ミッドナイトスワンの詳細情報
制作年 | 2020年 |
---|---|
上映時間 | 124分 |
監督 | 内田英治 |
脚本 | 内田英治 |
メインキャスト | 草彅剛(凪沙)、服部樹咲(桜田一果)、田中俊介(瑞貴)、吉村界人(キャンディ)、真田怜臣(アキナ)ほか |
音楽 | 渋谷慶一郎 |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://midnightswan-movie.com/ |
『ミッドナイトスワン』は、2020年9月25日公開予定の日本映画である。2020年9月10日先行上映が行われました。(引用元: Wikipedia)
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感想・評価
全 5 件を表示
愛する覚悟も、愛を受け入れる覚悟も。その両面が描かれているからこその傑作
『下衆の愛』『全裸監督』の内田英治監督オリジナル脚本。
日本ではまだまだ少ないオリジナル脚本の映画化に賛辞を送りたい。
草なぎ剛さん演じるトランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱え生きる主人公の凪沙は、育児放棄にあっていたバレエダンサーを夢見る少女・一果とひょんなことから暮らし始めます。
2人の関係は、いつしか常識も性も家族という概念をも超越した愛の物語を紡ぎ出します。
血はつながらないながらも2人の間に生まれる擬似親子の関係性、
本物の親子以上に強い絆で結ばれていく2人。
そこに損得勘定はどこにもなく、
あるのは無償の愛のみなんです。
このように文章にするとありがちな物語に聞こえるかもしれませんが、この物語を支えるのは圧倒的なキャストの演技力。
この映画がデビューとなるバレエ経験においても実績のある服部樹咲さんの初々しくも力強い演技は、
生まれたばかりの白鳥のような美しさが。
彼女の舞う姿に涙しそうになりながらも、その姿はただ美しいだけじゃなく、
葛藤や悩みや揺らぎも見え隠れしていて。
そんなどこか不安げな彼女を温かい眼差しで見守る凪沙の瞳のあたたかさ。
まなざしの奥に眠る優しさ。
ここまで実在の人物を眺めているかのような感覚に陥る作品は珍しく、演者たちの演技の説得力というものを本当に感じます。
草なぎ剛さんご自身が自分の代表作になると述べている通り、トランスジェンダーを演じる草薙さんの圧倒的な演技力。
体感的な感想になりますが、この映画を鑑賞後に際映画ソムリエの私でも引きずられてしまいました。
凪沙というキャラクターの世界に飲み込まれるんですよね。
涙したい夜には、
誰かに優しくなりたい夜には。
ミッドナイトスワンをどうぞ。
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ハニージンジャーソテー=豚肉のはちみつ生姜焼き
最近、もっとも印象に残り、何度も作ったのが
現在大ヒット中草彅剛主演の「ミッドナイトスワン」で主人公の凪沙が、親戚の少女一果にふるまう料理「ハニージンジャーソテー」。
新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、バレエのまねごとのショーでお金を稼ぐ凪沙。彼女の元に、母親から育児放棄された中学生の一果を預かることになります。最初は一果に対して、冷たい態度をとっていた凪沙でしたが、ある事件がきっかけとなり、一果が感情を爆発したその時から、二人はお互いを受け入れるようになり、社会の片隅で息を潜めて生きてきた二人の間には、いつしか、疑似親子のような感情が生まれていくのです。
この作品には4人の母親が登場します。
一果の産みの親、凪沙の母親、一果の親友りんの母親、そして母になりたい凪沙。
その中で、一番母性を感じたのは凪沙なのです。
血のつながりよりもなによりも一緒に生活して、本当の自分になれること、自分をさらけ出すことができることが、大事なのだと思います。
小さなアパートで肩を寄せ合って暮らす二人の幸せな日々。凪沙は一果の為に料理を作ります。「ハニージンジャーソテーよ」と凪沙が差し出すと「はちみつ生姜焼きでしょ?」と一果がクスッと笑う。このやりとりが実に微笑ましく大好きなシーンなのです。もう一度ラストにそのやりとりが登場するのですが、これが泣ける!!
生姜焼き定食を食べる度にこの映画を思い出す。
シネマパーソナリティ/インタビュアー
松岡ひとみ(シネマパーソナリティ)さん (女性)
1位(100点)の評価