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松岡ひとみ(シネマパーソナリティ)さんの「映画で印象に残った料理ランキング」

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更新日: 2020/10/18
松岡ひとみ(シネマパーソナリティ)

シネマパーソナリティ/インタビュアー

松岡ひとみ(シネマパーソナリティ)

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ランキング結果

1ミッドナイトスワン

ミッドナイトスワン

公式動画: Youtube

制作年2020年
上映時間124分
監督内田英治
メインキャスト草彅剛(凪沙)、服部樹咲(桜田一果)、田中俊介(瑞貴)、吉村界人(キャンディ)、真田怜臣(アキナ)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイトhttps://midnightswan-movie.com/

ハニージンジャーソテー=豚肉のはちみつ生姜焼き

最近、もっとも印象に残り、何度も作ったのが
現在大ヒット中草彅剛主演の「ミッドナイトスワン」で主人公の凪沙が、親戚の少女一果にふるまう料理「ハニージンジャーソテー」。

新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、バレエのまねごとのショーでお金を稼ぐ凪沙。彼女の元に、母親から育児放棄された中学生の一果を預かることになります。最初は一果に対して、冷たい態度をとっていた凪沙でしたが、ある事件がきっかけとなり、一果が感情を爆発したその時から、二人はお互いを受け入れるようになり、社会の片隅で息を潜めて生きてきた二人の間には、いつしか、疑似親子のような感情が生まれていくのです。

この作品には4人の母親が登場します。
一果の産みの親、凪沙の母親、一果の親友りんの母親、そして母になりたい凪沙。
その中で、一番母性を感じたのは凪沙なのです。
血のつながりよりもなによりも一緒に生活して、本当の自分になれること、自分をさらけ出すことができることが、大事なのだと思います。

小さなアパートで肩を寄せ合って暮らす二人の幸せな日々。凪沙は一果の為に料理を作ります。「ハニージンジャーソテーよ」と凪沙が差し出すと「はちみつ生姜焼きでしょ?」と一果がクスッと笑う。このやりとりが実に微笑ましく大好きなシーンなのです。もう一度ラストにそのやりとりが登場するのですが、これが泣ける!!

生姜焼き定食を食べる度にこの映画を思い出す。

揚げたての豚カツ!

少年ジャンプ+のイーピャオ・小山ゆうじろうの人気コミックでアニメ化もされついに映画になりました!!
「とんかつDJアゲ太郎」
なんじやこのタイトル!でも面白いぞ!!

東京・渋谷の片隅にあるしぶかつ”というとんかつ屋の三代目・アゲ太郎は、普段から地元の三代目仲間たちと遊びながら暮らし、毎日キャベツの千切りだけをしている、やりたいことが見つからない男の子。ある日、クラブにとんかつ弁当の出前に行くと密かに憧れていた“苑子ちゃん”とフロアを熱くしていた音楽と出会います。
ジューシーなとんかつを揚げる音と、フロアを熱狂の渦に巻き込むビートが見事に融合し、これまで体感&音感したことのない、とんかつとDJのまさかのコラボ!今まで、誰も気がつきませんでしたよね〜。←気がつかないか(笑)
音楽映画でもあるし、ギャグ満載ですが、1人の男の子とそれを取り巻く人々のサクセスストーリーでもあります。

主人公のあげ太郎を演じた北村匠海さんとライバルでカリスマDJを演じた伊藤健太郎さんは、プライベートで大の仲良しなので、撮影現場ではちょっと照れてしまったそうです。クライマックスの二人の共演シーンはその仲の良さがスクリーンを通してわかるくらい息もピッタリ。ここでわたしはウルッときちゃいました。

本作のラストシーンは、スクリーン一いっぱいに揚げたてのジュワ〜〜と音がしている揚げたて「とんかつ」のアップで終わります。それを観たら食べたくなるに決まってるよねぇ。

10月23日公開

とろとろ卵の茶わん蒸し

角川春樹さんといえば、映画界のレジェンド。70年代から80年代にかけて娯楽映画の見方作りかたを変えてきた革命的なプロデューサーです。

角川春樹さんといえ、なにをおもいうかべますか?

犬神家の一族、セーラー服と機関銃、人間の証明、蒲田行進曲、時をかける少女、麻雀放浪記。もうどれをとっても一度は耳にしたことがある、名作。

監督作の汚れた英雄は、大好きだった平忠彦という当時ヤマハの人気レーサーが草刈正雄さんのライディングシーンの吹き替えをするということでも萌えました。

映画史に残る名作を数々余に放ち、自らもメガホンをとる角川春樹さん。
約10年ぶり8本目の監督作、生涯最後の一本になるであろうとい渾身作が「みをつくし料理帖」

タイトルを聞いて、ご存知の方もおおいと思いますが、原作は作家・高田郁さんのベストセラー時代小説シリーズ。
原作が刊行されてから、すぐに北川景子さんで、スペシャルドラマになったり、昨年は黒木華さん主演で連ドラになったり、しましたね
映画になるのは今回が初めてになります。

10巻と特別編もある、膨大な小説から3巻までのストーリーがメインになっています。

享和2年1802年
大阪に住む8歳の澪と野江は、暮らし向きはちがいますが
姉妹のように仲良し。
この年、大阪に大洪水があり、二人はバラバラになってしいます。
両親を失った澪は、偶然通りかかった料亭天満一兆庵の女将に拾われますが、ノエはゆくへ不明に。それから10年。
女将さんと江戸にわたり、蕎麦処つる家に女将料理人として、働いていた澪。
深川の牡蠣を鍋に入れてをお客に出すと、江戸の牡蠣の食べ方と違い、戸惑ってしまうお客さんたち。えどでは、大胆に七輪で殻ごと焼くそうです。
大阪上方出身の澪はとまどってしまいます。
江戸の料理の味の濃いのは大工など職人がおおいことが理由と、馴染みの客である若い医者に教えてもらう。澪は、江戸の味に合わせた料理を提供するが、どこか納得がいかない。常連客の御膳奉行からは料理の基礎がなってないとしかられてしまい。。

ある日、吉原のお祭りにでかけ、酢醤油の心太1本の箸でたべる、
これが衝撃的で、大阪は黒蜜なんです。
そこから上方と江戸に味を融合させた心太をつくり、店は大繁盛。

澪は店主から後継になってほしいといわれ、はりきります。
周りにサポートしてもらいながら理想の出汁を生み出し、作ったのはいまはなき天満兆庵の人気メニューとろとろ卵の茶碗蒸し。それが大ヒットになり店はまたまた大繁盛。
現在にある、ミシュランのような料理屋番付にも上位に載るほどの人気ぶり♪
しかし、ライバルの大手料亭が、このとろとろ茶碗蒸しを真似たりと澪の至難の道は続きます。

そんなある日、この茶碗蒸しを求めて怪しげな男がたずねてきなす。
伝説の花魁、あさひ大夫のいる遊郭の料理番でした。

ある方の故郷をしのぶよすがにと。
上方出身の澪の話を土産話にあさひ太夫に離すとそれは、生き別れになった幼馴染みの澪のことだと確信します。
それから二人は会えるのか、どうなのかは映画で確かめてね。

澪が作るお店に料理、あさひ大夫に渡すお弁当
「こぼれ梅」と「あさひ太夫のおにぎり」
など、どれっもこれも愛と友情がたっぷり詰まった澪の料理を堪能しよう!

10月16日全国公開

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