このドラマでは、蒼井優は高校2年生の内山楓（宮崎あおい）の中学時代の親友でありいじめの中心人物である椎名かすみを演じています。いじめがテーマでありながら、じめっとした感じはなくタイトルのとおり爽やかな印象が感じられました。いじめから抜け出せなかったり、主人公の頑張る気力が途絶えてしまったりというシナリオのほうがリアル感はありそうですが、これはこれで良かったです。命の大切さやいじめ問題に触れつつも清清しさのある、終始鬱ないじめドラマとは別の魅力が感じられる作品でした。ところどころに使われる主題歌「たとえばぼくが死んだら」もいい味を出しています。全体のストーリーはもちろんのことですが、宮崎あおいや蒼井優、小栗旬や小西真奈美など若かりし頃の豪華キャスト演技も光ってます。いじめられっ子である内山楓のいじらしさや瑞々しさ、繊細さを表現した宮崎あおい、楓を自分のやり方で優しく手助けしてくれるさりげなく良い奴の岸田匠（小栗旬）の爽やかさは目を見張るものがありました。それから、陰湿ないじめっ子・椎名かすみを演じた蒼井優の演技。思わずゾッとするような迫力があってこんな表情もできるんだと驚きました。それと、楓のクラスの臨時担任となった女教師を演じた小西真奈美も良かったです。とくにラストのシーンの熱演ぶりは好きなシーンでした。

もののけものさん(女性・30代)

1位(100点)の評価