせる」タイプは即効性はないものの、辛抱強く使用することによって徐々に効果が現れてきます。ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉は高額なものも多いですので、購入前にしっかりとリサーチを行い、後悔のない選択をしましょう。

※歯そのものを白くする、本当の「ホワイトニング」は、歯磨き粉では実現することはできませんので、最寄りの歯科医院にご相談くださいね。

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