『かすかに、君だった。』は、M!LKの「エモーショナル」な側面を確立させた、グループ屈指の人気曲です。その美しさの裏側にある3つのポイントを解説します。 ① 園田健太郎氏が仕掛けた「五感を刺激する」サウンド 作詞・作曲・編曲を手掛けた園田健太郎氏は、「水」「空気」「匂い」といった実体のないキーワードを、疾走感のあるギターと透明感のあるメロディで見事に音像化しました。聴き始めた瞬間に、夏の湿り気を帯びた風が吹き抜けるような感覚。若さゆえの「強がり」と、心の奥にある「脆さ」を同時に描き出す絶妙なサウンドは、まさに青春そのものです。 ② コンセプト「水に濡れるM!LK」が魅せる圧倒的エロティシズムと純粋さ MVでは、あえてメンバーを水に濡らすことで、大人の色気と少年のような純粋さを同立させています。海辺で砂にまみれ、波に打たれながら踊る5人(当時は7人)の姿は、まるで一瞬で消えてしまう陽炎のような儚さ。水滴が光を反射し、メンバーの汗と混ざり合うカットは、ファン(みらりーず)の間で「M!LK史上最も美しい映像」の一つとして語り継がれています。 ③ 7人から5人へ。アップデートされた「切なさ」の解釈 2019年のオリジナル版は、板垣瑞生さんや宮世琉弥さんを含む7人の「ぶつかり合うような熱量」が魅力でした。対して2023年のセルフカバー版は、多くの別れと出会いを経験し、メジャーデビューを果たした5人による「成熟した切なさ」が魅力。 「かすかに、君だった。」という過去形のフレーズに、今の5人が込める想いの深さが、曲にさらなる厚みを与えています。 【総評】 『かすかに、君だった。』は、決して色褪せることのない「青春の化石」のような一曲。 どれだけ時間が経っても、この曲を聴けばあの夏の潮風と、もどかしくも熱かった「自分」を思い出すことができる。M!LKが届けてくれる、最高に贅沢なタイムカプセルです。
刹那の透明感と、7人の絆が弾ける「水」の傑作
2019年7月17日にリリースされた、M!LK(ミルク)通算9枚目のシングル。今や彼らを代表する、透明感あふれる爽やかなアップテンポナンバーです。1. 楽曲のコンセプトと世界観作詞・作曲・編曲は園田健太郎氏。「水」「空気」「匂い」といった、形のないものをキーワードに据えた抽象的な歌詞が特徴。若さゆえの「強がり」や「孤独」を内包しながらも、エモーショナルな旋律が心に刺さります。2. 映像美とパフォーマンスMVのテーマは「水」。水しぶきの中でパフォーマンスするメンバーの姿は、夏の海辺やプールを連想させるキラキラした世界観を作り上げています。当時7人体制(佐野勇斗、板垣瑞生ら在籍時)だった彼らの、勢いと儚さが同居したビジュアルは必見です。3. ガチ勢としての注目ポイント当時の新メンバーも含めた歌割りの構成が見事で、それぞれの歌声の個性が美しく繋がっています。メンバー自身も「メロディがとにかく良い」と語る通り、ライブでも絶対に欠かせない一曲。聴く人によって解釈が分かれる歌詞の奥深さこそ、この曲の最大の魅力です。
不撓不屈のみ!るきーずさんの評価